適当な日常

適当な日常

2.


晶  「神部ー、昼飯行こうぜ」
綾乃 「あ、ぅん。ちょっと待ってね」

ノートやら教科書やらを机にしまっていく

晶  「ん……」
晶  「ちょ、絵上手くないかww?!」

俺の目は神部のノートに描いてあった落書きを捉えた。

綾乃 「そんなに上手くないょ、私なんてまだまだ」
晶 「ちょっとノート見せてもらって良いか?」

頷く神部。了承を得たのでノートを拝見させてもらう。
パラパラパラ………………

晶  「……神部」
綾乃 「ん?」
晶  「師と呼ばせてもらっても良いですか」
綾乃 「Σ」

いつもきまった場所にはいつもの面子。

晶  「ういーす」
涼雲 「応、遅かったな」
真梨 「姫~、早く食べようよ」
里美 「ん? 楓、その娘は?」

サトが俺の後ろにいる神部に気がついた。

晶  「おーいえーす。今日うちのクラスに転校してきた神部綾乃」
涼雲 「そういえば先生に案内係に任命されてたな」
真梨 「よろしく~、え~と、神部だから……、ベッキー?」
綾乃 「日本にいたときもそう呼ばれてましたっ」
里美 「このグループでは敬語とか必要ないから気にしなくていいよ」
真梨 「よろしく、ベッキー!」
晶  「とりあえず立ってると疲れるから座ろう」

俺は定位置に、ベッキーは俺の隣に座る。

晶  「とりあえず全員の自己紹介でもしておこう。俺から時計回りでいいか?」

異議はない。
さて、何から話すべきか……。ここはマニュアル通りでいいか。

晶  「楓雅晶、16歳高2。吹奏楽部所属でトランペットのセクションリーダー。趣味小説書きと、絵も少し」
晶  「クラスの学級委員も成り行きでやってる。困ったことあったらなんでもどうぞー。……そんなとこかな」
晶  「んじゃ次ベッキー」
綾乃 「えと、神部綾乃、同じく16歳高2。日本ではバスケ部で、こっちでもそうするつもり」

うむ、肩の力は抜けてきたな。この調子でなじめれば良いけど。

綾乃 「趣味はお絵描き。ゴスロリとパンク系ファッションが好きで、ヴィジュアル系のバンドも良く聞いたりとか。んー……、これぐらいかな?」

ふむ、ゴスロリ……。

里美 「じゃ次私ね」
里美 「岡崎里美、17歳高3。バレー部の部長で、趣味もバレーかな。堅苦しいの嫌いだから気軽に『サト』って呼んでくれて良いから」
里美 「んー、後は……、こっちに来て8年。楓と同じだね。これからもよろしくー♪」

そういえば同じ時期ぐらいに米国来たんだっけ……。そういえばサトとどうやって知り合ったか曖昧だな……。気がついたら友達だったもんのー……。

涼雲 「では俺が。」
涼雲 「鴉丸涼雲、影が薄いんで気づいたかわからんが同じクラスだ。こんな名前だが別に寺の子ではない。ただこの名前のせいか、和風のものを好むことが多いな」
涼雲 「趣味はパソコン、アニメ、及びに楓同様絵描き。以上」
真梨 「最後ボクー」
真梨 「七瀬真梨、高1で15歳。皆には『なぁたん』って呼ばれてるね。姫と同じで吹奏楽部でクラリネットやってるー」
真梨 「他の人曰く他の色に染まりやすいらしい……。最近は赤松健のネギま!にはまってますね」
晶  「なぁたんのネギま!狂は半端じゃないからな(苦笑」
綾乃 「……? ちょっといい?」
晶  「なんすか?」

ベッキーが頭の上にまるで ? を浮かべたような表情をとっている。いったいなんでっしゃろ?

綾乃 「さっきなぁたんが楓のこと『姫』って呼んでたんだけど、それは?」
晶  「ぁぁ……、話すと長くなるんだが……」
里美 「そういえばいまだにそのときの写真私に見せてくれてないよね、楓」
真梨 「ボクも見たいー」
晶  「機会があったら今度……な。とりあえずあらすじを説明すると……」

この話、あんまりしたくないんだがのぉ……(苦笑

晶  「去年ぐらいだっけな、ちょっとメッセンジャー使って俺の先輩二人と話してたんだが……。ああ、この二人はもう卒業して大学行ってる」
晶  「それでだ、そこで先輩の片方が……」


回想。
PC画面に向かってスクリーンに文字を打つ俺。

先輩A「そういえば晶君って女装させたら似合いそうだよねw」
先輩B「それいいね! ドレスとか着せてみたいw」
晶  「ちょwwww無理wwww」
先輩A「他にも色々オプション付けて、化粧とかもしてみたいなw」
先輩B「今度うち来なよ、綺麗にしてあげるよーww」

晶  「……ということでその後マジで連行されて………………」
涼雲 「南無」
晶  「ま、そのとき後に付けられた異名が『楓姫』なわけで……。それをこうやって皆に話したらなぁたんが面白半分に俺のことを姫って呼び始めてからずっと固定さ……」
綾乃 「そんな過去が……w」
晶  「さて、その話はともかく。飯食い始めないとせっかくの昼休みが潰れちまう」
里美 「それじゃ雑談でもしながら食べるとしますか」

サトの宣言の元、各自弁当を広げる。学食もあるのだが、やはり米国ともあって日本の食材は高い。なので学食は少し根が張るのだ。

晶  「全員弁当か。遅くなったから買うやついたらどうしようかと思ってたわ」

ちなみにうちは金節約のため、親が寝坊したとき以外は弁当である。

晶  「んじゃ、いただきヤス」
一同 「「「「いただきマース」」」」
真梨 「姫~、おかず交換しよー」
晶  「恒例だなww して、そっちは何を俺に要求するんだい?」
真梨 「んー、唐揚げをいただこうw」
晶  「ちょwww、楽しみにしてた唐揚げがwww」

略奪される我が唐揚げ。代わりに俺の弁当に乗るのは野菜、ひじき、etc.

晶  「(´・ω・`) 」
涼雲 「これも恒例か……。魔術師の等価交換ルールもここでは無効化、と。なぁたん俺のおにぎりも食べるか?

哀れみの目で俺を見る雲。自分のおにぎりをなぁたんに寄付してる。それにしても小さい体なのに良く食べるのぉ……。成長期?

里美 「そういえばさっき切り出すタイミングが見つからなかったんだけど、楓がベッキーのこと『師匠』って呼んでたけど……」
晶  「ぁぁ、それに関してはこれを見てほしい」

師匠のノート~(ドラ○もん風

綾乃 「いつの間に持ってきてたのwww」
晶  「まぁまぁ、落書きなんか誰でもするからw」
涼雲 「ちょwwwウマスwww」
里美 「絵上手いじゃん!」
真梨 「すごーい!」
晶  「ウム、絵描き見習いの俺にとってこのクオリティは神と受け取った。んで師匠です、絵描きのw」
涼雲 「呼びやすくて良いな。俺も絵描きだし、そう呼ばせてもらうw」
真梨 「ししょー、ししょーw」
里美 「私はベッキーで良いやw」

呼称はこれで定着するかな。師匠馴染んでるみたいだし、okok。


晶  「校内名所巡りツアー、神部様一行御案内ー」

ツアーガイドっぽく言ってみた。せっかくだから師匠を校舎案内に連れて行こうという俺の粋な計らいです。まぁ、沙希ちゃん(担任)にも言われてたしね。

晶  「ということでまず校舎正面、生徒昇降口ですねー。まぁ、高校になると免許取る人がほとんどだから正面玄関よりも裏門使う人が多いけどねー」

ぞろぞろと廊下を歩いていく。目立つだろうが、うちの集団は学園内で結構有名なんでまぁ、気にしない。

晶  「一階は基本的には生徒とは係わり合いのないとこですねー。事務室、職員室、生徒会室。唯一関係ありそうなのが音楽、美術、書道、家庭科室かな? その辺は選択授業だからまったく関係ない場合もあるね」

こんな感じで案内していきます。そして中略。

晶  「んで、順番ばらばらになったけど、ここが図書室。俺とか雲は常連だな」
綾乃 「楓と鴉は小説読むんだ」
晶  「俺は小説読んでて、書きたくなったから小説書いてる」
涼雲 「主に電撃文庫を」
綾乃 「ぉwここの学校電撃文庫置いてあるのかww」
晶  「結構色々あるよ、二階の大半が図書室だからね。電撃好きなのん?」
綾乃 「うんー、家に何冊か置いてある。こっち来て読めなくなると思ってたけど、あってよかったw」
晶  「フム……、もしかして師匠アニメとか好きか?」
綾乃 「結構わかるよwエヴァとかローゼンとか」
晶  「うはwwwキタコレwww」
涼雲 「師匠何者だwww」

これはまたすごい人が転校してきたようです、まる。

さてこれからどうしようか……。

選択肢:
A.教室に帰る B.このまま図書室占拠 C.他の人が何か言うのを待ってみる

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