コミック・小説・児童文学・古典・・・問わず、とんがり坊やのお勧めの本をご紹介します!
小説
ミステリー作家、小野不由美さんが書く異界ファンタジー『十二国記』シリーズ。 十二の国をそれぞれ神獣麒麟に選ばれた十二の王が治める世界の物語。 現代の日本(蓬莱)から王として連れてこられた"陽子"から始まる物語。 当初は講談社X文庫から刊行されましたが、支持層が広がり、後に講談社文庫から新たに再刊行されたロングセラーのファンタジー。 山田章博さんのオリエンタルな挿絵も楽しみたい方は講談社X文庫版を、手軽に楽しみたい方は講談社文庫版を・・・。ちなみに私は両方そろえています。 |
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コミック
花とゆめコミック 白泉社 『玄椿』 絵柄に好き嫌いがあるかもしれないけれど、河惣益巳さんの作品はスケールの大きいものが多いです。 『玄椿』は祇園一の芸妓、胡蝶を主人公とした物語です。 祇園の女の物語をドラマティック、かつ大胆に描いたコミックです。 着物や簪などの調度品の描写も非常にきれいです。 河惣さんのコミック一覧はここをクリック |
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イブニングKC 講談社 『サトラレneo』 佐藤マコト
数年前、ドラマ化と映画化された原作コミック。 作者本人が”読みきりのつもりで描いた作品”と述べていますが、評判がよかったので連載作品になりました。気が付けば通巻10巻目。 脳の発達異常で自身の思念波が回りにもれてしまう『サトラレ』。しかし、彼らは超人的な知能を有しているため、国家から保護されていた。 そのため、サトラレたちは自分自身が”サトラレ”であることに気が付かない。 だんだん、内容がハードになってきました。 自分自身と違う能力を持っている人たちは、やはり自分たちと違う能力を持つものとは共存できないのでしょうか? ちょっと自分自身のことと置き換えて考えてしまうコミックです。 ちなみに佐藤マコトは『アンナさんのお豆』『白鳥麗子でございます』の作者鈴木由美子さんのアシスタントでした・・・って今もやっているんだったかな??? 佐藤マコトさん(サトラレ)のコミック一覧はここをクリック |
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ジャンプコミックス 集英社 テガミバチ 浅田弘幸
最近購入したコミックの中では一番お気に入り(2007年2月現在)ただし、掲載しが6月で休刊予定の月刊少年ジャンプなので、それ以降の掲載誌がどうなるのかが心配。 光の届かないとある星、凶暴な”害獣”が徘徊するこの世界で、"テガミ"を届ける国家公務員「BEE」、通称スズメバチ。 ”テガミ”である自分(ラグ)を運んでくれたテガミバチ"ゴーシュ"との出会いをきっかけに、テガミメバチになることを目標とした少年ラグの冒険SFファンタジー。 絵柄も丁寧できれいですし、ストーリー設定も緻密です。 読んでいると、切なさとキラキラが胸に満ちてくるコミックです。 |
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ビーボーイコミックス リブレ出版 恋愛方程式 こだか和麻
Boys Love 腐女子生活とおさらばして10年以上経っていたのに、私を"腐女子生活"にリターンさせた作家 こだか和麻 さん。(笑) 昔の絵柄はバリバリの少年漫画っぽいタッチ、なのに YAOI(あえてYAOIと書く!) というところがツボにハマリました。 この人の作品に惹かれたのは、しっかりとしたストーリーがあるところ。すぐにヤッてしまうという作品ではないからです。 この『恋愛方程式』はひとつ年下の幼馴染、いつも自分の後をくっついていた泣き虫だった奏(かなで)に「好きだ」と言われてファーストキスまで奪われてしまった巡(めぐる)クン。身長も追い越され、すっかり立場が逆転してしまった感じがして巡はコンプレックスを感じていた・・・。 巡クンの目を通して「あーーあるある~こういうの」と思わず思ってしまう。ゲイでなくても「恋愛漫画」の王道的な内容のコミックです。(^^) こだか和麻さんのコミック一覧はここをクリック |
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絵本・児童文学
絵本 『ころわん』シリーズ 黒井健さんの暖かでいて、なんとなく郷愁に誘われるイラストが好きです。 この、ころわんは子犬なのですが、どことなく”おっさん”っぽい顔が愛嬌あってかわいいです。 |
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精霊の守り人 |
2007年4月よりBS NHK第2でアニメ放送が始まります。 実の父親”帝”から命を狙われる皇子チャグムの用心棒を引き受けることになった女用心棒バルサ。 チャグムが体内に宿した”精霊の卵”を狙って迫りくる敵を交わしつつ、二人は冒険の旅を続ける。 「守り人シリーズ」第1弾 |
文学の泉社・刊 『いとしのドリー』 風野潮
風野潮さんの作品は舞台化・映画化された「Beat Kids」が有名だと思いますが、あえて「いとしのドリー」をあげました。 あったことのない亡くなった父の弟から電話がかかってきて、謎めいた少女"ドリー"と出合った主人公の少年ワタル。 しかし、彼女と叔父はなぞの組織に追われていて、ワタルも気が付けば事件に巻き込まれていく・・・ ”ドリー”と聞いてピンときた方いますでしょうか? はい、この物語は、クローンの物語です。 舞台は大阪で、この本を手にした当時、大阪万国博覧会記念公園にある、”太陽の塔”が老朽化のため取り壊される・・・という話がありました。 いとしのドリーではこの”太陽の塔”が非常に大切な舞台となっていて、当時は読んでいると「私が物心付いたときから当たり前にある、太陽の塔が壊されるなんて・・・」と胸が締め付けられるような思いで読んでいました。 確か、太陽の塔の中には入れないはずですが、この物語の中には、その中の描写が描かれています。・・・すごく神秘的ですよ(^^) 山本太郎は良い仕事してますすねぇ♪ |
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古典