凍えたココロ

凍えたココロ

今は亡きあなたへ。



あなたが写っている写真達を、

今朝偶然、見つけました。

18歳くらいのあなたは

屈託無い笑顔で、

私の母と共に写っていました。

確か、私の母の誕生日パーティーが

舞台だったと想います。

その頃からあなたの笑顔の裏に

どんな哀しみがあったか

私は気付けませんでした。

ごめんなさい。







あなたがこの世からいなくなって

みんなが哀しみました。

私の妹は、当時

生きる気力さえ失っていました。

後遺症が残ってしまっています。

それほど、私の妹は

友情を超えた、尊い感情を

抱いていたのだと想います。







強がっているけれど、

本当は弱いところのある妹。

そんな妹の傍にいつもいてくれたのは、

あなたでした。

我儘な妹の子どもを

まるで自分の子どものように

可愛がってくれていましたね。

「ありがとう」という一言では言い尽くせないほど

あなたに深く感謝しています。







笑顔の裏に隠されていた、

死を望む想い。

いつも死を望んでいる私こそ、

あなたの想いに気付かねばならなかった。

けれども、それが出来なかった事を

こころの底から後悔しています。







でも、写真で天真爛漫に笑うあなたの

その表情を見る度、

私は勇気付けられるのです。







あなたは、あなたに関わった全ての人々の

こころに

今もずっとずっと

生き続けています。

現に、家の植え込みにある

あなたが植えた桃の木は、

冬を迎えようとしているのに

元気に伸び伸びと育ちつつあります。







この目で、もうあなたの笑顔が見られない。

そう想うと、涙が止まりません。

今朝、ずっとずっと泣いていました。

でも泣いてばかりいたら、あなたも哀しみますね。







あなたが生きていた証。

それは私の妹のこころに

深く深く、刻まれて

それは決して消える事などありません。

妹の住むアパートの部屋にはずっと、

妹とあなたと私の姪っ子が

一緒に笑っている写真が

飾られているのです。

あなたの存在は、たとえ命を喪ってしまっても

消える事などないのです。







でも、泣く事は赦して下さい。

あなたがいないこの世は、

余りにも哀しいから。

とても哀しい事だから。







あなたが、ゆっくりと

眠れる事を

こころの底から

深く深く

祈っています。




2007/11/10 記


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