2003年9月 英国のインディ・レーベルDominoからリリースされた一枚のシングル「Darts Of Pleasure」がシーンに決定的な衝撃を与えた。レーベルの戦略で極端にエア・プレイが制限された(なんとBBC/Radio Oneでのオン・エアーは6回!)にもかかわらずこの曲は「UKキッズ必携の一枚」となり、アルバム・デビューを前に英国全土が沸きあがった。
2004年1月 英NME誌は後々まで語られることになる扇動的な見出し--「このバンドが君の人生を変える」というキャッチとともにフランツを表紙に掲げ、全世界的なフランツ・フィーバーがここにスタートする。同月リリースのシングル「Take Me Out」は、当時の“全て”を変えてしまう程の威力をもった決定的な一撃となる。その人気はイギリスからヨーロッパに飛び火し、“最もクールな4人組”の世界制覇がスタートする。 2月 記念すべきフランツ・フェルディナンドのデビュー・アルバム『Franz Ferdinand』が全てを証明した。インディー・レーベルからリリースされたにも関わらず、この傑作は一週間で80000枚を売り上げ全英ナショナル・チャート初登場3位を記録。そしてこれを機にUKシーンは瞬時に活力を取り戻す。イギリスのバンドは彼らに続けとばかり国内/国外で勢いを取り戻し、若者たちはフランツにならってシャツを"タック・イン(=ズボンの中に入れること)”し始め、そしてロック/ポップ/ダンスの垣根は取り払われてしまった。イギリスから飛び火してまずはヨーロッパが熱狂、そして遂にアメリカまでもがフランツの虜になった。「近年最も熾烈な入札競争」(米Billboard誌)と言われる契約争奪戦を経て、USエピック・レコーズが巨額にてフランツ獲得に成功。アルバム発売を前に全米ツアーは次々とソールド・アウトに。 6月 遂に日本デビュー。そして7月末には早くもフジ・ロック・フェスティヴァル参加での来日を果たす。前代未聞の「真昼間14時台でのグリーン・ステージ完全満杯!」を経て、11月には即日完売/日本縦断単独公演を成功させる。