Dog photography and Essay

Dog photography and Essay

広東汕頭潮州旅情1



「汕頭旅情14」

「中国写真ライフ」では、
広東「汕頭・潮州」の写真を公開しています。

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広東省東部にある東山湖温泉リゾートの裏側を、
さらに歩いていくと沢山のダリアが咲いていた。

花の名前に無知な私でもダリアぐらいは知っている。
だがダリアが、メキシコの国花とは知らなかった。

ダリアの花言葉は「華麗」「優雅」「威厳」とか、
「移り気」「不安定」「感謝」「栄華」など。

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ダリアが日本へ持って来られたのは、1842年に、
オランダ人によってということであった。

オランダといえばチューリップであるが、何故に、
オランダなのかと思ったら、メキシコからスペインに、
渡り、スペインからヨーロッパを横断しオランダへ。

オランダへ持ち込まれたダリアは、鎖国状態の日本の、
長崎貿易を介してオランダ医学とともに伝わった。

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「汕頭旅情15」

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「癒される」という言葉は知っていても、
何によって癒されるかは、人それぞれである。

心が落ち着くっていうことを癒されるともいう。
お金がたくさんあるから、ゆとりがあるから、
癒されるのだろうか?

でも明日をも知れない重い病気で、いくら、
お金が何十億と有ったとしても心落ち着かない。

お金も人により、とらえ方が違う。
人より倍以上の給料が有ったとしても、
満足せず、不満な気持ちが渦巻いている人。

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給料は少く貯金などできないが、何とか、
生活ができていて、ボランティア活動を、
笑顔で頑張っている人・・。

人が癒されたと感じるときはどんな時だろう。
人には仕事があり、憩いの時間もあり、
誰かと一緒に過ごせる時間があるとき、
ふと囁かれた言葉や、出会った光景に癒しを、
感じるのではないだろうか?

先日、久しぶりにマッサージへ行ってきた。
揉みほぐされた体と熟睡したあとの快いだるさ。
帰りがけ足も軽く、心も軽くなったような、
肉体の快さが、癒しをももたらしてくれるのだろうか。

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「汕頭旅情16」

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東山湖温泉リゾートの敷地は広く、まだ
完全に施設内の整備が完成されていない。

写真は敷地内にある野外バーベキュー場で、
夕方6時ごろからホテル以外のお客さんも、
使用料を支払い焼肉パーティをするとの事。

焼肉というと一般には牛肉のことをいうが、
中国では肉というと豚肉のことをさす。

中国でも、元の時代には羊の肉が多く食べられた。
元といえばモンゴルであるが、モンゴルは草原を、
イメージし草原といえば、やはり羊が思い浮かぶ。

だが今の中国人は羊肉は、おいしくないので、
豚肉を食べたいというが、豚肉より牛肉の方が美味いと、
牛肉を食べに行こうと誘うと、嫌な顔をしている。

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中国の一般家庭では牛肉はほとんどと言ってよいほど、
食べることはないし豚肉止まりであろう。

広東省では犬や猫の肉は食べるが、牛肉は食べない。
宗教上の理由からかと思っても違うようである。

中国の農家の結婚式に行ったことがあるが、そこでは、
一頭の豚を披露宴が始まる2時間ほど前に殺し、
集まった多くの人たちに豚肉料理を振る舞う。

閉口したのは、豚の頭が蒸されて大きな皿に乗せられ、
目の前に出されて時で、さすがにナイフで切る気がせず、
中国人に切ってもらったが、食べる気がしなかった。

日本でも昔は有ったようではあるが、今は見かけない。

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「汕頭旅情17」

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東山湖温泉リゾートの裏側の道を道なりに、
歩いて行くと石切り場から切ってきたままの、
大き目の石が乱雑に置かれた所へ出た。

人影がないので、その中へ入っていくと、
何体もの石像が整然と置かれていた。

入口の祠のような中にはブロンズの釈迦像が、
置かれており、石仏を彫る前に祈る場所かもと、
思いながらシャッターを押したが、その釈迦像の、
左側には、三国志の関羽のブロンズ像が置かれていた。

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小高い丘の30平方mの広さの場所には石像が、
周りから囲むように置かれており、その中には、
菩薩の座像が碁盤の目のように置かれていた。

私が居た30分ほどの間に人が誰も入って来なかった。
ふと、東山湖温泉リゾートの所有物ではなく個人が、
所有しており、石像を販売しているのかもと思った。

一見して花崗岩のように見える石像を見ていて、
一体どのように彫っているのだろうかとの疑問に変わった。

同じ敷地内に大きなハンマーやタガネが置いてあった。
まさか、このようなもので硬い石を彫っているのかと、
思ったが、もしそうならばその技術は素晴らしい。
だが、それは可能ではないと思った。

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「汕頭旅情18」

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整然と置いてある石像を触ってみると滑々している。
タガネで叩いて彫っただけであるならばザラザラ感が、
残ってしまうだろうし、ピカピカと光はしない。

写真の石像は花崗岩だろうと思うが、かなり硬い素材で、
一般のタガネだけでは彫れないだろうと思う。

弥勒菩薩の柔らかい曲線を上手く出している。

中国の街角では、よく石の印鑑である篆刻が、
売られており、30分ほどの時間で彫ってくれる。

日本からのお客様のご所望により篆刻を頼んだので、
その篆刻を職人さんが彫る所を見ていた。

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なんとなく、小学校時代に彫刻刀を使ったことを、
思い出したりもしたが、いとも簡単に彫り進み驚いた。

少しだけでも彫らしてほしかったが、その時は諦め、
お客様の待つホテルへと急いだが、彫らしてもらう事が、
3か月後に実現する日が訪れることとなった。

中国人の友人の兄が篆刻を商売をしており、篆刻の、
頭の獅子なども何も彫っていない石を下さり友人の兄の、
家で彫ったが、技術以前に滑っても彫れなかった。

版画では、結構上手だと言われた時もあったが、
木と石では全く違うと思ったので、近くに置いてある、
花崗岩を石で叩いてみたが、その硬さには閉口した。

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「汕頭旅情19」

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花崗岩は御影石ともいうがその肌は絶妙に美しい。
石菩薩が美しい以前に花崗岩の存在自体が光る。

下の写真は、日本でいうところの子安観音だろうか、
日本にいるときに見たことがあるが、母親が、
子供を抱えている姿に何とも言えぬ感動さえ覚えた。

だが、私が大きくなってより観音とは女ではなく、
男であると教えてもらった時は、またまた驚きだった。

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私が見た空間に置かれた石像の殆どが花崗岩だった。
花崗岩は風化しにくいので、野外に置くには適している。

中国での採石場で名が知られている福建省泉州や福州、
北は黒竜江省、山西省、山東省などが有名である。

世界遺産に指定された山などでの採石は禁じられており、
中国も山が多い反面、最近では採石場も限られる。

切り出された石材は採石場から各方面へ輸送される。
着いた先で大きめに削り、電動工具で彫って行く。

1体を彫り上げるのに4日から1週間ほど必要で、
やはり、1体1体手で彫っていくため表情が微妙に違う。

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「汕頭旅情20」

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東山湖温泉リゾートへ来た目的は温泉に、
入るためだったが、私は訳あって温泉を、
目の前にして入らなかった。

そして、3時間後に正門で待ち合わせを、
約束をし、その間に広い庭園を散策したり、
少し離れた丘の上へも行った。

そこには、驚くほど美しく彫られた石像に、
出会い感動さえ覚え、その石を彫った菩薩を、
時間の経つのも忘れて眺めていた。

来た道を急ぎ引き返してきたが、
綺麗に咲いた花に出会い、その胡蝶蘭の、
花を見て時間もないのに立ち止まり撮影した。

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駆け足で引き返す道にも、観光客の姿は、
見当たらず、なんとなく場違いな所へ、
来ているような錯覚まで覚えた。

帰り道、丘の中腹辺りに大きな岩の、
山肌がたくさんに見えた。
写真は、その岩肌に彫られている、
「龍之道」と書かれた文字。

もう待ち合わせ時間が近づいて来ているので、
長居はせず、まだ舗装されていない、
砂利道を急ぎ歩いていた。

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「汕頭旅情21」

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東山湖温泉リゾート裏側の風景を見るだけのつもりが、
時間の経つのは早く腕時計を見ると、いつのまにか、
3時間があっという間に過ぎようとしていた。

先を急いでいるのに、きれいな光景を見ると、つい、
止まってしまいレンズを被写体に向けてしまっている。

池の中に咲いた睡蓮の花はとても美しく目に留まった。

写真の花は睡蓮(スイレン)だと思うが、どうだろうか?
私知っている睡蓮は、もう少し花弁が小さかったような。

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蓮の葉は円周がつながっていて、睡蓮はゲームの、
パックマンのように、口が開いている葉だと覚えた。

上の写真を見ると、葉がパックマンの口状態になっている。
だから睡蓮だと思うが、こんなに大きな睡蓮を見たのは、
初めてであり、いろんな方角から何枚もシャッターを切った。

時計を見ると、約束の待ち合わせの時間を5分過ぎており、
慌てて小走り状態で、待ち合わせ場所の玄関へ行った。

だが、いくら探しても待ち合わせ場所に中国人は居なく、
仕方なく撮影した写真を液晶モニターで眺めていると、
大分待ちましたか?と中国人の皆さんが現れたが、
時計を見ると約束の時間を30分もオーバーしていた。

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「潮州旅情1」

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東山湖温泉リゾートで温泉に入った女性に、
温泉はどうでしたか?と意味有り気に質問した。

女性の1人からは、とても気持ち良かったですよと、
他の女性たちに賛同を求めるかのように、
声のトーンを上げて私に言った。

他の中国人女性が、あなたは、どうでしたか?と、
聞いてきたので、私は温泉に入りませんでしたと答えた。

あれっ!あなたは入泉料を支払って中に入られたのでは?
脱衣場までは行ったのですがね~・・・ そこで、
この日本人は入らなかったとガイドが口を挟んだ。

さすがに、素っ裸になり温泉に入ろうとしたものの従業員に、
温泉の扉を開ける前に制止された事を言えずにいた。

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そんな時、ガイドから日本では水着を着け温泉に入るような、
習慣がなく、水着がなかったので入らったと答えてくれた。

それで諦めて温泉には入らず、敷地内の写真を撮って、
来たそうよと、また助け船を出してくれた。

だが、女性達からは、だったら素っ裸で入れば良かったのにと、
後部座席に座る私を、からかうかのように見ながら言った。

私が、気まずいようにしていると、ガイドから助け舟の声。
温泉の決め事で、必ず水着着用のルールで仕方ないのよ・・。

そんな会話が延々と続き、中国人中年女性のパワーを感じた。
写真は、潮州の澹浮院で本堂にはタイ寺院の雰囲気がした。

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「潮州旅情2」

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リンクスが今月11月末で終了してしまいますね。
楽天としては、メリットがあまりないと終了を、
決定したのかもしれませんね。

楽天リンクスサービス終了

事実、私自身も殆んどと言ってよいほど、
リンクスは利用していなかったし他の人も、
スパムメールに悩む人もいたが解決できなかった。

楽天リンク友人数が3900以上ある人から、
メールが入って来ていたので行ってみた。

しかし、その人はリンク終了の悔しさのあまり、
すでに楽天リンクスページを削除されていました。

必死にリンクの友人数を増やしている人に、
とっては何とも残念な思いだけでは、
済まないのかも知れませんね。

私は自分で削除せず、自然に任せたいと思う。
ただ愛犬の写真が消えてしまうのでブログの、
プロフィールへ私の写真と入れ替えようかと思う・・。

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潮州の「澹浮院」の敷地内を歩いて行くと奇妙な、
建造物が見えてきたので広角と中望遠で撮影した。

一見、タイのワット・プラケオ(エメラルド寺院)で、
見かけた仏塔を支えているヤックに似ている。

写真の建造物は仏塔ではないし、支えているのも、
ヤックではなく、なんとなく獅子に似ているような。

4匹の獅子が一生懸命支えているようにも見える。
支えている4匹の獅子、物凄く踏ん張っている様子ではなく、
なんとなく楽しんでいるようにも見える。

獅子かどうかは分からないし、ご利益が有るのかどうか、
観光客が手で頭を撫ぜているのか、触ったあとが、
光ってブロンズの地金が見えている。

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「潮州旅情3」

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広東省潮州郊外に建つ澹浮院の中を写真を、
撮りながら歩いていると現地ツアーのガイドや、
中国人たちとも、はぐれてしまった。

集合時間を聞かずにバスを降りてしまったため、
撮影をしながら歩いていても不安がよぎった。

そんな不安な気持ちを打ち消すかのように、
弦楽器の奏でる軽快なJAZZサウンドが聞こえてきた。

私は癒し系のサウンドを奏でる女子十二楽坊を、
イメージして急ぎ足で行ってみると、おじさん達だった。

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急ぎシャッターを切り、ガイドを探すため先を急いだ。
何となく振り返ると中国人民解放軍の軍人たちが、
休暇を利用して、潮州に遊びに来ていた。

私がレンズを向けてシャッターを切った時に、
こちらを向いている青年が手招きして私を呼んだ。

はじめは私の後ろ側に、彼らの同僚が居るのかと、
振り返ってみたが、後ろには誰も居ないので、
私は、自分の顔を指差すように、私?と・・。

さらに手招きをするので、何か悪い事をしたのかと、
彼らの方へゆっくりと歩いて行った。

彼らの所へ行ってみると、彼らが持っているカメラを、
見せられ、このカメラが急に動かなくなったので、
見てほしいとのことで、ひとまずは安心した。

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「潮州旅情4」

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潮州の澹浮院の敷地内にある道を歩いていて、
心を和ませてくれるような弦楽器が奏でるJAZZの、
サウンドに誘われて小走りに道を急いだ。

振り向きざまに人民解放軍の軍人にレンズを向け、
自然に指が動きシャッターを押してしまっていた。

私を見ていた解放軍の軍人から手招きされ、驚いたが、
カメラが動かなくなったから見てほしいという事だった。

カメラは、フィルムと単三乾電池を入れて撮影する古い、
タイプのものだったが、まず彼らから状況を聞いた。

今までシャッターが切れていたものが、突然異音がして、
シャッターが切れなくなったとの事で、まず乾電池が、
消耗してしまったと思い、新しい電池を入れてみた。

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思った通り、乾電池を取り換えたが動かなかった。

また撮影枚数を見ても、まだ半分ほどであったので、
フィルムが巻き込んだと思い、彼らに3・4枚の、
写した写真がダメになっても良いか確認した。

OK後、私のカメラバッグから別のカメラやレンズを、
取り出し、彼らのカメラを入れて、雨降り時用のカバーを、
掛けたのち、出来るだけ光が入らないようにした。

バッグに両手を突っ込み、カメラの裏蓋を開けた。
フィルム送り用の穴からギヤが外れていないか、
手探りで確認するとフィルムの穴が破れフィルムが、
送れない状態になっていた。

フィルムを少し多めに引きずり出しボックスに送り込み、
カメラを取出し、爪切りを出し、フィルムに切れ目を入れ、
そこから引き裂いたが、軍人たちは驚いた顔をしていた。

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「潮州旅情5」

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人民解放軍の軍人の見守る中、カメラからフィルムを出し、
空回りさせると動いたので、新しいフィルムを入れ、
シャッターを切ると巻き上げる音を確認した。

彼らに、写真の大部分は助かっているが、フィルムには、
光が入っているからカメラ店に訳を話して下さいと手渡した。

軍人の一人がメモを渡してくれ、そこには、中国人民解放軍
第〇集団軍、〇類集団軍、第〇自動化歩兵師団と書かれていた。

皆からは、あなた日本人でしょう?と聞かれ、日本人だと、
答えたのち、握手をしたが、何故だか3人は握手を嫌がった。

自分で現像や焼き付けしていた時があり役に立ったと思った。
だが、人民解放軍の彼らから感謝の握手を受けたものの、
彼らと共に、会話をしながら進む事には違和感を覚えた。

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中国から日本への圧力が気になるのではなく、やはり、
中国にて、事ある毎に言われ続けた南京大虐殺問題だ。

南京虐殺の誇張した映画も巷に溢れており、いくら私が、
南京問題は捏造されたと立て分けて話しても信じない。

戦争に参加してないとはいえ解放軍の彼らにとっては、
私より、もっと身近に感じる事だろうし、中には相当、
恨んでいる人が居るのでは思うと余計に辛かった。

中国人と食事に行くと最後には必ず戦争の文句を言われる。
私は中国へ日本を代表して来ているのではないと言うと、
いや!君に文句を言っているのではないと言うが、中には、
ビール瓶を持ち上げ、殴りかかろうとした中国人もいた。

それを、最後に政治的な問題だから気にしないで、
もっと楽しく飲みましょうよと言われても割り切れない。

なまじっか中国語を得意げに話すものではないと後悔もした。
写真は、雄雌の獅子像と下はキリンビールの商標の麒麟。

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