4/16/03....工藤さんと崖のような所を歩いている。工藤さんは黒いスリムのジーンズを履いていて、ポケットに手を突っ込んでいる。「工藤さん、ずいぶん痩せましたね」と言ったつもりなのに、「本当は丸い道っていうタイトルになる筈だったんです」などと言ってしまう。工藤さんは俳優のように振り返って(でも実際にそれは映画の撮影だった)、「なんでSoldier of leadをパクらないの?」と言った。
6/19/03....白昼、何者かに追われていて、走っているうちに木下サーカスのテントに辿り着く。潜り込むと、中はまだ何も無く、骨組みとテントだけが設置されているだけだった。とにかくテントの中なら外からは見られる心配が無いので安心する。テントは横に長く何百メートルも続いていて、テントの中に居る状態でどんどん逃げる。テントの終わりが来て、外に出ると千歳市栄町だった。この道なりに行けば、かつて暮らした大橋アパートが...と思って歩いて行くと、本当に大橋アパートがあった。自分の部屋に逃げ込むと、植野さんと工藤さんが楽器や機材を拡げて練習をしていた。工藤さんは背広を着ていて、意味ありげだなあと思っていると、こんど千葉珈琲に就職することにしたんです、と言うので、「それだけはやめてください」と思わず訴えると、真顔で「なんで? 僕にだって生活があるのに」と言われ、返す言葉もない。デビッド・ボウイのscreaming like a babyという曲を演るけど、一緒に演る?と言われて、工藤さん(YAMAHAのドラムマシンを指で叩いている)と植野さん(ベース)に合わせて、床に置いてあった古いエレピ(シンセ?)を弾く。歌を覚えていたので弾きながら歌ったら、工藤さんに「ストップストップ!」と言われたので止めると、「いいね。澁谷さん歌って下さいよ。でも鍵盤はひどいから弾かないで下さいね」と言われる。ふと見ると、格子柄のオレンジ色のカーテンに植野さんが馴染んでいく。つまり、植野さんの肌や服、弾いていたベースまでもがカーテンのオレンジ色に染まって同化していく。「えーっ?」と思って見つめる。工藤さんがバレエの教師のようにリズミカルにパンパンと手を叩くと、そのリズムに合わせて植野さんの変色が進み、「ああ、それ以上手を叩いたらカーテンに消えてしまう」と思っていたら、本当に植野さんがベースごと消えてしまった。できるだけ平静を装っていたら、工藤さんは「大丈夫、もともと植野君はさっきから自分の家に居るんだから。ここで僕らが演奏してるのもモニターしてますから」と言うので、なぜか納得し、変に大騒ぎしなくてよかった、と思う。