全16件 (16件中 1-16件目)
1
![]()
PSVANEのWR50という真空管を紹介します。CATTLEA(カトレア)の50シングルアンプの予備球として購入しました。割引セールの時に購入したので送料込みで32000円程度でした。安い!箱はこのような綺麗な化粧箱。8月23日に検査を実施。出来たてのホヤホヤです。PSVANEのWR50はRCA製50をリファレンスとして設計したと言われていますが、随分と異なります。左がPSVANEで右がRCAです。バルブは細管で、プレートはRCAに比べて細長いですね。プレートは艶消し黒のカーボンを吹いています。しかし造りはしっかりしていますね。これで2本3万円台ですから、素晴らしいと思います。価格的には300Bと同じかそれ以上ですので、なんともいえない気持に。フィラメントは渋いオレンジ色に光ります。ただ、光り方のバランスが悪いです。あと、フィラメントが薄いリボンではなく丸形状ですね。etracerで特性を測定しましょう。高目の400Vを掛けて50mAが流れるところを測ります。フィラメント電圧は7.5Vと7.0Vの2点を見ます。【1本目】Ef=7.5V, If=1.23AEp=400VEg=-73.4VIp=49.94mArp=1536Ωgm=2445μSμ=3.8V/VEf=7.0V, If=1.16AEp=400VEg=-73.2VIp=49.80mArp=1517Ωgm=2445μSμ=3.7V/V【2本目】Ef=7.5V, If=1.23AEp=400VEg=-69.9VIp=450.05mArp=1595Ωgm=2415μSμ=3.9V/VEf=7.0V, If=1.17AEp=400VEg=-69.6VIp=49.74mArp=1605Ωgm=2418μSμ=3.9V/Vフィラメント7.5Vは7Vに落とした方が落ち着いていて良い特性の気がします。このあたりはメーカーの考え方かとは思いますが....。まさか客に「最初は7.0Vで、古くなるにつれ少しずつ電圧を上げて下さい」とは言えませんものね。(笑)あと、時間とともに測定値がズレて安定しません。中国製真空管が良くなったとはいえ、この安定性の無さは如何なものかと感じました。もしかしたらWR50固有かもしれませんが。アンプに挿してみましたやはり細身の印象ですね。しかし、これはこれで綺麗だと思います。
Aug 30, 2024
コメント(0)
![]()
RCAの50という真空管を紹介します。CATTLEA(カトレア)の50シングルアンプに付いていた真空管です。造りはしっかりしていますね。さすがです。昔は300Bに次ぐ人気の三極管でしたが、今はどうなのでしょうか。フィラメントは渋いオレンジ色。欧州管に比べると明るい色味ですね。etracerで特性を測定しましょう。高目の400Vを掛けて50mAが流れるところを測ります。フィラメント電圧は7.5Vと7.0Vの2点を見ます。【1本目】Ef=7.5V, If=1.21AEp=400VEg=-66.9VIp=50.08mArp=1708Ωgm=2234μSμ=3.8V/VEf=7.0V, If=1.14AEp=400VEg=-66.8VIp=49.98mArp=1736Ωgm=2207μSμ=3.8V/V【2本目】Ef=7.5V, If=1.24AEp=400VEg=-66.9VIp=50.05mArp=1718Ωgm=2235μSμ=3.8V/VEf=7.0V, If=1.16AEp=400VEg=-66.7VIp=49.87mArp=1758Ωgm=2175μSμ=3.8V/Vこの特性を見る限りは、前オーナーは殆ど使っていない印象です。そこそこ数台のアンプをお持ちの方ということは知っているので、たぶん年間で取り替えながらローテーションしていたものと思われます。ちょうど私のような感じですね。バルブも大きく、魅力的な真空管です。
Aug 29, 2024
コメント(0)
![]()
CATTLEA(カトレア)の50シングルアンプを中古で入手しました。過去に真空管を譲って頂いた方から今回はアンプを引き継ぎました。初段は6SN7のシングルで、ドライバーは6BL7のSRPP、グリッドチョークを入れて50、そして出力トランスはリストのカットコアだそう...。わくわくするラインナップですね。ところで、このアンプは50を交流点火していますが、カトレア独自のハムノイズキャンセラーが付いています。ハム音が殆ど聞こえません。(よほど耳を近づければノイズが聞こえます。)7.5V管の交流点火でこのノイズフロアは驚きです...。(特許出願番号2018-221529で検索してみてください)若い頃に50のシングルを組んだことがありましたが、あの頃は「ハム音と付き合って生きていく」感じでしたね。(笑)今は自分が作るアンプはDC点火です。私はハム音が嫌いなので。唯一の欠点は、ハムキャンセル回路のVRがシャーシ内にあることです。つまり真空管を交換したときは都度シャーシをあけて調整する必要があります。部屋を暗くすると6BL7の大電力ヒーターが目立ちます。これでもかというほどヒーターをガンガン焚いてカソードを熱しています。対する50は控えめですが、きっちりオレンジ色に灯っています。何時間かじっくり聴きましたが、音の奥行き感が凄いです。ただ、若干濃い目に脚色している感があり、端正な300Bプッシュプルアンプとは異なる傾向に感じました。厚化粧過ぎない程よい「色っぽさ」を感じます。ただ、これが50の音というわけではなく、初段~ドライバー~50~出力トランスの組合わせで出る音です。50だから300Bだからというより、回路構成や前段そしてトランスによる影響は大きいのではと私は思っています。創〇の館先生(笑)のように「〇〇に音質は存在しない」とは言いませんが、「これがこの真空管の音である」と結論づけるのは、それもまた違います。様々な要素を足し合わせ掛け合わせた結果がアンプの音つまり出力波形となると考えます。近々、普段聴き用にPSVANEの50を入手予定です。6SN7GTは手持ちに何本かあり、6BL7GTもストックがありますので、当分は困りません。良い音で一日聴きっぱなしにしたいですよね。今回、付属していたRCAの50も測定する予定です。中古の自作アンプを直しながら使うのも楽しいですが、きちんとしたアンプの安心感たるや、「もう、これでいいよね」と思ってしまいますし、そう思わされてしまう(たたみ込まれてしまう?)ほどの力を持ったアンプだと思います。後日談: 挿す50の種類によってハム音が微妙に聞こえることがあります。ただし調整VRは中にあるので、弄らない方が無難でしょうね。スピーカーに耳をベッタリくっつけて音楽を聴くわけでもないので。(笑)
Aug 27, 2024
コメント(0)
![]()
RCAの6DV4という真空管を紹介します。以前紹介した6CW4という真空管のようなニュービスタ管ですが、ピン配置が全く異なります。つまりよくあるニュービスタ用ソケットが使えません。規格は、Frankさんの資料室の「RCA 6DV4」規格表が参考になります。ニュービスタ管の概要については、ケンさんのホームページの真空管ニュービスタ物語が参考になります。さてソケットが無い6DV4をどうするか...現在は半田付けしか方法が無いと思います。しかもピンは半田が乗りにくく、長時間半田ごてを当てると真空管内部のろう付けなどが外れたり真空度が落ちてしまいます。とにかくやってみようと、6DV4を8本用意しリード線をとりつけました。半田はチョン付けです。いつか外れてしまうかもしまいません。8本を測定し選別します。測定したところ1本は電流が流れないNG品でした。半田ごてを長く当てすぎたでしょうか...。7本のうちから7ピン用と9ピン双三極管用に6本を選別し、まずは選別した2本7ピンベースにとりつけました。なお、9ピン用はまたおりを見て製作予定です...。etracerで特性を測定します。【7ピン版1本目】Ep=120VEg=-3.7VIp=5.10mArp=5266Ωgm=5450μSμ=25.2【7ピン版2本目】Ep=120VEg=-3.6VIp=4.81mArp=5829Ωgm=5457μSμ=31.86AK5の三結に比べると、バイアスが深めです。あとは似ていますね。バラツキは仕方ないかな。もっと買って選別すればいいのですが、まぁこの辺で。TUBE-P01Jに挿してみます。おお、良い音で鳴っています。ただ、小型の真空管ゆえに相当熱くなります。寿命は短いと思いますが、自分の真空管です。自由に使います。気が向いたら放熱器を付けてみます。
Aug 26, 2024
コメント(0)
![]()
SIEMENSのAaという真空管を紹介します。Aaという真空管ではVALVO製を紹介しましたが、今回はSIEMENS製です。たっぷりのゲッターで中身が殆ど見えません。箱はこんな感じです。箱はくたびれていますが、そもそも90年以上保管することを前提に作られていないので仕方ありません。etracerで特性を測定しましょう。【1本目】If=3.8V, If=0.47AEp=220VEg=-3.2VIp=2.03mArp=36386Ωgm=830μSμ=30.2V/V【2本目】If=3.8V, If=0.47AEp=220VEg=-2.9VIp=2.01mArp=38058Ωgm=807μSμ=30.7V/V優秀な特性がとれました。製造当初の特性に近い状態で保存されていると思います。何に使うのか?と問われると答えにくいですが、所有していたいと思わせる真空管です。
Aug 25, 2024
コメント(0)
![]()
Aaという真空管を紹介します。VALVO(左2本)とメーカー不明(右2本)です。メーカ不明のほうも多分VALVOかなと。(電極が似通っているので)こちらも以前紹介したBa、Ca、、Bo、Daなどと同様に郵便電話関連で使用されていたようです。フィラメントは3点吊り。規格は真空管(Electron tube) 規格表データベース「RFT Aa」規格表が参考になります。前回紹介したBaはフィラメント電圧3.5Vですが、Aaは3.8Vです。ドイツの郵便電話通信向け真空管はフィラメント電圧が様々で悩ましいですね。etracerで特性を測定しましょう。220Vで2mA流れるところで測ります。【1本目】VALVOIf=3.8V, If=0.44AEp=220VEg=-2.4VIp=2.02mArp=43457Ωgm=580μSμ=25.2V/V【2本目】VALVOIf=3.8V, If=0.46AEp=220VEg=-2.7VIp=2.05mArp=34447Ωgm=908μSμ=31.3V/V【3本目】不明品If=3.8V, If=0.47AEp=220VEg=-2.4VIp=2.06mArp=37086Ωgm=881μSμ=32.7V/V【4本目】不明品If=3.8V, If=0.47AEp=220VEg=-2.8VIp=2.06mArp=35203Ωgm=904μSμ=31.8V/V1本目は若干感度が低め。少々くたびれている感じでしょうか。古い真空管なのでバラツキは結構ある印象です。設計が古い時代の真空管なので感度は低めですが、「これはそういうもの」と割り切れば楽しめると思います。
Aug 24, 2024
コメント(0)
![]()
いままで「DA30オジサンには絶対なりたくない」と思っていましたが...とうとうDA30オジサンになってしまいました。ヤフオクで懇意にしているコレクターから断捨離アイテムとして譲っていただき、私が大切に引き継ぐことにしました。今回紹介するのは4極菅を内部で三極管接続した有名なドーム型の新型DA30ではなく、古い茄子型です。なので、ギリギリDA30オジサンではないかも。PX25は茄子型をよく見かけますが、DA30はあまり見かけません。生産数が少ないのでしょうか。それとも一部の富裕層コレクターが大量に持っているのでしょうか。なぜそこまでDA30を避けていたのかについては、こちらにPX25オジサンやDA30オジサンになりたくなかった経緯が書いてあります。外観を見ていきましょう。Marconi(マルコーニ)のラベルが貼ってあります。「THE MARCONIPHONE CO LTD BVA Marconi」と印字されています。Marconi-Osram Valveの工場で製造された物でしょう。Marconi-Osram Valveについては、EU Valveの「M.O.Valve」に詳細が参考になりす。因みに、随分前に紹介した手持ちのPP5/400はMarconiと印字されていますが製造はMazdaのようですね。そういえば、DA30の印字がありません。裸のままだと判別がつかないですね。腰回りもしっかりした造りです。4点吊りフィラメント。点灯するとこのような感じ。真っ暗にしても僅かな明るさで仄暗く光るくらいですので、見栄え重視な人には物足りないかも。規格は、The Valve Museum「DA30」が参考になります。etracerで特性を測定しましょう。320V60mAのところで測定します。【1本目】Ef=4.0V, If=2.02AEp=320VEg=-81.9VIp=60.03mArp=723Ωgm=4216μSμ=3.0V/VEf=3.8V, If=1.91AEp=320VEg=-81.8VIp=59.73mArp=728Ωgm=4209μSμ=3.1V/V【2本目】Ef=4.0V, If=1.98AEp=320VEg=-83.1VIp=60.21mArp=759Ωgm=3916μSμ=3.0V/VEf=3.8V, If=1.89AEp=320VEg=-82.8VIp=60.05mArp=770Ωgm=3867μSμ=3.0V/Vフィラメント電圧を0.2V低くしてもびくともしないエミッションの良さです。Ep=320VのEg=-82VでIp=60mA流し5kΩ負荷で4.2W出ます。十分過ぎますね。 3.5kΩで5Wはとれますが直線性の悪いところを使ってしまうので、敢えて5kΩが良い印象です。パワーを求めないので有ればもう少しプレート電圧を下げても十分に大音量だと思います。ネットで回路例を見ていますと400V近い電圧を掛けていますが、そこまでパワーは要らないかな。バイアスが深く高いドライブ電圧が必要なので、無闇に大出力を求めるのは現実的ではない気もします。綺麗で良好な状態のDA30を入手できて良かったです。譲って頂いた方に感謝です。
Aug 23, 2024
コメント(0)
![]()
PTT2という真空管を紹介します。このPTT2ですが、RadiomuseumのPTT2によりますと、前回紹介しましたBaという真空管の同等管だとか...。POSTと書いてあるのでやはり欧州の郵便/電話通信用でしょう。フィラメントとグリッドの外側に2枚のプレートがあります。本当に美しい構造です。当時はこれが最も良好な支持方法だったのかもしれません。SIFは聞き慣れないブランドですが、Radiomuseumの情報によるとフランスの会社であることがわかります。また、AICPRATの情報によると、「SIF(Société Indépendante de Télégraphie sans Fil)は1919年に設立され、1949年にCSFに吸収された。」と書かれています。CSFといえばThomson CSF(現THALES社。航空宇宙事業防衛事業で有名です。)のことでしょうか。興味深いです。保守用のデータシートでしょうか...1952年3月24日にデータがとられています。ドイツ語で書かれているので、1952年頃にフランスからドイツに仕入れられたものでしょうか。そこは謎です。etracerで特性を測定しましょう。前回紹介しましたBaという真空管の同等管といえるのか、測定すればわかります。【1本目】Ef=3.5V, If=0.47AEp=180VEg=-4.0VIp=2.53mArp=25359Ωgm=556μSμ=14.1V/V【2本目】Ef=3.5V, If=0.46AEp=180VEg=-4.5VIp=2.52mArp=24870Ωgm=542μSμ=13.5V/V大変良好な特性です。そして確かにBaという真空管と同等であることがわかりました。
Aug 19, 2024
コメント(0)
![]()
今日、誕生日を迎えました。学生時代、やれ300BオジサンだDA30オジサンだと羨望の眼差しで観ていた老人達の仲間入りする年齢になってしまいました。というか、おじさんというよりお爺さんですので、当時の300Bオジサン達よりは年齢が高いかも。特別な日だから何かするかといえばそうでもなく。とりあえず午前中は髪の毛をサッパリ切って...。今のうちに遺影をとっておこうと思いましたが、どうせ無縁仏になる身です。写真は不要。午後は施設に寄って母にバウムクーヘンをプレゼントしました。誕生日は、生んでくれた親に感謝する日です。誰からも祝ってもらえなくても愛車からは祝ってもらえるという。スバル車は独り身に優しい。夕方、サンマルクで食事。一人ぼっちの誕生パーティー。(寂しい)普段、目玉焼きと海苔のような生活をしているので、何でも美味しいです。いや、真空管を買うのをやめればいいんですけどね...。バースデースペシャルコースではサラダがブーケのような演出です。素敵ですね。鶏肉のグリルも美味しい!これ、お一人様でこれをやると、めっちゃ恥ずかしいです。しかも、一人寂しく料理の写真を撮っているのは、ドン引きです。もう次はやらないです。8月18日といえば、アントニオ・サリエリの誕生日です。モーツァルト暗殺説などまことしやかに語られていますが、フィクションだと思います。同じ音楽家でも立場が全く違います。サリエリは、作曲家としてだけではなく、音楽監督的な立場あるいは音楽教育者として幅広く音楽に貢献しています。演奏ホールの音響設計に協力することもあったそうな。このあたりは音楽監督の経験が活きていると思います。
Aug 18, 2024
コメント(4)
![]()
Baという真空管を紹介します。手持ちはVALVOです。プレートとグリッドが随分離れていますね...。規格はEU Valveの「German Post tubes」が参考になりそうです。似たような構造でAaという真空管がありますが、Aaはのほうはフィラメントが3.8V。Baの3.5Vとは異なります。ドイツの郵便電話通信向け真空管はフィラメント電圧が様々で悩ましいですね。etracerで特性を測定しましょう。とりあえずプレート損失のラインは1.5Wとしました。【1本目】Ef=3.5V, If=0.51AEp=180VEg=-4.0VIp=2.02mArp=28902Ωgm=529μSμ=15.3V/V【2本目】Ef=3.5V, If=0.49AEp=180VEg=-4.5VIp=2.01mArp=28603Ωgm=588μSμ=16.8V/V前回紹介したBoという真空管にちょっと近い特性にも思えます。ただ、Baのほうがバイアスが深いので扱いやすい印象です。(手前に昇圧トランスを持ってきて電圧を稼げる)これら古典球とは「ひたすら能率の悪い真空管と付き合う」という感じですが、それはそれで味わいがあるとも云えます。
Aug 17, 2024
コメント(0)
![]()
SIEMENSのBoという真空管を紹介します。ニッケル板を筒状にしたものとメッシュプレートを筒状にしたものがあるようですが、私の手持ちはメッシュプレートです。箱はこちら。「ベルリン・テンペルホーフ 帝国中央郵便局 チェック済み」というシール。Abnahmestelleが何を意味するのかわかりません。集荷場、ストアルームでしょうか?注意書きのカード。「この真空管はサウンドフィルム用に使用しないでください」どういう意味なんでしょうね...。ジーメンス・ウント・ハルスケという社名です。ところでこのBo....規格表が見つかりません。謎球です。この真空管の素性については、EU Valveの「German Post tubes」に詳しく書かれています。Ef=1.7V, If=0.07A(0.7Aの誤りと思われる)Ep=135, Eg=-2V, Ip=1mA,rp=40kΩgm=0.6mA/Vμ=25ピン配置は、真空管を下から見てガイドピンを基準に右回りで、・プレート・フィラメント・グリッド・無接続・フィラメントです。フィラメントに通電します。良く見ると、グリッドが両側の筒から細い板を渡しているような原始的な構造です。1920年代後半~30年代前半という100年程前の工業製品が目の前にあるのはワクワクします。etracerで特性を測定しましょう。プレート損失のラインは0.5Wとしました。Ep=135V、Eg=-2Vのところで測定します。【1本目】Ef=1.7V, 0.88AEp=135VEg=-2.0VIp=2.05mArp=30521Ωgm=486μSμ=14.8V/V【2本目】Ef=1.7V, 0.88AEp=135VEg=-2.0VIp=1.81mArp=32242Ωgm=537μSμ=17.3V/V規格のμ=25と大きく異なり、実測で16前後です。1.6Vp-pの入力(入力MAX)でまぁ20Vp-Pくらい出るのが精一杯かと。Caをドライブするには少し足りないですね。1:2くらい昇圧トランスが欲しいところ。若しくは素直にハイブリッドアンプの初段にするとか。(笑)とにかく、超古典管なので感度は悪く、実用になるギリギリという印象です。それでも100年ほど前に製造されたデバイスが動作するのはワクワクしますよね!!因みにフィラメントは0.7Aに合わせて1.4Vにすると...エミッションが全く足りない不安定なカーブになるので、電流にこだわらず1.7Vが正解ではないかと思われます。博物館に展示するようなコレクターズアイテムですが、一応は実用になります。ただ、これに大金を出すかどうかは....好みの問題でしょうか。
Aug 16, 2024
コメント(0)
![]()
DUOVACのVT-2という真空管を紹介します。WEの205Bと同等だそうですが、有名な205Dなどとは一寸別もので、DUOVACのVT-2はフィラメントがトリタンで、7.0V1.35Aです。(205Dは4.5V1.6Aでしたね)造りはあまり良いとは云えません。DUOVAC独自で工場を持っていたのかも不明ですが。ピン配置は...真空管を下側から見て、横に出ているガイドピンがグリッド、そこから右回りでフィラメント、フィラメント、プレートです。そこは205Dと同じですが、ガイドピンの位置が45度ズレていますので、挿して回すタイプの205D用ソケットは挿さらないです。因みに中国製の205D用ソケットは穴位置の精度が悪い()のでオススメできません。ピン位置に余裕をもたせている山本工芸音響のやつが無難そうですね。(めちゃ高い) こんなものが1枚入っていました。このVT-2という真空管、205B互換という情報以外は殆ど情報がありません。謎球です。そもそも205B自体も謎です。205Dとはフィラメント電圧などが異なります。概要に関してはRadiomuseum「VT-2」若しくはEU VALVEの「W.E. tubes Part 1」そしてDUOVACも謎多きメーカです。World Radio Historyの資料によると、245を出しているようですね。One Electronの資料室によると、1930年にDX852という送信管を発売しているようですね。JUSTIAの情報ですと、1931年にRCAから特許関連で訴訟を受けているようです。etracerで特性を測定しましょう。320Vで24mA流れるところで測ります。【1本目】Ef=7.0V, If=1.32AEp=320VEg=-21.1VIp=23.94mArp=4040Ωgm=1828μSμ=7.4V/V【2本目】Ef=7.0V, If=1.33AEp=320VEg=-16.8VIp=24.01mArp=4378Ωgm=1707μSμ=7.5V/V多少バラツキはあるものの、大変良好な特性です。10族よりrpがやや高い感じですね。Ipカーブなどの電気特性は205Dに近いでしょうか。Ep=320V、Eg=-17,-21Vの14kΩ負荷で約0.5Wです。0.3Wも出れば十分なので、悪くはないですね。
Aug 15, 2024
コメント(0)
![]()
STCのCV243(4045A)という真空管を紹介します。CV243と印字されています。WJとWKはロット番号でしょうか...。フィラメントはきしめんのような幅広形状で、独特な張り方です。少しでも熱電子を有効に出そうという発想でしょうか...。トップ側はこのようなマイカの形状。ちょっと見かけない感じですね。規格は、真空管(Electron tube) 規格表データベース「CV243」規格表または、The Valve Museum「4A/137B(4045A)」規格表が参考になります。The Valve Museum「4045A」によると、「UK General Post Officeで使用されたと」記されています。そして、「2本のワイヤーグリッドは同じピッチのように見える。スクリーングリッドとしてではなくミキサーとして設計された可能性がある。」とも記されています。規格表にはCoplaner-Gridと書いてありますので、それを裏付けするようなコメントです。G2電圧で結構特性が変わりそうな予感がします。三結は無理そうですね。etracerで特性を測定しましょう。プレート損失のラインは12Wとしました。(推奨動作が180Vで40mAなので、これくらいかなと)まずは四局菅接続で取り敢えずスクリーングリッドは低目の50V...【1本目】Ef=5.0V, If=1.64AEp=180VEg2=50VEg1=-41.7VIp=39.90mAIg2=0.48mArp=3335Ωgm=1761μSμ=5.9V/V【2本目】Ef=5.0V, If=1.62AEp=180VEg2=50VEg1=-37.9VIp=40.02mAIg2=0.47mArp=3371Ωgm=1849μSμ=6.2V/Vうわ、g2の「俺が俺が」感が強いですね。スクリーングリッド電圧が僅か50Vでこのプレート電流です。そしてバイアスが深い。でも特性は2本とも良く揃っていて優秀です三結は....やめておきます。G2が効き過ぎて、低電圧域で電流が大きくなります。まぁよほど50Vくらいで運用するならいいのでしょうが現実的ではありません。180V 50V -41.7V 40mA 3.5kΩ負荷で約1.6W、5kΩ負荷で約1.4Wです。十分過ぎるほど出力がとれますね。G2の主張が強いですが、今回の電圧設定になる回路にすれば比較的使いやすい球ともいえます。残念ながら似たような球は市場に殆ど無いので、何かのアンプに挿して使うようなことは出来ないです。(専用アンプにせざるをえない)もしこの球をお持ちの方がおられましたら、このあたりの設定でやってみると宜しいかと思います。わざわざ買う代物ではありません。(STCなら何でもいいという人なら止めませんが)
Aug 14, 2024
コメント(0)
![]()
Western ElectricのVT52という真空管を紹介します。VT52も持ちすぎるくらい入手してしまいましたが、これを最後にしたいと思います。因みに過去のVT52の紹介記事はこちらです。VT52という真空管VT52という真空管ふたたび...RAYTHEONの4ピラーとNATIONAL UNION(とUNITED ELECTRON)VT52という真空管、みたび...NATIONAL ELECTRONICSのVT52さて、今回のVT52のフィラメントは3点吊りです。マイカ板も三箇所に押さえ板が付いたWE独特の物です。電極の足元もシンプルでしっかりした構造です。ここの部分はNational Unionが似ていますね。3点吊りですし。etracerで特性を測定しましょう。Efは7.0Vと6.3Vで測ります。【1本目】Ef=7.0V、If=1.09AEp=270VEg=-48.8VIp=32.83mArp=1765Ωgm=2006μSμ=3.5V/VEf=6.3V、If=1.00AEp=270VEg=-47.7VIp=32.90mArp=1855Ωgm=1931μSμ=3.6V/V【2本目】Ef=7.0V、If=1.10AEp=270VEg=-48.0VIp=33.00mArp=1710Ωgm=2163μSμ=3.7V/VEf=6.3V、If=1.00AEp=270VEg=-47.0VIp=32.99mArp=1770Ωgm=2095μSμ=3.7V/V十分なエミッションがあり、大変良いコンディションです。そういえば、ある方が、50に特性が似ていると仰っていましたが...確かに似ています。フィラメント電圧とB電圧を切替えられれば共有が出来るかもしれませんね。
Aug 12, 2024
コメント(2)
![]()
Western ElectricのVT25Aという真空管を紹介します。過去にNATIONAL ELECTRONICSのVT25Aを紹介していますが、世間ではWestern Electricの白いベースが有名ですね。話によると初期の物は白ベースではないとのこと。(黒ベースに刻印でしょうか)ところで、VT-25-Aという表記ですよね。他メーカはVT25Aだったと思いますが、このあたりのハイフンの入る入らないが曖昧に思えます。購入したものはグリッドに金めっき処理(かな?)がされているようで、グリッドエミッションを抑えるといわれています。同じ白ベースでもゴールドグリッドではないものもあります。もちろん、オーディオ用途で定格以内のこぢんまりした動作であればゴールドグリッドである必要は無いと思いますが、それでも「最新は最良」を信じて買いました。(気分的なものだと思います)フィラメントは3点吊りで、以前紹介したNATIONALのVT25Aとは異なる構造です。ですので、「また似たような真空管を買ってきたの!」といわれても反論出来るわけです。それは世間一般では通用しないような....ではetracerで特性を測定しましょう。Efは7.0Vと6.3Vで測定してみます。【1本目】Ef=7.0V、If=1.13AEp=380VEg=-21.4VIp=38.93mArp=3285Ωgm=2450μSμ=8.0V/VEf=6.3V、If=1.05AEp=380VEg=-20.7VIp=38.90mArp=3459Ωgm=2485μSμ=8.6V/V【2本目】Ef=7.0V、If=1.11AEp=380VEg=-21.0VIp=38.95mArp=3101Ωgm=2842μSμ=8.8V/VEf=6.3V、If=1.04AEp=380VEg=-20.6VIp=38.93mArp=3191Ωgm=2772μSμ=8.8V/V試しに手持ちのソフトン製アンプに挿してみました。ノイズも無く、良い音がしました。かつてVT25Aはどこでも入手できましたが、今は見かけることも少なくなりました。枯渇する頃にPSVANEなどで保守用のレプリカモデルを作ると結構売れると思うんですよね。単純に300Bを基にしてPd40W版を作れば安上がりに出来そうですが...。
Aug 11, 2024
コメント(0)
![]()
VALVOのLK4112という真空管を紹介します。以前、RTのE406Nをとりあげましたが、その同等管です。VALVOの印字なども綺麗に残っています。フィラメントは4点吊りです。RTのE406Nとの大きな違いはフィラメントが2点吊り/4点吊りでしょうか。見た目も良いです。バルブは似たような形ですが、このような違いがあるのが興味深いですね。そしてRTのほうがゲッタが管内にタップリ照射してあります。「また似たような真空管を買って」とは言わせません!!規格ですが、Frankさんの資料室のE406規格表は見つけたのですが、E406Nの規格が見つかりません。EU VALVEさんのRE604の各種同等管他には500Vと書かれています。そのようなわけで、私はEp=380V、フィラメント電圧は4.0Vと3.8Vの2種類で測定することにしました。【1本目】Ef=4.0V, If=1.02AEp=380VEg=-43.8VIp=27.80mArp=1919Ωgm=3462μSμ=6.6V/VEf=3.8V, If=0.98AEp=380VEg=-43.7VIp=27.53mArp=1957Ωgm=3407μSμ=6.7V/V【2本目】Ef=4.0V, If=1.06AEp=380VEg=-45.7VIp=28.01mArp=1793Ωgm=3605μSμ=6.5V/VEf=3.8V, If=0.98AEp=380VEg=-45.7VIp=27.85mArp=1805Ωgm=3573μSμ=6.4V/VIpカーブは綺麗ですね。実際は340V25mAの7kΩ程度で使うのが無難かなと思います。今回はebayのセラーから買いました。ちょっと高かったのですが、思い切って買って良かったです。
Aug 8, 2024
コメント(0)
全16件 (16件中 1-16件目)
1
![]()

