彼の死・・2



   気付けば病院の治療室のベットの上だった

   一瞬 なんでここにいるか分からなかった

   横をみると 彼のお母さんだった

   泣き腫らした目で 「大丈夫?」と囁かれた

   そうだ・・彼は?

   「彼は?大丈夫ですか?」

   お母さんは

   「今手術中だから」

   私は思わずお母さんに謝った・・・

   「ごめんなさい・・私が悪いんです」

   でもお母さんは 私は悪くないと何度も言ってくれた

   彼へ対する 罪悪感が 回り始めた・・・

   どうしよう・・・彼が死んだら どうしよう

   お願い!生きて・・助かって・・・・・

   そう祈り続けた。




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