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人間の自然食

人間にとっての自然食


 山羊に指を噛まれたことがあった。その旺盛な食欲に圧倒されてついつい口の奥まで指を入れてしまったのであった。指先から血が流れその傷は、複雑な切れ方をしていた。
山羊の歯は、草を前歯で噛み千切り、奥歯で細かく砕くようにできている。その形が傷あととして残った。
 肉食のライオンの歯は、他の動物をかみ殺し、肉を引き裂くようにできている。歯の構成は何を食べるのが自然なのかということを教えてくれる。

 では、人間にとっての自然食とは何だろう。歯を見ると、臼歯20本、門歯8本、犬歯4本の構成になっている。臼歯は穀物を砕き、門歯は野菜を噛み切り、犬歯は肉や魚を食べるようにできている。その数の割合に従って食べることではないだろうか。
 米、麦その他の雑穀20:野菜、海草8:肉、魚4=5:2:1となる。ご飯が全体の半分以上を占めている。
 昔から一汁一菜の食事が良いと言われてきた。ご飯、味噌汁(だしのイリコまでいただく)、野菜の煮物、漬物という組み合わせが人間の自然食である。
 家庭の料理でも市販の弁当でも、ご飯よりおかずの占める割合がずいぶん多い。 主食はあくまでもご飯、おかずは副食である。

 食欲のない子どもに、「おかずだけは食べなさい」と言うより、梅干の入ったお握りを作って、「おなかがすいたら食べなさい」といったほうが体に良いに違いない。



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