今が生死

今が生死

2012.01.29
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カテゴリ: 政治
今、姉の四十九日法要に参加して帰ってきたところである。49日は新しい世界への出発の時と言われているのでその門出を多くの人に祝ってもらい、心温まるスピーチもあったりして姉も喜んでいたような気がした。これからは天上から我々一人一人を眺め、守ってくれることと思う。

今日のテーマは上記とは直接関係ないが民意とか国民の総意と言ったことについて書かせて頂く。今国会が開かれているが、民主党政権は国民の総意で選ばれたとか、マニフェストは国民に約束したことだから守られなければならないなどと言われている。世論調査をしたら増税に60%以上の人が反対していたなどとも言われている。

民意とは国民の意志であり、総意であり、世論調査の結果が示す通りであり、政治は民意に沿って進められなければならないと思っている人がいるかもしれない。しかし国民には賢明な人もいれば国のことより自分の利益のことしか考えられない人もいる。若い人もいれば高齢者もいる。収入が多い人もいれば殆ど収入がない人もいる。国民とは雑多な人達の集合体である。

民意に沿って政治をすすめるとなれば世論調査をして、多数を占めた意見を民意としてそれを参考にして政治を行うとの考え方が一般的だが母集団である国民の質は全ての人が賢明とは限らない。利己的な人が大半を占めていることもあり、世論調査の結果が正しい方向とは限らない。

マニフェストを守らないのはけしからんと攻撃している人達がいるが、時代や財政事情によってそれが守れなくなることが生じて来ることは誰にも分かっていることである。そのマニフェストで政権をとったのだからそれが破綻したなら解散すべきだというが果たしてそうだろうか?

そもそもマニフェストで投票した人はごくわずかで自民党の3代の総理大臣があまりにだらしなく自民党ではどうしょうもないから民主党に入れたのであってマニフェストで民主党が勝ったと本気で思っている人はいないと思う。あの時の民意は自民党ではだめということだった。

民意は多数決で示されることが多いが、それは必ずしも正しいとは限らず、自国や世界の繁栄につながるものとは限らない。しかし声高にもの言う人がいるとそれにつられて民意が形成されてしまうことが多い。

我が国は教育レベルが高く、有識者が圧倒的に多くて世界でも有数の知的国家だが、それがあまり表面に現れていない。賢明な人達が黙っていて意見を言わない体質が災いしているのだと思う。国は様々な人達で構成されており、物ごとの分かった人達もいるはずである。臆病にならずに勇気をもって様々に発言して正しくて思いやりのある民意を形成してもらいたいと願っている。






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Last updated  2012.01.29 17:40:02
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