今が生死

今が生死

2012.04.04
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カテゴリ: 政治
以前の中選挙区制では同じ党から複数立候補して、党内バトルが生じ、党内党つまり派閥をつくる原因になるとか、一つの選挙区から5人当選するとするとその選挙区内で10%前後の支持率でも当選する人が出てしまい民意を反映していない、政権交代を可能にするには2大政党が争う形が理想で中選挙区制ではそれは無理だ、などの意見に支配されて小選挙区制になった。

当時自民党が絶対多数をとっていたので、自民党員同士同じ選挙区内で争うとお金が莫大にかかった。党内に派閥もできる。小選挙区にすれば自民党はいまより当選者が増えるだろうし、何しろ選挙に金がかからなくなるからとして小選挙区制に変えた。

結果はどうか。確かに2大政党制になったし政権交代も可能になった。しかしその2大政党というのは小政党が連合して作られたもので、2党間に大きな違いはない。当選に都合いいように候補者が動くのである。それはまだしもとして小選挙区制の決定的な欠点は情熱があり優秀な人が当選できない仕組みである。

一選挙区で一人しか当選できないので優秀な人が立候補してもまず当選できない。当選するには大政党に所属しなければならない。大政党に所属してさえいればその人がいくら能力がなくても、実行力がなくても、誠実でなくても当選できることになるのである。三宅さんが指摘していたが、どんなポン助でも政策の動向の中で、ある大政党に所属していさえいればその人物の能力に関係なく大量の当選者を出すことができるのである。

自民党の小泉チルドレン、民主党の小沢チルドレンをその例として上げていたが、本当に優秀な人を発掘して国会に送るには今の制度は決定的にダメである。国会討論でも殆どの人は大政党に所属する一員として骨のある討論はできない。結果として政治の貧困を招いていると考えられる。

どんな地方からでも情熱があり、能力のある大人物を国会に送れる制度に改めるべきである。それにはいまの小選挙区制を改めて一選挙区から2人ないし3人当選できる制度に変えていくべきだと考える。





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Last updated  2012.04.04 08:50:58
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