今が生死

今が生死

2012.10.26
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カテゴリ: 政治
都知事を辞めて新党を立ち上げて国政に打って出るという。「総理大臣にはなりません」と言っているが実際はそれを目指しているのだと思う。

尖閣諸島問題で突っ走り日中経済破滅を起こした張本人である。過激な発言を繰り返し冷静な判断力がある人とは思えないが革新層が多い東京で並み居る有力候補を打ち負かして都知事4戦を果たしたのだから抜群の知名度、人気度があると見るべきだと思う。

石原慎太郎は学生時代に書いた小説「太陽の季節」で一躍脚光を浴びる存在になった。昭和31年1月には第34回芥川賞を受賞している。若い男女の奔放な性活動や恋愛を描いた作品で硬くなった陰茎で障子紙を破るシーンは大きな話題になった。その作品に見られるような既製観念にとらわれず自分の思ったことは遠慮なく行動するとする姿勢は80歳になった今も衰えていない。

思い切ったことを言う。イジイジしないで男らしい。他の政治家に比べてダントツでリーダーシップがあるなどが人気の源と思うが、人気はあっても果たして何ができるのかというのが問題だ。それには都政14年間の実績を見るのが一番だと思う。都は財政が豊かなのでオリンピック誘致失敗や銀行の失敗などで莫大な損失を被っているがその責任はあまり追求されていないし、追求されてもはねのけている。その強い性格を頼もしいと感じている人たちもいる。

しかしやりたい放題の政策は都と違って財政難の国政では全く通じないと思う。東京都といえども地方首長と国の首長では全く違う。首相の軽はずみな発言は国交断絶もありうる。一国の総理は気が強いだけではダメで冷静な判断力と豊かな国際感覚が要求される。

「情けない国になってしまった。私がこの国を一等国に立て直す」と言っているが、ノスタルジアで政治はできない。「昔はよかった」ではなく、今の現実が正しく見えてそこから地道に建設していく粘り強さを持った人でなくてはだめだ。

石原氏の新党旗揚げは号外まで出てテレビでも大きく取り上げていたが、彼によって日本の政治が大きく変わるとは思えない。





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Last updated  2012.10.26 22:32:13
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