今が生死

今が生死

2012.10.27
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カテゴリ: 政治
殺人はいけない。いかなる理由があろうともそれを国家が行っていいわけがない。との理由で死刑廃止を決めた国や州が増えている。それは世界の趨勢で存続している国は野蛮国とみなされ、やがてはほとんどの国が廃止していくと思われる。

犯罪の抑止力として懲罰の最高位に位置し、それがなくなったら凶悪犯罪が増えてしまうとの見方や、殺害された人やその家族の恨みや憎しみの行き場がなくなってしまうなどの考えもある。

しかし現在の死刑方法は人権に配慮して、極めて高度に苦痛が取り除かれ、一瞬であの世に行ける方式が採用されている。通り魔事件や無差別殺人を犯した犯人が「世間を騒がせたかった」「確実に死刑にしてもらえると思って事件を起こした」などと言うケースが増えている。首吊りや飛び込み自殺は考えただけでも恐ろしい。楽に死なせてくれる死刑にあこがれる人間が出てきても不思議はない。苦しめられて殺された人の遺族にしてみても何の苦痛もなく簡単にあの世に行ける方式に疑問を感じている人もいる。

死刑で本当の懺悔や償いは得られない。恨みを完全に晴らすこともできない。犯罪抑止力にもなっていない。それなら世界の趨勢に逆らうことなく死刑廃止を前提にして懺悔や償い、犯罪抑止力になる方法を皆で考えていく必要がある。

無期懲役と言っても12-3年で出れるケースが多いという。死刑を単に無期懲役に変えただけなら何の進歩もない。私は徹底した精神科的治療と道義教育、償いのための奉仕活動、被害者への心からの謝罪と弁償活動などに切り替えていくべきだと思っている。

再任された法務大臣に、死刑を新しい時代にふさわしい最も有効な方法に切り替えてもらいたいと切に望むところだが、果たしてそれだけの才や実行力があるか危惧しているところである。





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Last updated  2012.10.27 23:28:02
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