今が生死

今が生死

2025.10.19
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カテゴリ: 野菜作り

左が白菜、右が大根

9月28日に白菜の苗を植えて大根の種を播いたが約3週間でこれだけ大きくなった。
私は山梨県の藤田村(今は合併して南アルプス市の一部)の農家の長男に生まれた。農家の跡取りになるべく、農業高校に進学したが、担任の先生の勧めで東京大学進学を目指すようになり結局東大には合格できなかった別の大学に合格して途中でシュバイツアーの著作に感銘を受けて北海道大学の医学部に進学して医師になった。
小学校から中学校までは農繁休校があったので田植えや稲刈りを手伝っていたが、高校に入ってからは学校の農場実習があったが殆どさぼって図書館や自宅で受験勉強していたので農作業に触れたのは中学生頃までだったと思う。高校、大学と農業に縁がない生活をしてきて、大学卒業後は東京新宿のJR病院での研修終了後山梨県内の病院に勤めたが家業を手伝うことはなかった。私が結婚した時両親は田畑を売って甲府に家を建てて移り住んでくれた。その時庭先に小さな畑をつくり、花壇も作って植木も植えてくれた。以来父がその小さな畑で野菜を作っていたが私は全く手伝えなかった。父が亡くなってからは義兄が私の妻を弟子にしてその畑で野菜を作ってくれていたがその義兄も今年の3月亡くなってしまった。その後どうするか妻と話し合った。私はもうすでに80歳を過ぎているがまだ病院の常勤医として働いている。聴診器とボールペンしか持ったことがなく、高齢というだけでなく人一倍力なしなので畑作業は無理だろうと妻は言った。でも中学生時代は農業の手伝いをしたことがあるし、農業実習はサボってばかりいたが一応農業高校を卒業しているので自分だって畑作業くらいは出来るだろうと見栄をはった。そして義兄の教えを受けた妻の記憶を頼りに何とか土を起こし、野菜を植えてみた。義兄が亡くなってから今までにナスやキュウリやトマト、ジャガイモなどを栽培してきた。この秋には白菜、大根、を植えたり蒔いたりして何とか育っているのを見るのは楽しい。でも春菊やレタスの種も撒いたがこちらはあまりよく芽が出ていない。休日を利用して園芸の真似事みたいなことをしていて作業が終わってスコップや鍬などを片付ける時にはヨタヨタして歩けないこともあるが上記のように根付いたり発芽してくると結構楽しい。命が続く限りスコップや鍬にしがみつきながら何か育てていきたいと思っている。





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Last updated  2025.10.20 08:31:45 コメント(4) | コメントを書く
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