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[学習] カテゴリの記事
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診察の基本を学びに明日東京に行く
明日、明後日と連休である。そのためか今日の外来も混んだ。予約で時間枠は全て埋まっているのだが予約外で早くから来ている人達もいる。クラークさんが予約の合間に予約外の人を適当に入れるのだが、予約の人は2時間待たされた3時待たされたと文句を言う。予約外の人は朝から来ているに4時間も待たされたと文句をいう。少しでもまたせないように必死で診察したが、結果的に待たせてご迷惑をおかけしてしまった。でも待たされたけれどやっと診察の番になった皆さんには親切に適切に対応して、治療できたので自分としては心残すことはない。予約制になっているので予約以外の人を途中で入れると予約時間は大幅にずれてしまう。だから予約で再診の診察室と予約なしの初診の患者さん用の診察室があればこのような問題は解決されるのだが、それには初診診察の医師一人を確保しなければならず、我々のところのような小規模の病院では中々難しく今後の課題である。明日は東京で「腹部診察のやり方」というトレーニング教室がある。視診、聴診、打診、触診ということで、基礎的なトレーニングである。私は消化器内科医で、学会専門医でもある。経験も40年位あり、視診、触診等当然出来ると思われているが、実際にはレントゲンやCT,胃カメラ、大腸カメラ、腹部超音波などに頼って、昔ながらの視診、触診などは最近ではあまり重視していなかった。午後2時から5時まで慶應義塾大学の矢島知治先生と森清人先生が指導してくれるという。参加費は無料とのことで電車に乗って行ってくることにした。色々な診断機器が進歩してきているが、診察の基本である視診や触診をきちんとおさらいしておくことは必要だと思っている。
2013.09.14
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頑張ればいいというものではないべ
朝ドラ「あまちゃん」でアキが思いを寄せる種市先輩の言葉である。種市先輩はアキの親友ユイを好きなので、アキがいくら頑張って試験に受かってもデートは出来ないと伝える言葉だった。確かに好き嫌いの感情は頑張ればいいというものではない。私を含め世の中には頑張れば何事も成就する、成功すると思っている人がいるが、それは無理で、恋愛だけでなく、ゴルフや語学の習得などについても言えると思う。私は語学の習得にビデオやテープを一杯買い、テレビ講座も何年も見続け、映画のDVDも買って随分映画も見てきて、語学習得に随分がんばった。でもあまり上達していない。種市先輩の言葉が身にしみた。トロイ遺跡の発掘で有名なシュリーマンは語学の天才で22カ国語を話せたという。先月滋賀県の息子の家に行き、孫の小学生向きの伝記本を開いたらシュリーマンのことが書いてあり、彼は語学の勉強に意味はわからなくていいからただ音読していたとのことである。私の場合は聞くだけ、読むだけが多く、意味がわからないと聞くのも読むのもやめてしまっていたが、その児童書を読んだ後、最近、シュリーマンの真似をして意味はわからなくても外国人が喋っているのをそのまま真似して喋ってみた。外国語は早いのでついていけないがお構いなしで、真似してみた。そしたら格段の進歩が感じられた。見たり聴いたりするだけでなく口を動かさなければ絶対だめだということがよくわかった。努力したり、頑張ったりしている人は大勢いる。でも成果を上げている人はほんのひとにぎりだと思う。その人たちは正しい努力をしてきた人達だと思う。語学について言えば外国語をわかってもわからんくてもいいから兎に角真似して喋ってみること。これをしてきた人達がペラペラになったのだと思う。
2013.06.03
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今京都の学会から帰ってきました
学会会場の京都国際会議場昨日と今日、目いっぱい学会に参加させていただき、すごく勉強になり感動しています。夜遅く帰ってきたので今晩はあまり詳しく書けないので何回かに分けて書かせて頂きます。まず最初は大腸カメラの実技セミナーに参加しました。大腸カメラは苦しいものとの固定観念を与えてしまっているほど大変な検査ですが「S状結腸を通過させるには決して押さないで右下を目指して右に回すだけで入っていくようにして下さい。押したら痛いですからそれは絶対ダメです」の指導は今度は身に入りました。今まで何度も本を読んだり講習会に出たりしていましたが、結局同じことを学んでいたのですが身についていませんでした。今度は午前中全ての時間を使っての講習でしたから絶対身についたと確信しました。その後、昼の弁当を食べなからセミナーを聞くランチョンセミナーに参加しました。安倍総理がその病気だということで俄然有名になった潰瘍性大腸炎についての講義でした。病気が治まっている時も薬は飲み続けないと再発するとのことで２０００mgを朝夕に分けて飲むのが通常でしたが、それでは飲まない人が３０％位出て、結局再発する人が出ている。それで試しに２０００mgを１日１回投与にしたら飲み忘れる人もなく、面倒くさがる人もなく、殆どみなさんが飲んでくれて再発率も低いとの発表でした。薬は１日3回飲むものと３回に分けて処方されていた時代が長かったですが、何も3回飲まなくて1回でよく、1回の方が２回、3回に分けるより確実に飲んでくれる割合が高くなり、効果も大きいことが潰瘍性大腸炎でも示されたので、今私が外来で診察している患者さんも次回からは1回服用に切り替えようと思いました。
2013.05.12
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日本消化器内視鏡学会に参加してきます
これから京都で行われる日本消化器内視鏡学会に参加してきます。今外来を終わったばかりで食事も食べていませんが汽車の時間に間に合うかと必死で急いでいます。日曜日に帰って来ます。
2013.05.10
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恐竜ロボットすごかった
春休みで滋賀県から孫娘達が来たので山梨県立科学館に行ってきた。かなり広い建物の中に科学的仕掛けが沢山あり、春休み中ということもあり大勢の子供や大人でにぎあっていた。中でもロボット仕掛けの恐竜のところは人気があった。４体の恐竜がいて、恐竜の前で手を振ったり跳ねたりすると口を空けて吠えるのだから実物みたいだった。今日テレビを見ていたら山梨大学泌尿器科で難しい前立腺の手術をしてくれるロボットを導入したとのことだった。胃がんの手術などもすでにロボットで行っているところもある。原発事故後の復旧工事の主役もロボットとのことで今後益々ロボット技術は進歩していくものと思われた。恐竜ロボットのあとはスペースシアターで今の季節の星座の解説とオリオン座の一角をなす一等星ペテルギウスが最期に近づいているとの映像を観た。６５０万光年の星なのでそれが発した光は地球に到着するまでに６５０万かかるので、今は見えているが、実際にはすでに消滅しているかもしれないがいずれにしても年取って消滅の瞬間が近づきつつあるとのことだった。太陽の何倍もある巨大な星の死は新たな星や生命体の始まりであり、まもなく観測史上最大の新星爆発が起こるだろうと言われている。星の話は何百万年、何千万年単位の話で気が遠くなるような話だが、我々の時代（１００年前後の間）に新星爆発が起こるかもしれずそれに伴って様々な環境変化が推測されている。地球上には原子爆弾を作って戦争しようとしている愚かな国もある。星の爆発でいつ我々も消滅するかもしれない時に馬鹿な争いをしているべきではない。いつ消滅してもいいように美しい地球にするべく努力しようではないか。
2013.04.03
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生まれつきの才能か努力か年齢か？
アメリカの誕生日パーティ娘家族が昨年6月にアメリカアイダホ州、ボイジ勤務になった。娘の子供が当事4歳で幼稚園に通っていてこの１１月で６才になった。この写真はお友達が誕生日パーティーに来てくれた時の写真である。その子は幼稚園で東洋からきた魔女と言われているらしく算数は勿論英語も良く出来て単語の発音や意味をアメリカ現地の子供たちに教えているとのことである。私は20年以上も英語教材やビデオを買ったりしてかなり熱心に英語を聴いたり勉強してきた。でも一向に上達していなくて英語の放送をラジオやテレビで聞いても殆ど分からない。ましてやアメリカ人に英語を教えるなどとは夢のまた夢、逆立ちしても起こりうることではない。それなのに5歳の少女が在米1年そこそこで現地人以上に英語ができるようになるとは信じられないことだし羨ましいことである。私は岩をも通す一念で努力すればできないことはなく、出来ないとすればそれは努力が足りないからだと信じて来た。でも５歳の少女と自分を比べてみて、確かに年齢の違いはあるが、それ以上に才能の違いがありすぎると思った。これほど明らかな才能の違いを見せつけられると、才能のない自分が様々に努力しているのは滑稽にさえ思えた。無駄な抵抗は止めるべきかとも思った。でも私から努力を除いたら何も残らない。年齢のことも思った。これから伸び盛りの人と、衰退していく人では違いがあるのは明らかだとも思った。でも年取ったら努力してはいけない。努力しても無意味だとしたら年取った人たちの生きがいは無いではないか？！確かに才能の違いは歴然としている。年齢の違いも歴然としている。それでも私は努力を続けようと思う。
2012.11.22
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理にかなった学習法を探せ！夢は必ずかなう
今日本シリーズが行われている。数日前にはドラフト会議もあった。打球が遠くに飛ぶ人や速い球が投げられる人が高く評価され、高給をもらうことになる。ゴルフでも確実性を持って遠くまで飛ばせる人がプロ選手になっている。それらの人は元々素質のある人とみなされてきた。私は非力で平均的女性よりも力がない。だからゴルフをどんなに練習しても平均的女性と同じくらいかそれ以下しかボールが飛ばなかった。それは当然のことと思っていたが、数ヶ月前から筑波大学の安藤秀さんが博士論文にまとめた「コンバインド理論」に基づく練習を始めた。それはゴルフクラブをまん然と振るのではなく、水平面での体の回転と腕を垂直方向に振り下ろす動きに分解し、腕でボールを飛ばすのではなく、体の回転で飛ばすという理論である。理論は理解できても実際にボールを遠くまで飛ばすのは容易ではないが、最近少しその理論に合致したスイングができるようになり、確実性はないが、たまに一般男性と同じくらい飛ぶようになった。それは練習場での話で実際のコースでも同様に飛ぶようになるにはまだ時間がかかると思うが、非力の人でも理にかなっていれば遠くまで飛ぶことを実感した。そこで上記野球選手やゴルフ選手のことを思った。遠くに飛ばせる人は生まれつき力のある人と思っていたが、理にかなった体の回転と腕の振り下ろしができれば誰にでもできることが分かった。いずれも練習場での話だが、ボールが遠くに飛ぶのは力のあるなしには関係ない。若いか年寄りかも関係ない。男か女も関係ない。これは一般人の半分も飛ばなかった非力で高齢な私が若者達と同じくらい飛ぶようになったことで実証されている。世の向学心のある諸君、どんなに練習しても少しも上達しないので自分には力がなかったり、才能がないと思って諦めかけている諸君、諦めるのはまだ早い。合理的な学習方法、練習方法にめぐりあえていないだけなのだ。どこかにある合理的な学習方法で勉強すれば必ず上達するものだから、その方法を探してもらいたい。それが見つかったら必ず夢は叶うものである。
2012.10.28
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無治療の胃がん12年間健在ー学会参加報告
本日学会からの帰り道に走っている身延線電車の窓から撮影した富士山です。前回のブログに、水木金土開催の大型学会開催様式について患者さんのことを考慮していない学会開催様式ではないかと苦言を書いたが、無理して学会に来させててもらってよかったとしみじみ思った。忙しいから学会には行かない、行けないと思っている人もかなりいると思うが、無理をしてでも参加するべきだと思った。学会の内容は教育講演、壁にデーターを貼り付けるポスター発表、口演発表、特別講演、招待講演、医療機器の展示など勉強になることが多い。最近ではどこの学会でも口演発表より、ポスター発表の方が増えている。壁とか立看板に貼ってあるので、好きな時に読めるので理解し易い。そのようなポスター発表のなかに、79歳で胃がんが発見されて手術しようとしたら麻酔で体調が悪くなり、手術を中止して以後定期的に内視鏡で経過観察しているが12年後の現在も91歳で元気に外来に通っているとの報告だった。抗がん剤等も一切使っていない。全ての胃がんがこのような経過をたどる訳ではないが、このような症例もあるのかと興味深かった。逸見政孝さんの胃がんのように急激な経過をたどるものもあれば、極めてゆっくり進行するものもあり、胃がんの自然経過を研究する上で貴重な症例と思われた。昨日土曜日の教育講演会にも参加した。土曜日は病院が休みの人も多いと思われ、参加者は本会場以外に他の二つの大きな有線放送会場も溢れんばかりであった。少しでも勉強しようと思って駆けつけて来る人が多いのだなと思った。過敏性腸症候群の講演では、発病に遺伝子は関係しているが小児期の精神的ストレスも大いに関係しており、中でも性的虐待は最も大きな要素との事だった。潰瘍性大腸炎の教育講演ではケネディ、アイゼンハワー大統領もこの病気に苦しめられていたとのことだが、数年前に大腸粘膜を修復するいい薬が開発され治療面で画期的な進歩を遂げつつあるとの話があり、具体的な投薬方法の提示もあった。ガンの分子標的治療講演では、従来の抗がん剤はガンだけでなく他の正常な細胞もやっつけるので副作用が問題になったが、ガン細胞だけを標的にしてやっつけるので副作用が少なくなり治療成績が上がっているとの話があった。食道ガンの原因についての教育講演では、発がん遺伝子の発動は酒の影響は受けるがタバコの影響は受けなかったとの研究報告があった。ランチョンセミナーと言って昼職を食べながら講演を聞くセッションがあり、そこでは経鼻内視鏡（鼻から入れる胃カメラ）が進歩し、画像的にも経口内視鏡に引けをとらないとの話があり、経鼻内視鏡で発見した何例かの小さな胃がん症例の写真を供覧してくれた。丁寧に観察しなかったり、汚れを洗い落とさなかったり、粘液を充分吸い取らなかったりしたら見落とされたかもしれず、満員の視聴者はえりを正して聞いていた。安易に検査していたことを痛烈に反省した人も多かったのではないかと思った。有意義な学会だったと思う。ここで得た知識を日常診療に生かしていきたいと思う。
2012.10.14
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梅ちゃん先生の活躍を祈る
朝ドラ「梅ちゃん先生」を毎朝７時半から楽しくみている。尾崎将也氏の書き下ろしストーリーとのことだが共感することが多い。昭和20年、終戦後の蒲田で家族6人で暮らしている主人公・梅子は、優秀な姉と兄とは違って何をやっても失敗ばかり。女学校卒業を控えて将来に対する目標は何にもなかった。そんなある日、食中毒の少年や間質性肺炎の少女に対する医者としての父親の姿を目の当たりにし、自分も医者を目指そうと思いつく。しかし姉や兄とは全く違って勉強が嫌いで全く勉強ができない梅子が医者になると言いだして周囲は驚くし馬鹿にする。特に医大教授である父親は医学専門学校（医専）に受かるわけがなく、万が一受かったとしてもそれはまぐれで医学部の勉強についていけるわけがないと激しく反対する。今日の所は医専の合格発表を見に行ったところまでで合否は来週のお楽しみだが、予告編をみると学生生活の場面があり、合格するみたいだ。誰からも受かる訳がない。受かっても医師になれることはないと言われた女の子が人々を助けたいの一念で勉強したなら周囲からなんと言われようともその願いがかなうことが示され現実にもそういうことがあるように思えた。私は農家の長男で農業高校の生徒だった。だれが医師になると考えただろうか。しかしシュバイツアーの伝記を読み、梅子さんみたいに自分の学力は全く考えに入れないでアルバイトしながら浪人して医学部に合格して医師になった。梅子さんと共通するものがあり、すごく共感する。医学部に限らず建築家や宇宙飛行士等何でもそれになりたいという強い動機があれば、自分の今の学力には関係なく、猛烈に努力すればその目標が達成できるのではないかと思う。梅ちゃん先生のこれからの活躍を祈っている。
2012.04.21
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全ての勉強行動には無駄はない
今日の午後は超音波検査担当だった。日曜日に東京まで行って超音波検査の勉強をしてきたが内容がそれほどでなくあまりプラスにならなかったと思った。隔週の水曜日午後の超音波検査は、受診者は１４～５人で、80歳以上の高齢者が多く、腰が曲がったり、息を吸ってお腹を膨らませられない等、検査がかなり難しい。従って努力はするのだが、十分な検査ができなくて、何とかしたいと思っていて日曜日に東京に勉強に行ってきた次第である。東京に行ってきたからと言って、今日の検査にそれほど影響があるとは思っていなかったが、実際にはかなりスムーズに検査ができた。東京に行って現在の全国的な超音波検査のレベルをある程度認識できたことと、講義が終わってから自分で勉強したことなどもあり、精神的に余裕ができたのか、かなり難しい症例でも焦ったりイライラしたりしなくなって以前より短時間で検査ができるようになったと思う。世の中には様々な勉強機会がある。そこに行けば必ず上達するとは限らないが、今度のことで次のことを実感した。そこでの講義があまり勉強にならなかったと思ってもそこに行ったという勉強行動は必ずプラスになるものだなと感じられた。スポーツや芸能、語学、仕事のスキル、等の上達を目指して多くの方々が日々努力しておられると思うが、その上達は決して容易ではない。少しも進歩していないと思えることもある。でも自分にとって少しでもプラスになると思えることには積極的に参加なさるのがよいと思う。努力している限り、必ずわずかでも前進するからだ。
2012.03.14
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入試不合格でも学ぶ気持ちさえあれば道は開かれている
今は大学入試の合格発表の季節である。いくつかの大学をかけもちしていてもいずれも不合格になって落ち込んでいる人もいるかもしれない。でも何のために大学に行こと思ったのか考えてもらいたい。勉強して社会の役に立とうと思ったのなら今回不合格でもその学びの道は閉ざされてはいない。夜間大学（２部）もあるし、通信教育もある。通信教育は多くの受験生に門戸が開かれており、入学はそれほど難しくなく、大学卒業資格は昼間の大学と全く同じだが、卒業まで到達する人は少ない。それこそ本人の努力にかかっており、本気で学ぶ気持ちのある人なら何年かっかっても必ず卒業している。私も人生経験を積んだ今だからこそこのような考えになれるが受験生の頃は昼間の大学に落ちたら人生終りのような気がした。しかしよく考えてみると本当に学びたければ２部大学や通信教育があり、落ちたことはそれほど大したことではなかったのである。理工系や医歯薬系には２部や通信教育過程はないかもしれないので、その場合は浪人して再度昼間の大学を狙うことになるが、学ぶ目的がはっきりしていて大学を選り好みしなければ、必ずどこかの大学に受かるものである。今自分は生き方の基本として人のために生きるのが最も自己にとって幸せな生き方だと思っている。その考えからすると「不合格でも落ち込むな。学ぶ気持ちさえあれば必ず道は開けている」と本気でアドバイス出来る。その意味が分かって発奮してくれる受験生もきっとどこかにいると信じている。
2012.03.13
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遺伝と努力と人生結果
今上記の演題で、講演して帰ってきたところである。講演要旨は以下の通りである。遺伝子が体格や運動能力の大半を決定しているが、遺伝子の影響が大きいものと少ないものがあり、能力を見極めながら努力する必要がある。短距離は遺伝の影響が強いが、長距離や持久力は遺伝の影響が少ない。寿命は遺伝子ではなく食事によって決まる。野菜を多く食べる人は長命で、男女の寿命差は食事内容による。性格は遺伝もあるが教育や環境によってかなり変化するので家庭、学校、社会で良い性格を育てる情操教育が必要である。血液型と性格との関係は世界的には実証されていないが日本では今や常識のように思われている。お遊びとしてはいいが、学問的に実証されていることではないので過大評価してはならない。学習や仕事の能力は遺伝もあるが、同じことを繰り返し訓練することによって成績はあがる。双生児に関する研究で社会や理科は遺伝との関係が深いが国語や数学は遺伝との関係は薄い。頭の良さは男女で差はない。絶対崩れない最高の生き方は、自分と同様他人をとことん大切にして生きることである。それは遺伝子にとっても長期的に見れば最も大きな利益を得る方策である。以上の内容を、自分が農家の長男で農業高校に入学したが、普通科目は少なかったので殆ど独学で大学に進学し、医師になった経緯を織り交ぜながら話させていただいた。私は昨年「親からのDNAで人生は決るのか？」という本を書いたのでその関係で講演を依頼されたのだと思ったので、その本に沿ってスライドを作って約1時間話させていただいたが、最後に結論の結論を繰り返し述べさせて頂いた。人生は遺伝子によるのではなく、努力によって決まる。努力と言っても何のために努力するのかの目的がないと努力はできない。最高の目的は人のために尽くすことであり、それが目的になった時に努力する気力が湧いてくるし、人生も最高に輝かしいものになると結ばせて頂いた。講演となるとスライドを作ったりして大変な面もあるが、自分の考えを再確認する意味でも良いチャンスを与えて頂いたと思った。
2012.02.15
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忘年会での収穫
本日は石和の和譲苑という所で医局の忘年会があり、今代行車で帰ってきたところである。行く前は入院患者が結構重症だし、姉の病状もかなり悪化しており、そんな気分になれなくて気が重かったが、美味しい食事が出たり色々な話が出来て楽しかった。その話しの中の一つ。当院には腕のいい外科医がいる。その人はゴルフも極めて上手だ。手術が上手というのは器用ということで、器用だからゴルフも上手だろうと思っていた。ところが仕事が終わった後毎日練習場に行っているとのことである。コースにも勿論出ているし、ゴルフの雑誌も読んでいる。あれだけ上手なら練習なんてしなくてもいいだろうと思っていたらとんでもないのである。上手な人ほど練習しているのだなと思った。練習しなければ上手になりませんよと言っていたが、上手になってもまだ練習するのだなと初めて知った。その人は病院コンペで断トツで優勝した。私は断トツで最下位だった。悔しいと思った。あれだけ練習したのにと思った。あれだけというのはコンペの前に２～３回練習所に行ったからである。自分にとっては週に１回でも練習に行ったらすごく練習した、あれだけ練習したのにとなるのである。上手の人からみると何を言っているのかチャンチャラおかしかったと思う。実は「あれだけ練習したのに少しも上手になれない」とかなり落ち込んでいたのだが、今までのは練習の内に入らなかったことが分かってすっきりした。落ち込む前にこれでもか！！と練習するべきだと思った。彼の５０分の１も練習していないくせに、「練習しても少しも上手になれない」とは絶対言わないようにしよう。
2011.12.07
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秋の行楽シーズンと深沢七郎
今日は従兄の４９日の法要に参加した後家内が県民文化祭書道の部で優秀賞を受賞してその表彰式のために県立美術館に行った。秋の行楽シーズンの日曜日ということで、第一、第二、第三全ての駐車場が満車で臨時駐車場にになっていた県の施設も満車だった。困った。どうすることもできなくて美術館のまわりを何回かドライブしてみたが駐められる所はなかった。用事が無ければ諦めて帰る所だが表彰式があるので、いけないことだと思いながらセブンイレブンの駐車場に駐車させてもらって美術館に行ってきた。美術館では県民文化祭の書道展だけでなく川端康成コレクションと東山魁夷展もしていたし、同じ敷地にある県立文学館では深沢七郎の文学も展示されていたが、それらのもようし物が特に人気が高くて駐車場が溢れてしまったのではなく、行楽シーズンの日曜日だったからと思っている。表彰式では各受賞作品に対する授賞理由が説明されたが、書道の上手下手等はさっぱり分からなかった。でも授賞したのにはそれなりのきらめきがあったのだろうと思った。授賞式が終わった後、郷土作家深沢七郎を見てきた。楢山節考や笛吹川、風流夢譚等の作品で知られる個性的な作家だが、笛吹市石和町の出身で日川中学（現日川高校）卒業生とは知らなかった。７３歳で亡くなったが晩年１９年位は心筋症で療養しながら農作業したり、今川焼き屋や団子屋を経営したりした。ギターが上手でエルビスプレスリーを好きだったとのことである。秋にこれだけ客があるのは紅葉を見に来た人達がついでに美術館に寄ってくれるからだと思う。駐車場へ入れないのは不便だが、にぎあいがあるのはいいことだ。ミレーの絵画等も展示されているので、ご鑑賞していただければ幸甚である。
2011.11.06
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ゴルフと胃カメラ
ゴルフは一つの小仕事単位をなるべく失点を少なく完結して、それを積み上げて１８回分の合計で失点の少なさを競うゲームである。今日は内視鏡検査の日で１０人行ってきたが、一人一人の検査がゴルフの一仕事単位とダブって感じられた。胃カメラでは被験者がゲーゲーいったり、粘液が多くて見づらかったり、判断に迷う難しい病変があったり、困難に遭遇することがある。難しいと思うが、ゴルフのことを思えばこれらの困難は当たり前のことと思えた。ゴルフでは球を打って何回でボールをグリーン上の穴に入れるか問題だが、途中に砂場（バンカー）があったり、藪があったり、グリーン上の凹凸など、極めて困難がある。それを切り抜けるのは並大抵のことではない。胃カメラ時の困難等は困難の内にはいらないと感じられる。反対にゴルフで困難に遭遇した時には胃カメラのことを思う。３０年以上毎週仕事として携わってきて今も週３回仕事として行っている。一人一人喉反射の程度も違うし、胃の構造や粘液の溜まり具合も違う。楽な仕事ではない。苦痛を与えるとか見逃しをするとかの失点は許されない。１例１例真剣に行っている。仕事と遊びの違いはあるが、仕事の胃カメラであれだけ真剣に失点を少なくするように頑張れているのだから、ゴルフだって失点を少なくできない筈がない。と自分に言い聞かせる。ゴルフにしろ胃カメラにしろそのベースには技術的なものがあり、日頃からその技術を高める事が肝要だが、それと同時に他の仕事とかゲームとかと対比することも重要で、それによってその仕事なりゲームをより充実したものにできるのではないかと考える。
2011.11.02
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歌唱発表会で歌う
今日は月に１回土曜日の午後歌唱指導を受けている教室の発表会が南アルプス市のあやめホールであった。出演者は５０人だったが応援と言うか観客が３００人位来てくれた。「私は歌はとびぬけて下手だったが歌唱指導を受けたら歌えるようになり大会やのど自慢にも出るようになった」と自著「親からのＤＮＡで人生は決まるのか？」に書いたが、出番を楽屋で待っていたら隣の人がさっき歌ったＯＯさんは前はすごい音痴だったという話をしてくれた。その人は今はそれなりに歌ってそんなに下手ではなかった。世の中には自分と同じような人もいるのだなと思った。朝９時半集合で午前中リハーサルで午後１時開始、私の歌う順番は３７番で４時近かった。時間的に大変ハードで医大のゴルフコンペも同じ日だったので断ってしまったがそちらに行けばよかったとも思った。ただ３分間歌うだけなのにこんなに長時間拘束されると厳しいなと思ったが自分の順番がきてそれなりにまずまず歌えたので満足だった。私の前後の順番の人達はかなり上手だったが、最初の１番から１０番くらいの人はあまり上手ではなかった。順番は先生が決めたのだが、どうやら後に行くほど上手な人を並べたみたいだった。ということは私の３７番はかなり上手とみなしてくれたのかなと勝手に解釈した。今まではこのような大ホールで歌う時にはかなり緊張したが今回はあまり緊張しないですんなり歌えたので、少しは上達したのかなと思った。才能がないと思える事でもコツコツ積み重ねていけばいつかはある程度のレベルに到着できるのだなと思った。
2011.10.30
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今日は帰りに練習してきた
日曜日に悔しい思いをしたので、今日勤めの帰りに練習場に寄って、ドラーバー、アプローチアイアイン、パターの練習をしてきた。納得できるまで繰り返し練習したが、疲れてくると練習でも失敗が多くなり、練習すればうまくなるものでもないことが分かった。今日から家内がクロヨンダムとかに従姉妹と出かけて２９日まで帰ってこない。その間にゴルフの練習とか英語とか本を読んだりしようと思うが何時ものことで計画倒れで無為に過ごすことが多い。夜はカップラーメンを食べたが美味しかった。今日アメリカに行っている娘家族から小生の誕生日祝いとして送ってくれたカラーシャツ等が着いた。ありがたいことで、これからお礼のメールを書こうと思う。
2011.09.27
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英会話は実は大変易しいものだった
４歳の孫娘と２歳の孫息子が親の仕事の関係で６月中旬頃アメリカに渡った。まわりには日本人は誰もいないという。孫娘は幼稚園に入園させられた。言葉が分からないので行くのが嫌だと泣いていたという。どうせ１年もすれば帰ってくるのだから子供にそんな辛い悲しい思いをさせる必要はないので、電話がかかってきたら「無理して幼稚園に入れる必要はないではないか」と妻に言ってもらうつもりだった。ところがである。その泣いてた子が最近の電話では、トイレに行っていいか？とか、遊ばないか？など綺麗な発音で喋っているのである。一カ月そこそこで色々な言葉を覚え、お友達もできたという。何ということだ。私は中学以来、５７年間も英語に触れてきて、授業でも１０年は英語もしくは英語関連の授業を受けてきた。また最近の２０年間はテレビ講座やテープやＣＤの教材を買って勉強してきた。それでもあまり身についていない。外国語の習得は極めて難しいと思っていた。それが４歳の女の子は１カ月足らずでお友達と話が出来るようになり、英語の絵本を電話で家内に読んできかせたとのことである。英会話は全く易しいことのようだ。あと数カ月もしたらペラペラになるだろう。ある人が「○○ちゃんが日本に帰ってきたら英語ではおじいさんを超えているでしょう」と言っていたが、そんなレベルではない。もうすでに抜かれているし、私など比較の対象にならないと思った。この差はどこから来るのか。遺伝子によるものなのか？そうかもしれないが、年齢的なものもあると思う。負け惜しみになるかもしれないが、もしかしたら私だって４歳の時同じ環境に入れられたら少しは会話が出来るようなったかもしれないとも思った。孫娘が１カ月で簡単に外国語をマスターしつつある。難しいと思っていたが何のことはない４歳の子でも簡単にマスターできるのだ。そう思ったら重しが少し取れて英語ニュースなども少し分かるようになった。実際は易しくて簡単なことなのに難しく考えすぎていたのかもしれない。孫娘の上達に刺激させれて、私も少しは視野が広くなってきたような気がする。
2011.08.05
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年号と西暦の変換方法
今朝通勤中にラジオを聴いていたら昔の人は年号を西暦に、西暦を年号に簡単に変換していたが、最近の人は出来ないのですねと嘆いていた。昔の人は皆出来て今の人は誰もできないという意味ではないが、昔の人は殆ど出来たというのである。私もどちらかと言えば昔の人に入るが変換が出来なかった人間の一人である。ラジオでは昭和なら昭和の年号に２５を足せば簡単に１９ｘｘのｘｘの数字が得られるとのことだった。例えば昭和３０年は西暦１９５５年である。１９４７年は２５を引けば昭和２２年になる。平成では２０００年後だと年号から１２を引くと西暦が得られる。例えば平成２３年は１２を引いて１１となり２０１１年となる。２０００年以前はまた別の計算法があるが、いずれにしても決まった数字を足したり引いたりすることによって得られるので自分の手帳に計算式を書いておくと簡単に変換できるので楽しくなる。昔の人はみなそれが出来たというのに今の人は出来ないと言われた。悔しいではないか。皆出来るようになろうではないか。
2011.07.26
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牡丹と風格ーゴルフのコツについて
ボタン：ボタン科ボタン属 落葉低木、中国原産、「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」の牡丹である。花ことばは、王者の風格、高貴、壮麗、風格ある振る舞い昨日滋賀県からきた息子家族とゴルフの打ちっぱなし練習場に行ってきた。息子はドライバーが全く当たらず下手な私より飛ばないだけでなく全く上に上がらず地面にチョロチョロ転がるだけで見ていても気の毒だった。知り合いのプロが近くにいたので挨拶した。流石にプロで息子の状態を横目でチラチラと見ていたらしい。しばらくして息子の所に来て「教えましょうか」と言ってくれた。「お願いします！」二言三言指導してくれた。ゴルフの打撃面は真っすぐにしようとしないでそのまま持ち上げて打つ時もそのまま打ち下ろしなさいと指導されていた。そしてそのプロは別の所に行ってしまった。その指導を受けてから息子の打球は上がるようになり、最初は右に飛んでいたが次第に真っすぐになり２００ヤードも飛ぶようになった。信じられないことだった。私は１６０～１７０ヤードがせいぜいでしかも右にばらつくことが多い。あの１０ヤードも飛ばなかった息子が私よりはるかに飛ぶようになったのである。風格も出てきた。最初は私より明らかに下だったが今や私よりはるか上の存在になってしまい打つ姿も堂々として威風堂々の姿であった。体力的には私より上なのでコツさえつかめば上に行くとは思っていたが、二言三言のアドバイスであっという間に追い越されてしまうとは夢にも思っていなかった。練習の回数は遥かに私の方が多いが、コツをまだつかんでいないのだと思う。コツをつかめば練習回数に関係なく上達することを目の当たりにすることが出来た。自分も今まで教わったことを思い出しながらきちんとした練習をしていかなくてはと思った。
2011.05.04
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語学習得には王道無しー最低６年かかることを認識せよ
NHKラジオ第２放送の「英語ものしり倶楽部」という番組で脳科学者が話しているのを聞いた。脳の外国語を習得する部所の血流を調べることによって習得できるには何年かかるかを調べた研究では１日１時間勉強するとして６年かかるとの話をしていた。これは外国語に限ったことでなく何かを習得するにはそれなりの時間がかかることを示しているのだという。世にはかなりお金のかかる英会話教材が氾濫している。あれをしてみてだめで、これをしてみてだめで、結局止めてしまった人が圧倒的に多い。すらすら会話している人をみると自分とは脳みその違う人種だろうと思ってしまう。しかし今回の放送をきいて、出来る人と出来ない人の差は脳みその良し悪しではなく、持続するか否かであると確信した。６年間持続した人は出来て２カ月でマスターできるの言葉に乗せられて教材を購入したが２カ月経っても一向に上達しないので止めてしまう人は出来ないままなのではないかと思った。そのラジオでは小学生、中学生は６年だが、シニア（高齢者）ではもっとかかると述べていた。時間がかかることを覚悟して楽しんで学んでもらいたいと言っていた。最近シニアの語学熱が盛んだが、時間がかかることを覚悟して焦らずに楽しんで学んでもらいたいと思う。
2011.02.01
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