いなかの猫の天邪鬼部屋

第35話

OnAir~シーズン3・第35話~


#ギョンミンとヨンウンのアパート、朝、食卓

(チュニ、食事中。ギョンミン、食卓に座る。)

ギョンミン : グッドモーニング~

チュニ : (目を上げずに箸で返事する)...

ギョンミン : (こいつ~..^^;;)..

オキシム : (ご飯茶碗を置く) 早く食べて行きなさい。

ギョンミン : はい。お母さんも食べて。

オキシム : (席に座る) それじゃ。

(チュニ、ご飯を食べかけてやめ、立ち上がる。)

ギョンミン : ...?(見る)

オキシム : どうしたの...? 全部食べずに...

チュニ : 食べるよ。(部屋に入って行く)

ギョンミン : (振り返って見る).....

(チュニ、部屋から出る。学父兄案内状を持って来て食卓の上に置く...)

ギョンミン : (チュニを見て案内状を取り上げ、読む)......芸術祭?小学校でこんな事もするのか?

チュニ : 昔の小学校とは違うから。(また食事する)

ギョンミン : (苦笑) 何をするんだ?

チュニ : 変わった事はしないよ。ただ講堂で行事をして作品を展示する程度だよ。

ギョンミン : そうか..今日の10時30分から..?

チュニ : 時間なかったら来なくてもいいよ。

ギョンミン : (良かった...) そうか。それじゃ...

オキシム : 何言ってるの?時間を作らなくちゃ。パパなんだから。

ギョンミン : (膨れっ面で) チュニが来なくてもいいって言ってるじゃないか。

オキシム : 子供がそう言っても、大人がそれではと飛び付くのかい?(チュニに) チュニが理解して。まだまだ物心がつかないようだから。

チュニ : (ぎこちない笑い)....


#学校、講堂

(少し遅く到着したギョンミン、あたふたと入って来る。後ろの方の空席に座り、メールを入れる。)

" 今来た。後ろの方にいる。チュニは何をしたんだ?"

" まだ。次の次の順番みたい"

" 何をするんだ?"

" 剣道試演だって"

" そうか。失敗しないよな?"

" したら大変...."

"^^;;"

(時間流れて)

司会者案内 " 次は 5,6年生の剣道示範です。たくさんの激励お願い致します。"

(ギョンミン、緊張する。ヨンウン、唾を飲み込んで見る。チュニをはじめ 4人の男子学生たちが出て来て挨拶する。剣法示範、対連示範を無事に終える....。ギョンミン、嬉しい顔で拍手する。ヨンウン、上気した顔で拍手する。)

(講堂の壁周りに沿って展示された作品...)

(ギョンミンとヨンウン、一つずつ見る。)

ヨンウン : (嬉しい) あ!あそこ。(壁にかかった額縁示す)

(ギョンミン、見る。"5-2 チョン・チュニ 作品名:主山地の朝-写真 作品名:一人の天使,私の妹-写真")

(じいんとする。ヨンウン、感動する。....しばらく見て、歩いて離れる。歩きながらヨンウン、1ヶ所を見て固まる。ギョンミン、ヨンウンに従って見る。)

(直接撮った写真で構成されたチュニの家族新聞。)

家族新聞 5-2 チョン・チュニ

6月 15日 - 世界中で一番可愛い妹が生まれる。

8月 11日 ~ 8月 14日 - パパと写真旅行に行く。

9月 22日 - ウンミンが百日。

11月 4日 - パパの作品がゴールデンチェスト賞受賞。二度目だ。
....................

(ギョンミン 'パパと...' 'パパの作品..'から目を離す事が出来ない....)

" チュニの御両親でいらっしゃいますか?"

(ギョンミン、目元に溜った涙をまばたきで消し、振り返る。)

先生 : チュニの担任です。

ギョンミン,ヨンウン : 初めまして~ こんにちは。

先生 : (笑う) どんな方々なのか気になっていたので...

ヨンウン : 申し訳ありません、先生。子供を預けておいてお伺いしなくて..

先生 : いいえ。最近はわざわざ学校に訪ねて来る事を遠慮してもらっているんですよ。

ギョンミン : (きまり悪そうな、ぎこちない笑い)....

先生 : チュニのお父さんがイ・ギョンミン監督である事を最近知りました。今日来て下さったらいいと思っていたんですが..

ギョンミン : (微笑み) はい...

先生 : チュニは才能があります。あまりにもおとなしくてちょっと心配でしたが...

ヨンウン : (やや苦い) 私どももそれでちょっと心配なんです。

先生 : それでも他の子たちにも合わせられるし、リーダーシップもあって自己表現も明白なので、心配しなくてもいいと思います。よく育てて下されば、将来大きな仕事をするでしょう。

ヨンウン : 良く思って下さってありがとうございます。

ギョンミン : (頭を下げながら-) 自己表現は確かだ...

先生 : ...ええ?

ギョンミン : (慌てる、見る) いいえ...独り言です...

(ヨンウン、笑ってギョンミンの脇腹を打つ。ギョンミン、ぎこちなく笑う...)


#5-2 前の廊下

ギョンミン : 俺は戻らないと。

ヨンウン : うん、行って。私はチュニに会ってから帰るわ。

ギョンミン : (教室の方を見て) 出て来ないか...

ヨンウン : (にんまりと-) 見て行ったらいいでしょ?

ギョンミン : .....夕食で会うだろ。行くぞ。

ヨンウン : うん。


#PD室

(ギョンミン、机に座ってチュニのホームページを見る。芳名録残す..)

" 週末に写真を撮りに行こうか?南部地方はまだ落ち葉が良いから...-ギョンミン; パパ....-"

(悩んで消す)

" 週末に写真を撮りに行こうか?南部地方はまだ落ち葉が良いから...-パパが..."

(また消す)

" 週末に写真を撮りに行こうか?南部地方はまだ落ち葉が良いから..."

" 週末に写真を撮りに行こうか?南部地方はまだ落ち葉が良いから...-ギョンミン-"

" 週末に写真を撮りに行こうか?南部地方はまだ落ち葉が良いから...-イ・ギョンミン-"

ギョンミン : (頭を下げる) ええい、畜生~~~~~~~

ノPD : (振り返る) 何してるんだ?

ギョンミン : (頭を上げる) 別に何も。

ノPD : 何かをしているから、さっきから便意を催した子犬みたいに落ち着きがないんじゃないか?

ギョングミン : 何を言うかと思えば....どうして人間が犬になるんですか。

ノPD : 俺がいつそんな事を?俺はただ比喩法を使っただけだよ。

ギョンミン : (にらんで後ろ向きに座る。また悩みに陷った)......エイ..

#午後、チュニの部屋

(チュニ、パソコンモニターを見る。ホームページ芳名録)

" 今日格好良かったよ。誇らしかった...。写真もよく見たし、家族新聞も....ありがとう。記念に週末に写真旅行に行こうか?遅いけれど南側にはまだ秋風景が残っているかもしれないから....

-友達でも、パパでも...チュニの心強い背景になりたいギョンミンが- "

(チュニ、芳名録を読んで舌打ち- 笑う。)

デッグル " そうするか...........^^;;"


#セアのアパート

(セア、電話する。)

セア : ええ。叔母様.....一度会ってくれますか?

ヨンファ : 私が会って変わるかしら...?

セア : それでも.... どうにかして味方をたくさん作りたいの。手伝って下さい。

ヨンファ : (ため息).... そうしようか、それじゃ。夫には何も言わないで。

セア : (明るい) はい。ありがとう...


#夕方、セアのアパートのキッチン

(食卓に座ったサンウとセア。)

サンウ : (見る) 叔母様?

セア : ええ...

サンウ : (目を転がして) 今度はどこを殴られるのか...

セア : (苦笑)...そんな人じゃないわ。応援軍として呼んだの。

サンウ : 局長の奥様じゃないのか?

セア : そうよ。

サンウ : それじゃ、俺の事を少しは分かるのか...

セア : (笑う) 多分そうじゃないかしら?

サンウ : (ため息)....一体この借金はいつになったら清算出来るのか.....

セア : (暖かい目で見る) 頑張って。私がいるじゃないの。

サンウ : (見る) ...... いたら...? 何をしてくれる?

セア : ..........何をしようかしら?

サンウ : (じっと見る).......そのうち俺を捨てる事だけはしないでくれ。

セア : .....(見て、微笑み滲む)...... 捨てないでね。

サンウ : 俺が捨ててばかりして来たと思ってるんだ...

セア : 捨ててごらんなさいよ。

サンウ : 死ぬまで追い回すつもりだ。

セア : 墓まで付いて来そうね。

サンウ : .......(微笑滲む)

(サンウ、食卓の向こうに顔を持って行く。セアに近付き、笑う目で顔を見合わせ、口付ける。)

サンウ : どうして食卓がこんなに広いんだ?独身生活なんだから小さいのにすればいいのに。

セア : そうね....今日はちょっとそう思えるわ。(笑う)

(サンウ、食卓をグルッと回って行ってセアに口付け、腰をきつく抱く。セア、後ろに進んで行きながら声を出して笑う。)

セア : 私倒れそう。

サンウ : 心配するな。しっかり捕まえているじゃないか。

(サンウ、笑ってセアにキスを浴びせる.....)





(原作出処: sonkhj1116さんのブログ


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