いなかの猫の天邪鬼部屋

第9話

第9話 株主総会

株式戦争の幕が上がった。
誰がチェドンの新しい主人になるのか?シンかドウか?
チェドンの主人の席についての男達の話


9話の間中に渡って出て来る話は、株主総会と株式についての話が大部分で、株式についての知識が特にない人にとって、この回の話は相当に難しい内容だ。
株主総会とは何か?
株主総会とは、会社の株式を所有している株主が集まって会社の意思を決定する必要機関 だ。
株主総会は、時機と決定内容によって定期と臨時、二つに分かれるが、定期株主総会は一定の期間に従って会社の収益等の利益配分程度を決定するが、臨時株主総会は営業の譲渡、理事の解任等の必要によって随時招集する事で行う事が出来る。
従って、社長の解任、営業の譲渡等の話の流れを変える事が出来る決定的に重要な場面を演出する事が出来るという点で、ドラマの内容中に臨時株主総会が出て来る場面が多い。
8話でチェ会長はドリームチームの巧妙な詐欺に引っ掛かり、チェドン建設の株価を大暴落させてしまう。これに憤怒した株主達が チェ会長を解任するために臨時株主総会を開く。
だが、チェ会長は自分の息子よりもっと大事でこの上なく思っているチェドン建設を、手も出せずに奪われるのを見ていられず、ドリームチームに助けを求める。
腐った太縄なのか丈夫な太縄なのか確認する事は出来ないが、自分の息子より自分の手下で動くという判断をしたドリームチームに手を差し出したチェ会長は、ドウを相手にするためには自分が持っているチェドン建設の株式32%にドリームチームの資本を投資し、持ち分を51%にすべしというミッションを下す。
なぜ50%でなく51%なのか?
株主総会の決定を思うままにするものが株式の過半数を持っている大株主だから、すなわち過半数の株式を持っていれば、株主総会の決定権を大きく変える事が出来る。簡単に言えば、100名中50名賛成しても50名が反対したら株主総会の決定がどうなるか分からないが、51名の既得権を持っていれば、残り49名は51名の意見に従うしかないという事だ。

チェドンの経営権について新しい闘いに突入したドリームチームは、今や完璧なチェ・ドウの敵になった。シンはドウの目を避け、最大に多くの借名口座を作り、株式を買入し、売買する事を反復し、チェドンの株式を買い集める。
着々と計画を実行していた彼らの動きは結局ドウに感知され、ドウの対応によってギョンテの計算に誤りが生じる。ギョンテの計算法では占有率が最大41%になるべきだったが、39%で止まった状態、弱り目に祟り目で、彼らの資金まで底を尽いた状態になる。
そしてギョンテの予想で、更に必要な金は実に50億。
'この難関をどうやって突破すべきか?'悩んだシンは、今持っている株式を担保にして貸出を受ける'株式担保貸出'に着手する事にする。
だが、チェ・ドウはそれすら計算し、最近より親密な関係に発展したギョンアに、チェドンで発行した債券を集めるよう頼み、ギョンアが集めたチェドンの株式転換社債によってドリームチームの作戦は大きく打撃を受ける。
担保借入までしてようやく51%にしたのに、チェドンの社債が株式に転換され、総発行株式数が大きく変わったという事だった。 すなわち、100名の中の51名は過半数だが120名の中の51名は過半数ではないという事 だ。
ドリームチームは、チェドンの株式占有率51%から、株式数の変化によって所有株式占有率は43%になったという状況と、株主総会規則によって総会が開かれる2週前まで買入する事だけが認められた状態にうろたえる。
だが、うろたえも束の間、少額株主達の委任状を受けて占有率を上げる事が出来るというギョンテの言葉に、ウンスまで加勢してドリームチームは少額株主達から委任状を受けるために東奔西走するが、何しろ少額株主だから、4%更に占有した状態になっただけだった。
ドウが占有している株式の占有率は45.7%で、ドリームチームは47%で若干形勢を優勢に導く事に成功し、もう株主総会までは一日残すだけだった。
もう終った闘いだと考えていた臨時株主総会当日、ギョンアが所有してた転換社債の議決権をドウに委任し、ドウの占有率は51.3%になり、結局ドリームチームの敗北で決する。
チェドンの代表理事はチェ会長から彼の息子であると同時に大株主であるチェ・ドウに決定 したのだ。


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