いなかの猫の天邪鬼部屋

第13話

第13話 悔しい死

ヤン市長の死はシンにあまりにも大きな傷になって返って来た。
だが、これを契機にのっぴきならない状況に陥ったドウ、新しいシンの味方の登場!
ヤン市長が死んで残ったものは...激情の13話!


"カリフォルニアの法に従えば、アメリカでは事故で死んだ時は必ず部検をするようにします。
そうしなければ葬儀は出来ません。なぜ?
誰も悔しく死んではならないから。
誰かの死に責任がある人は、その責任をとらなければならないから。"


傷にかさぶたが出来れば、その傷はそれ以上痛まない。肉芽が出るのを待てば良いからだ。
だが、完治していない傷のかさぶたをむしり取ってもっと大きな傷が出来たら、どうすれば良いか?
悔しく死んだ兄の死もある程度解脱したように見えるシンに、信じ尊敬する人であるミョンド市市長の悔しい死は、兄の死以上に大きな衝撃ではなかっただろうか。
そして、その衝撃はシンにだけではなくジェミョンにも大きく近付いて来た。
シンとジェミョンは、この死の裏にドウがいるという確信を持ち、理性を失ってチェ・ドウを訪ねる。ドウの傍に腹心ドウがいるように、ケイとジェミョンのライバル関係は、その間シンとギョンテの弊害だったが、シンとジェミョンの活躍で自然に続いていた。
ドウを探してミョンド市野外プレゼンテーション場を訪ねたシンは 'バカみたいに'ブルドーザーを率いて プレゼンテーション場を壊し、そこで初めてシンとドウは体でぶつかり合う。乱暴で読み辛い実戦による闘いを駆使するシンと、徹底して計算された技術で相手をするドウの熾烈な肉弾戦が対立し、ここにジェミョンとケイまで合流して、闘いは徐々に熾烈になって行った。
シンと闘いながらドウはミョンド市市長の死がケイと関連している事を悟り、その事実に憤怒する。
結局シンとジェミョンはプレゼンテーション場で暴力を奮い、ブルドーザーで押し入った容疑に殺人未遂罪が加わり、現場に出動した警察に逮捕される。
どうにもこうにもならないそんな状況を少しでも解決したかったウンスは、兄である ドウを訪ねて行き、善処するよう頼む が、ドウは兄でなくシンの側に加わるウンスに寂しさを感じ、ちょうどその場を守っていたギョンアを婚約者として紹介する。
ドウが結婚するという事実に驚いたウンスだが、ドウが良い人に会って、ようやく愛という感情を感じたらしい事に対して驚いたと同時に、ギョンアなら兄の苦しい部分までも包んであげる事が出来るという万感が交差する。

一方、ドウはヤン市長の死をうやむやにさせるため、ミョンド市警察署長に、死体を火葬するよう勧める。
そんな事実を知らないまま、留置場に監禁されていたシンとジェミョンの所に、警察庁刑事課所属だというキム・キョンジュ刑事が現れる。 どういうわけか荒っぽく見える彼女 にシンとジェミョンは戸惑うが、彼女がヤン市長と緊密な間柄だという事を知り、チェ・ドウがヤン市長の死をうやむやにするため火葬を進行しようとしている状況を知らせる。
キョンジュ刑事はヤン市長の悔しい死を知らせなければならないと署長に解剖を依頼するが、既にドウの側にいる警察署長はそんな彼女の意見を黙殺し、警察秩序と体系があるのに、そういう事を無視するのかと叱責する。
結局署長に思うような主張が出来なかったキョンジュ刑事とシンとジェミョンは、ヤン市長の死体をこっそり移す事を計画し、ミョンド市撤去民たちと一緒に作戦に突入する。
ヤン市長と最後まで一緒にいたジェミョンを連れ、キョンジュ刑事は地方検事を訪ねて行く。
'刑法第222条1項。変死の疑いがある時は地方検事が検視をしなければならない' という法を明示し、疑いある死にもかかわらず、陳述書すらないという状況を言い、検視を主張する二人。
尊敬し愛していたヤン市長の悔しい死を明らかにするため闘う人々。
結局彼らの粘り強い努力に監査は解剖同意書を出し、 解剖結果'事故死'でなく'溺死'という死因 を受ける。
これによってミョンド警察署に正式にヤン市長の死についての捜査本部が設けられる。
この回では、以前からドウを治療してきたペ博士によって、チェ・ドウがサイコパスで良心がなく人を道具として考えていると明らかにされ、大きな衝撃を与える。
サイコパスは、殺人者等ではないかというシンの問いにペ博士はこんなふうに答える。
'サイコパスは裏通りでなく政治・金融界により多いと思う'という、最近起きた多くの人を苦しめて来た事件が、感情を持っている人が犯したと考えたくない作家の気持ちが現れた場面と考える事が出来る。
そしてペ博士の言葉を通して、シンは今までウンスも自分だけのやり方で闘って来たという事を悟り、心からウンスを理解するようになる。
ウンスとシンの共感。
この流れによって、シンとドウ以外の闘いにどんな波長を起こすのか、徐々に興味が増して来る。


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