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前回エンタメ産業はマネジメントできない、淘汰の仕組みでしかビジネスが成り立たないと書いた。
前提として、ここでは、ビジネスとしてのエンターテインメントを対象に考察している。つまり、芸術の世界は別だ。芸術の世界は売れるか売れないかではない。
つまり、芸術は「たてマズロー」のみの世界で、誰かがそれをよこマズローで楽しめるかどうかは関係ない(少なくも二次的)。あくまで、アーチストの感性と価値観よる自己主張、自己表現が全てである。売れるために作品をつくるのなら、その時点ですでにビジネスマンだ。
一方、エンタメ産業は、アーチストの自己主張、自己表現だけでなく、それが受け手に感動を与え、それを収益として回収する、つまりビジネスとして成り立たなければならない。
ただし、エンタメの世界でも個人的なたてマズローを徹底して追求したからこそ、よこマズローでそれを受ける受け手が感動する点は芸術と共通する面がある。だからこそ、それをどう実現するのか、がポイントだ。
ところが、まさにこの実際に受け手に評価される確率が極端に低いのだ。受け手に受け入れられるかどうかは予測不可能であり、極端な話、本人が亡くなってから突然、評価が高まる・・・という具合に偶然の要素が強い。
であるから、アーチスト個人としてリスクをとるかどうかは人生の選択の自由だが、ビジネスとしてはそれにかける、というわけにはいかない。
というより事実この産業はそれを確立したところが生き残っているのだ。
その典型が、ハリウッドであり、プロードウエイであり、日本で言えば東宝であり、任天堂であり、吉本である。
川澄の一礼、大あっぱれ! Sep 5, 2011
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