猪木魂

猪木魂

猪木対グレート・アントニオ


伝説のキラーマッチとして名高いあの試合である。
映像は何度も見ているが、再検証すると面白い。

 グレート・アントニオは当時、既に過去の遺物。
もともと何も出来ない、モンスターキャラのでくの坊。
猪木さんはこういう輩を最も嫌う。

 ゴング後しばらくは、プロレスを成立させようとしている。
だが何も出来ず、アピールばかりのグレート・アントニオにいらついてくるのが分かる。
(この何も出来ないロートルの癖に!)と思ったはずだ。
グレート・アントニオが上からパンチを振り落とし、それを受けていた時に猪木さんの目が変わった。
(コノヤロウは商品価値はない、もう来なくていいな。)と切り替わったのでしょう。
次の瞬間に強烈な張り手。
明らかに掌底気味。
ひるむアントニオ。
胴タックルで倒し、そのあと戦慄の顔面蹴り。
最後の一線は超えていないであろうが、完全シュートな蹴り。
その後も数発。
仕上は99年1.4の小川が橋本に放ったレベルの頭部へのストンピング。
危ない!

 かくしてグレート・アントニオは血だるま。
マネージャーも血相を変えてリングインした。
セコンドの表情からも、混乱振りが分かる。
今見ると面白いですよ。

 ちなみにグレート・アントニオと言えば不潔で有名。
歯はもちろんの事、風呂も入らない。
試合で汗かいてもそのまま。
コスチュームも洗わない。
その悪臭たるや凄まじかったそうです。
それを思い出し、別の意味でプロレスラーは凄いなと思う次第です。(対戦者の方です。)

 この試合後グレート・アントニオは鼻が折れているのにも関わらず、血をぬぐう事もなくそのまま寝るんですから本当の変人でした。

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