あの、ゆるやかな日々

あの、ゆるやかな日々

2015年10月18日
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私はかなりコアなチューリップファンではあるが、チューリップのすべての好きなわけではない。具体的に言えば、いわゆる第3期チューリップはほとんど評価していない。というより、安部俊幸、姫野達也が抜けた時点でもうチューリップというバンドは消滅したと言った方が正しい。これは最初からのチューリップファンにとってはおそらく共通の見解だと確信している。もちろん、第3期チューリップの曲のクオリティが低い、駄曲ばかり、といっているわけではない。いい曲はたくさんある。しかし、もはやチューリップの曲とは言えない。

まあ、それはそれとして、そうはいっても今でも第3期チューリップの曲はたまに聞く。発売当時はそんな理由でほとんど聴いていなかったので、今聞いても意外と新鮮に聞けるので新しい発見があったりしてそれはそれで楽しかったりする。

で、「2015年世界旅行」。何気なく聞いていて、「えっ、これって今年じゃん」とちょっと驚いた。この曲が収録されている「プライメリー・カラー」というアルバムが発売されたのが1987年。28年前だ。その時私は26歳。まだ結婚してなかった。自分の28年後なんてまったく想像できなかった。自分がそれまで生きてきた年月よりも先のことなんて誰が想像できるだろう。今、55年以上先を想像するのと同じだ。もっとも、今から55年後は容易に想像できる。間違いなくこの世にはいないだろう。

で、2015年だが、自分でも驚くほど変わっていない。28年前と比べて。もちろん年は取ったし、年相応にしわが増えたり、結婚して子どもがもう大学生になり、といった変化はある。しかし、いまだにチューリップ、ビートルズを聞き、ピアノやギターを弾いて歌っている。それも同じ曲ばかりを。つまりピアノもギターも28年前から上達していない。これは考えて見れば恐ろしいことだ。28年間、何も進歩していない…。

この間で新しく身につけたスキルといえばパソコン操作ぐらいか。英語がペラペラになったということもない。何かを成したということもない。財を成したということもない。50歳を過ぎるころになればそれなりに余裕もできて、防音装置付きの部屋でも作って、100万円くらいのオーディオを揃え、夜中でも好きな音楽を聴けるような身分になっているだろうかと思ったりもしたが、いまだにiPod用のイヤフォンを買う時に数千円の違いでどっちを買おうか何時間も店頭で悩んでしまうレベルの可処分所得しかない。

ということで、第3期チューリップの曲は今でも好きになれないが、それなりに楽しんでいる自分に気づいてまあ、幸せな人生を歩んできているのかな、とも思っている。





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最終更新日  2015年10月19日 01時17分04秒
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Re:2015年世界旅行(10/18)  
韓国の龍  さん
そうですね。長く生きているといいことが雪崩のように沢山あります。私も太郎さんとあんまり変わらない生活振りだと思いますが、心は26年前より豊かです。 (2015年10月21日 00時31分25秒)

Re[1]:2015年世界旅行(10/18)  
子犬の太郎  さん
とりあえず、今の生活が幸せに感じられることで十分かな、と思っています。ぜいたくを言えばきりがないですから。韓国の龍さんも心が豊かだ、と自信を持って言えるのは素晴らしいことですね。充実した人生を送っている表れでしょう。

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たか1302 @ Re:吉田さんのこと(02/20) お久しぶりです^^^ お元気ですか? た…
子犬の太郎 @ Re[1]:2015年世界旅行(10/18) とりあえず、今の生活が幸せに感じられる…
韓国の龍 @ Re:2015年世界旅行(10/18) そうですね。長く生きているといいことが…
子犬の太郎 @ Re:なんかおかしくないか?(05/25) 科学の進歩が無条件に人間を幸せにする、…

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