IN THE FOREST

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マルの成長記


若い私にとって、子育ては本当に試練そのものでした。
 子供は昔から好きだったので、自分に子供が出来たらと夢の様だ、
と想像はしていたのですが、現実がここまでとは・・・。

 一番苦労したのが、大好きだった波乗り(サーフィン)が出来なくなる生活に慣れる事でした。
サーフィンは自分にとって、唯一何も考える必要の無い空間だったからです。
頼る物が無くなった感じでした。

 しかし、反面、子供は私に今まで味わった事の無い喜びも与えてくれました。
ここで4歳になった記念にマルの今までの成長記を残したいと思います。
私の勝手なコメントもつけて・・・。


マルの誕生する2週間前の検診の時、突然医者から「逆子」になっていますと聞かされ、驚きました。
そこで、私はお腹の子供に聞こえる様に一晩中、呼びかけていました。すると子供は私の声に耳を傾けたかのように正しい方向へと動いたのです。
 そして朝、驚く事に逆子が治っていました。

・0歳
0歳

 私はマルの出産に立ち会いました。
マルが産まれた瞬間、凄く自分に似ていて、自分が出て来た錯覚に襲われました。
 しかし、ある事を医者から聞かされ、私達は不安になりました。
1つの障害を持ち、生まれてきたのです。
その障害の病名を聞いても理解できず、そこから調査の日々が続きました。
マルが産婦人科を退院する際、自分自身で
「必ず俺が治してやる」
と心に誓った事を今でも昨日の様に憶えています。

 この頃、1番苦労をしたのが、授乳です。
マル自身が吸う事が出来ず体重も増加せず、近辺の医者からも良いアドバイスを貰う事が出来ず、気苦労ばかり募りました。
それに加え、マルは日に日に痩せていく・・・・・。
非常に大変でした。



・6ヶ月
6ヶ月

 インターネットでマルの病名の事を調査し、1つの結論に達しました。
インターネットや手紙、電話を通じ、この業界では有名な先生と知り合う事が出来たのです。そこから事は急に進展を遂げました。
日本では、この治療の原点ともいえる病院、第1線級の先生に治療して頂ける様になったのです。
 そこで治療方法やマルの育て方のアドバイスを頂き、到底言葉では表現できない感謝、安心感で一杯になりました。



・1歳
1歳

 その後、マルの体重は順調に増加し「痩せている」とは検診で言われるモノの成長は非常に順調でした。「体重が10kgになったら手術、1歳半が目標」とこの頃、専門医から聞かされました。



・1歳半
1歳半


 この写真はマルの入院当時の物です。懐かしくも感じ、マルに対する愛おしさを思い出させてくれる写真でもあります。この頃のエピソードとしては、私が3日間マルに会えなかっただけで、マルがいじけて私に見向きもしなかった事です。まるで私を空気の様に扱っていました。
初対面の人の方が、よっぽど反応が良かったです。



・2歳
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 言葉も順調に憶え、運動神経も発達し毎日が楽しそうでした。



・2歳半
2歳半

 自分で考え、自分自身で行動します。
この写真はマルがフォークとスプーンで遊んでいる所です。



・3歳
3歳

 表情が良くなり、笑顔を絶やす日はありません。



・3歳半
3歳半

 自分でブロックでラッパを作り、吹いています。
テレビではママの大好きなバンド、
「東京スカパラダイスオーケストラ」が流れています。




・そして現在、4歳
4歳.JPG

皆様のお陰で、ここまで成長しました。
マルの面倒を見てくれた事、マルの相談に乗ってくれた事、
マルの事を本気で心配してくれた事、言い出すと切りがありません。

マルの障害は一生、付きまとう物です。
しかし、マル自身を励まし、支え立派に成長させてやる事が
親の私達に出来る最善の方法だと信じ、
これからも暖かく見守っていこうと考えてます。






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