緋ノ月 -■■衝動-

緋ノ月 -■■衝動-

鎖縛-sabaku-




繰り返す螺旋が繋げる記憶


眼に視えるものはとても綺麗で
離れられないのは解っていた。

だから貴方にだけは
憶えていて欲しかった。


……………

霧雨の夜
初めてだったのかもしれない

愛。
嘘。
憎。


自分<記憶>が壊れないように
縛っていた鎖は
本当は自分だけのもので
祈っても祈っても
願っても願っても
貴方のものではなかった。

気付けば愛ししぎた貴方が
視えなくなっていた…

気付いて欲しかった…
貴方にだけは気付いて欲しかった。
初めから解っていたのかもしれない。
貴方に私が視えていないことを。
だから解りたくなかった。


全ては嘘夢に変わり
私の躯と共に砂の鎖のように
解き放たれて消える。

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