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2024.06.08
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テーマ: ニュース(99954)
カテゴリ: 戦争と平和
<社説>HPに牛島司令官辞世 自衛隊は「皇軍」に戻るのか

辞世「秋待たで枯れ行く島の青草は皇国の春に甦らなむ」は、沖縄を焦土とし多数の住民を死に追いやった責任者である司令官が、皇国において沖縄が甦ることを願う内容だ。それを今、自衛隊が掲げることは、日本国憲法の理念からも、県民感情からも到底許せるものではない。ただちに削除を求める。
この辞世は、HPの15旅団の沿革を紹介するページにある。1972年5月15日の日本復帰に際して、同旅団の前身の臨時第1混成群長だった桑江良逢氏(2010年死去)の訓示に続けて掲載されている。15旅団総務課は「訓示にはなかったが、桑江氏がこの言葉に強い思いがあったと聞き、載せたようだ」と説明した。なぜ桑江氏の死後、何年もたって掲載する必要があったのか。15旅団も防衛省も、その理由を説明する義務がある。
1月に陸自の陸上幕僚副長ら数十人が靖国神社を集団参拝したことが問題となった。天皇のために殉じた者を神(英霊)として祀る靖国神社は、東京裁判のA級戦犯を合祀しており、首相らの参拝を巡って中国、韓国が厳しく批判をするなど、外交問題にもなってきた。組織的集団的な参拝を「私的」としても、政治性を帯びざるを得ない。(以下略)

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沖縄戦における軍人の言葉と言えば、海軍の 沖縄方面根拠地隊司令官太田実中将の

沖縄県民斯ク戦ヘリ
県民ニ対シ後世特別ノ御高配ヲ 賜ランコトヲ


があまりに有名です。この電文が有名なのは、限られた字数の中で、沖縄の一般市民の悲惨な状況について、軍部擁護や皇国史観の粉飾なしにその実相を送っているからです。

沖縄島ニ敵攻略ヲ開始以来陸海軍方面防衛戦闘ニ専念シ県民ニ関シテハ殆ド顧ミルニ暇ナカリキ
然レドモ本職ノ知レル範囲ニ於テハ県民ハ青壮年ノ全部ヲ防衛召集ニ捧ゲ残ル老幼婦女子ノミガ相次グ砲爆撃ニ家屋ト家財ノ全部ヲ焼却セラレ僅ニ身ヲ以テ軍ノ作戦ニ差支ナキ場所ノ小防空壕ニ避難尚砲爆撃ノガレ□中風雨ニ曝サレツツ乏シキ生活ニ甘ンジアリタリ~


日本軍は県民に対して「ほとんど顧みる暇がなかった」事実をはっきりと認めています。
さらに言えば、太田中将をトップとする海軍の沖縄方面根拠地隊は、陸軍の作戦会議にも呼ばれず、作戦案に関与することがなかったため、県民に大きな犠牲を生んだ南部撤退の責を負っていないし、結果的に、南部撤退命令にも従わず、豊見城にあった根拠地隊司令部で戦って全滅しています。

それに比べると、牛島中将(自決3日前に大将に昇進)は、本人がどこまで作戦に賛同していたかは明白ではないものの、参謀の立案した南部撤退作戦をそのまま実行し、結果として沖縄県民に多くの犠牲を生んでいます。また、牛島本人ではありませんが、参謀長の長勇中将(南京大虐殺にも関与した人物)が、明らかに沖縄住民に対する差別意識を持っていました。
「一般県民が餓死するから食料をくれといったって、軍はこれに応ずるわけにはいかぬ。軍は戦争に勝つ重大な任務遂行こそが使命であり、県民の生活を救うがために、負けることは許されない」という発言が、沖縄戦直前の新聞に報じられていますし、「沖縄語で談話しあるものは間諜と見倣し処分す」というとんでもない命令を発しています。
更に、長参謀長の自決に立ち会って後に生還した八原参謀の証言によれば、長参謀長は「鉄の暴風」と言わるすさまじい戦いのさ中、いよいよ摩文仁の司令部壕が包囲されて自決の直前まで、強固な地下壕の中で連日酒宴を開き、女性を傍らに置いて気炎を上げていたと言います。実際、第32軍司令部壕からは 多くのビール瓶が発見 されています。



しかも、内容自体もこれです。私も、失われた命が「皇国に甦る」なんて、真っ平御免です。平和の世に、民主主義の世に、甦ってほしい。私も、この文言は削除すべきであると思います。





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最終更新日  2024.06.08 20:09:21
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Re:やっばり「皇国の春」に甦りたくはない(06/08)  
Bill McCreary さん
私も沖縄戦について本日(2024.6.10)記事を書きまして、どうも沖縄県の最後の官選知事である島田叡は、牛島と長の推薦で打診を受けた可能性があるようですね。

//blog.goo.ne.jp/mccreary/e/c2ebb85e830914635d914c2a20617

長と違い、牛島はわりあいまともな人間だったという話も多いですね。お孫さんの牛島貞満氏も、そのギャップを追い求めているようです。あ、すみません、inti-solさんにはいまさらですね。それで昨日沖縄戦の米軍最高司令官であるバックナー中将のWikipediaを読んでいたら、


南西太平洋方面最高司令官のダグラス・マッカーサー元帥は「沖縄を日本侵攻の基地として使用できるようにするという目的は達しており、沖縄南部に撤退した日本軍はもはや封じ込めておけば充分であったのに、強引に攻め続けて損害を増やした」とバックナーを批判した。

//ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%83%BBB%E3%83%BB%E3%83%90%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%8B%E3%82%A2

とあって、出典は書いてありませんが、個人的にはおもいっきり「おいおい」ですね。もちろんマッカーサーのいっているのは、米軍兵士のことであって日本軍兵士や沖縄の住民のことではありませんが、確かに決着がついているのに無理に戦闘を長引かせて民間人や敗残兵を大量に死なせた牛島や長は論外ですが、米軍もあそこまで徹底した掃討をする必要があったのかという疑問は生じます。

そう考えると、東部戦線などがいかにひどい戦場だったかというのは、やはり推して知るべしのたぐいですね。 (2024.06.10 01:19:46)

Re[1]:やっばり「皇国の春」に甦りたくはない(06/08)  
inti-sol さん
Bill McCrearyさん

県知事は当時は公選ではなく政府任命だったわけですが、沖縄戦直前に交代していますね。このことも、沖縄戦の死住民被害にかなり悪く作用したように思います。
確かに、長勇に比べれば、牛島にそんな奇行は聞きませんが(というか、長と同レベルの人間って、相当にヤバいですが)、だからと言って沖縄戦での陸軍の行動についての、トップの責任が消えるわけでもありませんからね。

マッカーサーのその発言は、少なからず苦戦の咎が自分に及ばないようにという保身じゃないですかね。
その発言がいつ発せられたものか知りませんが、バックナーの戦死後だとしたら、死人に口なし、でもありますし。

東部戦線のすさまじさは、なんと言っても、旧ソ連が公式に言っていた犠牲者数2000万人が、実は過小評価だった、という点にも表れています。2000万人でも十分に恐ろしい人数ですが、旧ソ連崩壊後に明らかになった資料により、近年は2500万人以上とされていますね。恐るべき人数です。人口比で言えば、沖縄戦はそれ以上にすさまじいものではありますが。(公式に発表されている犠牲者数が過小評価っぽいという点も、沖縄戦と共通します) (2024.06.10 21:54:44)

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