Bundleの しあわせ育児日記

ポアロのお話

■■■ A・クリスティー  (エルキュール・ポアロ) ■■■
ハンドルネームの“Bundle”は、大好きなアガサクリスティーの小説に登場する女の子の名前から取ったものです。
小学校4年生のときに初めて「ABC殺人事件」を読んでから、ミステリー、特にクリスティーが大好きになりました。
クリスティーが世に送り出した偉大な名探偵、エルキュール・ポワロ、どれも面白いので是非読んでみてください!

aa ビッグ4(フォー) aa
南米で成功したヘイスティングスが再びイギリスに戻り、ポワロと旧交をあたためようとしたとき、突然見知らぬ男がポワロの家に駆け込んできます。「ビッグ4」という組織の名前・「デストロイヤー」という言葉を残しその男は死んでしまいますが、そのときからポワロ対ビッグ4の死闘が始まりました。
世界制覇を目論む謎の犯罪組織「ビッグ4」は、近々のある大きな目標に先駆けてポワロの鼻先で次々と証人・関係者を抹殺し、ポワロ・ヘイスティングスの命まで狙います。常に用意周到で手口・正体を見せないビッグ4を追って、探偵たちはイタリア山中までやってきますが、予想外の結末を迎えることになります・・・。

何年かぶりに読み返しましたが、面白い!!1927年に発表された作品とは思えません。
常に先手を打つ犯罪者を追うという展開で、冒険あふれるハラハラドキドキのストーリーなのですが、ビッグ4の犯罪トリックがとても鮮やかで見事です。ポワロ物の中でも大好きな作品です。
aa エッジウェア卿の死 aa
新進女優カーロッタ・アダムズは、有名女優で今はエッジウェア男爵夫人となっているジェーン・ウィルキンスンの物まねが得意で、いつも観客を魅了しています。ジェーン・ウィルキンスンはいつもゴシップの種をふりまき、頭もさほどよくなく、ファッションと舞台に夢中でエッジウェア男爵と結婚しながらもすぐに舞台に舞い戻った女性です。
 カーロッタの舞台を観に行ったポワロとヘイスティングスは奇しくも、劇場でもその後の食事でもジェーンと鉢合わせします。そして、ポワロはジェーンから「マートン侯爵と結婚したいので、夫と手をきりたい。夫を説得してほしい。さもないと、自分は夫を殺してしまうだろう。」と依頼を受けてしまいます。
数日後、ポワロが男爵のもとを訪れると、男爵は「半年前から離婚に承知している」とのこと。不思議に思ったポワロですが、その夜男爵は何者かに刺殺されてしまうのです。女秘書の目撃証言からジェーンが逮捕されそうになりますが、同夜開かれた小さなパーティに出席し、アリバイがきちんとしているので警察は混乱します。そしてカーロッタも同じ頃、睡眠薬の飲みすぎで死亡していて・・・
金に困りかつカーロッタと親交のあった男爵の甥・父男爵を憎む娘・ジェーンを憎むマートン侯爵の母・・・怪しい人物は多々いますがやはりジェーンが言葉どおり「タクシーで駆けつけて刺した」のでしょうか・・・。謎を追ううち、更なる殺人も起き、真犯人の凶行はポワロとヘイスティングスを追い立てますが、ふとした会話の断片から、灰色の脳細胞は事件を再構築します。さてさて、真犯人とその凶行の目的は・・・!?


スタイルズ荘の怪事件
旧友の母の屋敷スタイルズ荘に滞在することになったヘイスティングスは、着いて早々、エミリイが毒殺されるという事件に巻き込まれます。彼は、スタイルズ荘の近くに滞在していた友人、エルキュール・ポワロとともに、すぐさま事件の捜査を始めますが・・。
20も年下の夫、直前に口論している義理の長男、不審な言動を繰り返す次男、過去の恋人を忘れられない長男の妻、名前を騙られた女性薬剤師など・・の容疑者の謎を、灰色の脳細胞が見事に解き明かす記念すべき処女作です。
薬剤師の経験があるクリスティーならではのストーリーとトリックが楽しめます。
ヒッコリー・ロードの殺人
機械のように完璧な、ポワロの秘書ミス・レモンですが、その日に限ってミスの連続。どうやら、姉のハバード夫人の勤める学生寮で起こっている奇怪な紛失事件のせいらしいのです。
なくなった物は、聴診器や靴の片方・口紅や電球etcと一見関連性のないバラバラなものですが、ポワロが調査に乗り出します。結果、一部の紛失事件は狂言と判明するのですが、犯人である女学生の婚約発表が行われたその夜、女学生本人が自殺と見られる怪死を遂げます。
事件が警察に注目される中、第二・第三の殺人事件が起きていき、次々と若者たちの生活が明るみに出ます。一体犯人は誰なのでしょうか・・・??
物語の最初のほうで、お三時のお茶の様子がこと細かに描かれていて、食いしん坊バンドルはその優雅さ・ゆったりさに憧れてしまいます・・・。
アクロイド殺し(アクロイド殺人事件)
だれもがクリスティーの代表作5つのうちに入れてしまうであろう傑作。
ある夜、キングス・アボット村の名士、R・アクロイド氏が何者かに刺殺される事件がおきます。家族・使用人・友人などの証言から、謎のアメリカ訛の男や金に困っていた氏の甥・過去に後ろ暗いところがある執事などが容疑者として浮かんできますが、犯人の手がかりは全くないのです。
氏の友人で、死体の第一発見者であるシェパード医師が、隣に引っ越してきた引退した名探偵ポワロと共に捜査を開始しますが、謎はますます深まっていくのです。どうやら少し前に自殺した氏の恋人と噂されるある未亡人の事件と関係があるようなのですが・・・。
いつものワトソン役・ヘイスティングスの代わりをシェパード医師が務め、彼の手記という形で物語が進んでいきます。
メソポタミヤの殺人
メソポタミヤの遺跡発掘現場の隊長レイドナー博士の夫人が謎の脅迫状に悩まされてしまい、レザラン看護婦が付き添いとして世話をすることになります。脅迫状は以前結婚していたことのある男の名で出されたもので、実際、美しいレイドナー夫人は自室で惨殺体となって発見されてしまいました。誰もが複雑な事情を抱え、怪しく見えます。レザラン看護婦の手記という形をとって、、ポワロの名推理が展開されていきます。奇怪な脅迫E人犯はいったい誰なのか?
トリック・犯人の意外性とともに、イラクの異国風の雰囲気も面白い一作です。


雲をつかむ死
パリからロンドンへ向かう飛行機の中、いろいろな事情を持つ乗客たちに混じって、名探偵、エルキュール・ポワロの姿もあった。着陸を目前に皆が様々な物思いに耽っている折、なぜか蜂が現れ、機内を飛び回る。すぐに退治されるが、その後しばらくして一人の乗客が死んでいるのが発見された。彼女、マダムWゼルことマリー・モルソーは、有名な金貸しだった・・・。乗客の中でも、南仏の保養地で運命的な出会いをしたロンドン娘ジェインと若き歯科医ゲイルの恋・ジェインに恋するもう一人の若き乗客デュポン青年・ホーベリ伯爵夫人とミス・カーの間の確執・・・。様々な人間模様が、飛行機という完全密室の中で起きた毒殺事件をより複雑に彩っています。最後にもう一つの殺人が起こり、それから事件は急展開していきます・・・。いつものワトソン役・ヘイスティングスの代わりをシェパード医師が務め、彼の手記という形で物語が進んでいきます。
ポアロのクリスマス
ゴンストンホールという大金持ちの家でクリスマスを過ごすことになったポワロの任務は、主のリー老人のボディガード。ところが、リー家の人間が勢ぞろいしたクリスマスの夜、リー老人はポワロの目の前の密室で惨殺されてしまう・・。
古き良きイギリスのクリスマス風景が描かれていて、ずば抜けたトリックとともに心に残っています。題名とは裏腹に、手口も残酷で、登場人物がみんな問題を抱えていて人間くさくて、ラストがめでたしめでたしのような、少し切ないような・・・??ってちょっと切なくなるお話です。


ゴルフ場殺人事件
ポワロのもとにフランスの富豪から、助けを求める手紙が届きます。親友ヘイスティングスとともに急遽駆けつけましたが、富豪ルノール氏は既にゴルフ場で刺殺されてしまっていました。
フランス警察の名刑事ジローと知恵比べをしながらポワロは捜査を進めていきますが、後日1人の浮浪者が殺害される事件が起こり、凶器はルノール氏の息子のナイフであることが分かります。ルノール氏殺害の凶器も同じナイフだったことから、息子が逮捕されることに・・・。
ですが、その息子の恋人が犯人の名乗りをあげたり、近所に住む美しい婦人が初めルノール氏の愛人と言われていたのが実は脅迫者だったり、ルノール氏の過去にも秘密の部分があったり・・・と、事件の糸はどんどんこんがらがっていきます。ポワロはこの謎をどう解いていくのでしょうか・・・?
この物語の冒頭で出会う女性「シンデレラ」は、後のヘイスティングスに大きな影響を及ぼす存在になります。
私はこの小説の犯人の意外性・良く練られたストーリー(特に各人物それぞれの恋愛模様)が好きですネ。
邪悪の家(エンドハウス殺人事件)
ポワロとヘイスティングスが滞在するホテルでくつろいでいるとき、通りがかった若い女性・ニックが命を狙われます。間一髪で助かったのですが、聞けば、最近死にかけたことが3度あるとのこと。ですが、遊び仲間たちと遊びに夢中の彼女は自分が狙われているはずがないと笑い飛ばします。ニックはホテルからほど近い崖上の旧家・エンドハウスの女主人で、興味を持ったポワロはニックと仲良くなります。
ポワロはニックに「あなたの命が危険です」と忠告し、忠告を受け入れたニックはボディーガードとして、従姉妹のマギーを呼び寄せます。そして花火大会の日、事件は起こります。
花火大会の夜、エンドハウスでのパーティの最中に、ニックがまたもや凶弾に狙われます。が、命を落としたのは従姉妹のマギーでした。ニックのショールを借りたばかりに間違えられてしまったのです。
目の前で起こってしまった殺人事件にポワロは愕然とし、捜査を開始します。ですが周りは怪しい人物だらけ、厳重にかくまっているはずななのに再度ニックが命を狙われてしまったり、と捜査は難航します。が、事件の糸口を見つけたとき、意外な犯人像がポワロの脳裏に浮かび上がってきます・・・。


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