死ぬまでうたたねブログ

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2006.09.17
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カテゴリ: 映画
三月のライオン.jpg


『三月のライオン』

矢崎仁司監督。

誘われて監督のトークショー付きナイトショーへ。
誘われて行く映画って、面白くなくてもそれなりに面白かった顔ができるように、あらかじめ心の準備をしてあまり期待しないで行くことが多い。
いや、それ程気にしてはないけど、自分から進んで見に行きたかったわけでもないから、もともとそんなに期待してないことが多いのです。な。

期待しない方が面白いのが映画。
期待し過ぎると面白くない映画。

何が言いたいかというと、『三月のライオン』、大変面白うございました。

<あらすじ>
兄と妹がいた。 妹は兄をとても愛していた。 いつか、兄の恋人になりたいと、心に願っていた。 ある日、兄が記憶を失った。 妹は、兄に恋人だと偽り、病院から連れ出した。 記憶喪失の兄は、恋人だという女と一緒に暮らし始めた。 そして、兄は恋人を愛した。 恋人の名はアイス。 氷の季節と花の季節の間に三月がある。 三月は、あらしの季節・・・ (本編より)



解体工事の場面や、アイスが電話ボックスの隣で待つ様子や、おじいさんの髪を切ってあげるおばあさんのエピソードとか、どれも格好良さ過ぎるシーン(言ってみればくさい感じ)になってしまいかねない要素を含んでいるのに、そうなってしまっていない。

格好良くなってしまいそうなシーンを普通に撮っている。格好良くないように撮っている。それがすごい。

妹アイスの行動も、一歩間違ったら、ただの寂しがり屋ぶっている不思議チャンなのだけど(ノーブラだったり、いつもアイスボックス持って歩いてたり、電話ボックスの隣で売春の客待ちしてたり)、そうなっていないのがすごい。
トークショーで監督が、「表情でなくてシルエットで役者を選ぶ」と言っていた。確かに彼女の表情ではなくて、映画の風景の中にいるそのシルエットで、彼女の兄に対する愛情だとか行き場のないさみしさだとか不安がわかる。

登場人物はほぼ兄妹ふたりのみ。それから脇役がポチポチと。
けれど、私は脇役含めて全ての人の演技がこんなにリアルに感じられた映画は初めてかもしれない。
1991年の作品で、時間が経っているからそう見えるだけ、という考え方もあるかもしれないけど。

いい映画ですねー。





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Last updated  2006.09.18 02:29:21
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