岩手県大槌町へ



諏訪・塩尻・木曽地区委員会が募集し毎月岩手県にボランテアを派遣していました。いつか行かなくてはとずっと思っていましたが、3泊4日という日程がとれずに参加できませんでした。 11月が今年最後だというので申し込みました。しかし急に議会全員協議会が入ったので一日遅れの17日から19日までの日程で参加しました。
 17日は遠野市で途中から合流しました。既に青空市の荷物の積み込みが終わっていたので、庁舎前で災害対策会議をしていたところに津波が押し寄せ、町長さんと町の職員の3分の一が亡くなったという大槌町を訪れました。 町の中心市街地はほとんどなにもない状態で言葉も出ません。コンクリートの土台だけになったそれぞれの家に家族の生活があったのだ、今どうしているのだろうと胸がつぶれる思いでした。

 遠野市を拠点にしての活動で、現在は住まわれていないお宅をお借りし、泊まらせていただきました。寄せられた物資も空いている倉庫にそれこそいっぱい積まれていました。その支援物資を仮設住宅に避難された方にお届けする青空市を行いました。
 大槌町の中心から川沿いに車で10分ほど走った所にある400戸の仮設住宅です。お米、ジャガイモ、キャベツ、トイレットペーパーやテイッシュペーパー、食品類、洗剤や食器類、衣料などを並べました。1時間前から新婦人のコンサートが行われており、その人達を優先と言うことでしたが、その他にも大勢の人が並んで待っていてくださいました。250名くらいの方に来ていただきました。
 私は食品の所にいましたが、長時間並んで待っていた方に行き渡るのか心配でした。みそや油、砂糖、小麦粉等が喜ばれました。買い物にも不便な山あいなので食料品や生活用品などの消耗品が特に必要だと思いました。 
 買い物袋いっぱいに物資を入れて持って行っていただきましたが、1世帯にしてみればほんの少しで申し訳ない思いです。一人一つでお願いします等と言わないで欲しいものはみんな持っていってもらいたかったです。

 ボランテアに何回も参加している方が大槌町の状況を見てがれきも随分片付けられておりきれいになっていると言っていました。しかし、この土台だけになった町をどう復興するのだろうどんな街をつくるのだろう・・・本当に大変なことだと思います。
 念願だったボランテアに参加でき貴重な体験をさせていただきました。



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