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サヨナライツカ




僕の好きな小説ー「サヨナライツカ」-辻 仁成

の中に間中沓子が主人公、の好青年、豊に送った詩の中で、


人間は死ぬとき、愛されたことを思い出すヒトと、
愛したことを思い出すヒトとにわかれる
 私はきっとあいした事を思い出す

と、彼女は、結婚間際の豊の前から、姿を消し豊は、何も
知らない婚約者の光子と結婚するが、豊の沓子への
気持ちは変わらないまま、再会するんだけれど?

僕もきっと、キムタクみたいにモテナイタイプなので、
きっと、愛した事を思い出すと思う(ダサクテ良かった)

片思いも立派な恋だと、僕は思います!

人生の中には、決して忘れられない人と云うのは、
必ず、一人や二人はいますよね!

辛い恋もしているから、相手を思いやれると思うし、
それが、愛なんじゃないかなぁー?(相手の気持ちを
受け止めると云う行為は。)

僕の小説では、順一は、ミワの気持ちを受け止めたけど、
最初はきっと、順一が、ミワを好きだと云う気持ちは無かったけど後から逆転してしまったよね。
結構ミワも順一の事を好きだった自分に酔っていて、
思い通りになると、冷めていたりしてさ。

いっぱい、恋愛しても、長い人生で、二人か三人じゃない
かなー!!本当に好きな人と云うのは?

好きだから、結ばれない恋もある。
何も考えず、一途に一直線に突っ走る恋もある。

恋愛にお手本は無いのだから!!

こんな、話していたら、少し恋をしたくなってきた?

僕はいつも、こんな事を考えています。

もし、辛いことがあっても、平気です。
君との楽しかった日々があるからね!

もし、人生最後の時は奥さんや、子供よりも、
君に逢いたいと思う。(爺さんになっても)

サヨナライツカの様に、愛した事を思い出すタイプの人間だと、思う。

きっと、恋愛の中で、強く生きる事を学ぶんだと思う。

最後まで読んでくれて、感謝です。
(ホームページの、ココをクリックすると、辻 仁成の本
 の紹介が出てきます。楽天の本の評価もウメが書いていま
 すので、興味のある方はぜひ、どうぞ。)


テレフォンナンバーはあの頃のまま 05月14日(金)




順一の携帯電話の番号は変わらない。

いや、いつでもどこでも、昔の友達や恋人から

忘れた頃にかかって来てもいい様に、

もう、10年以上同じにしてある。


あれは、大学受験に失敗した18の今頃の季節だった。

僕は、少しでも、見入りのいいバイトをアルバイトニュース

で探し、時給が良かったので取り合えず面接に出掛けた。

 「家の仕事は、時給いいでしょう?」面接官はそう言うと

 「何の仕事かわかる?」そのフロアには、沢山の電話に

向かって話をする人の机が100個位並んでいた。

「君にお願いしたいのは、ローンの延滞の督促をして欲しい
んだ。」

「簡単だろう?」面接に来ていた人は100人位いたが、
最後に残ったのは僕を含め5人だった。

面接官のそこの課長はそう云うと、ニヤっと銀色のメガネの
奥が光った様に見えた。

次の日から、僕は大学生のアルバイトと社員に混じって、
電話を始めた。ここの部署の名前は債権管理課だった。

「○○ファイナンスですけれども、」すぐに電話をガチャン
と切られたり、居留守をつかわれたり、返済の約束を取り付けるのは、苦難の連続だった!!

「○○様のお宅ですよねー!!」と子供の声で、
「お父さん、死んじゃった。お母さんはいないからわからない、おじさん、誰?家にはお金無いよ。」とか、電話の向こうでケンカしている者など、どうやら、社員もストレスで
辞める人も多く、その代りでアルバイトを雇った様だった。

予備校が終ると順一は急いでマックで腹ごしらえをすると、
バイト先に急いだ。

そんな、毎日を過ごす順一の携帯に、深夜電話が鳴った。

「もしもし、順一?だーれだ?」僕が携帯を持っているのは
そんなに、誰も知らないはずなのだが!!

「もしかして?ムラカミ?」僕は声にならない声で答えた。

「順一のお母さんにこの番号聞いちゃった!!。」

それは、まさしくムラカミの声だった。    つづく。


君が僕のすべての始まりだから。 05月16日(日)



時間が経っていても、雑踏で、振り返ってしまう!

彼女の声が聞こえた気がして。彼女の影を探す。

そこに、だれもいないのに。

遠い記憶の中に、思い出と供に電話の向こうのムラカミの声に、甘い気持ちも供に呼び起こされた。

「順一、久しぶり!!元気でやっている?」

僕はムラカミに、僕の気持ちを悟られ無い様に、

「ああ、何とか!」と無愛想に答えた。

ムラカミは、関を切ったように、転校してからの事。

彼氏が居ない事。サッカーの最後の大会の事、卒業式に、

僕には逢えなかったが、ミワ達に逢った事など、矢継ぎ早

に話した。

「順一は、今、浪人しているんだって?」ムラカミは嬉しそうに、電話の向こうで聞いてきた。

「そうだよ!予備校と、バイトと、家のローテーションさ!」

ムラカミは、そうなんだ!!と言うと、

「ねえ、ギターはどうなの?巧くなったの?」

僕は心の中でつぶやいた。

ムラカミ、君がすべての始まりだったんだ!!

変わらないものを求めて!!ギターも音楽も、そして将来の夢も、大学も!!そう、君がすべての始まりさ!

「ねえ、順一近いうちに再開しない?」ムラカミの電話向こうで、弾んだ声がした。

「僕も久しぶりに逢いたいよ。じゃあ、家の車で君を迎えに行くよ!」

「えー、順一、車もっているの?」

僕の家の車は、日産サニーで、父の目を盗んで、合鍵を

作っていたのだ!ラジオしか付いていなかったので、

僕は安いバイト料で買ったカセットデッキを付けた。

「じゃあ、最近出来た、ディズニーランドへ行こうか?」

僕はムラカミをディズニーランドへ誘った。

「いいよ!じゃあ、来週の火曜日に私の寮に迎えに来てね」

ムラカミは住み込みで、看護婦を目指していたのだ!

「うん、わかった。それじゃ、迎えに行くね!」

電話を切った!!

今頃、電話なんてどうしたんだろう?

彼氏でも欲しくなったのかな?ムラカミはそんなに、

単純な奴でも無いし?

取り合えず、あいつは綺麗になったのだろうか?

逢ったら、話す事たくさんあるなぁー。

ミワの事や、貴子の事や、ムラカミに対する思い!

君が僕のすべての始まりだから!!  つづく。






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