tomorrow

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Lake saide bar


ルート6の Ushiku Lake saideに洒落たPool barがあった。

英樹と僕はお互いにバイトが無い夜、このPool barで

深夜、待ち合わせをした。

「順一、少しは腕を上げたかい??」

自信に満ちた英樹は笑いながら、コロナビールを頼んだ!!

「さぁ??口で言うより確かめてみたら?」

順一は、バーテンダーに「俺にも同じものを!!」

とコロナビールを頼んだ。

「俺!!お前の生き方大嫌い!!」

順一は笑ってセブンスターをふかした。

順一の先制攻撃に英樹は、

「子供だよな!!お前の生き方は!!そんな危ない生き方

命が幾つあっても足りないよ!!」

英樹はニヤリと笑った!!

ビリヤードの台の上にも二人の相反する性格が見え隠れした

僕らは、主にナインボールで勝負した。

一試合ごとに千円を賭けた。

英樹は計算尽くされたビリヤードでキチンと一番ボールから

一つづつポケットにボールを落としていくプレイスタイル

だった。

順一はいつでも可能性があれば、ブレイクショットでナイン

ボールをポケットに沈める、果敢なチャレンジャータイプ!

英樹が9回確実にボールをポケットに沈めるタイプなら、

順一は、一発の可能性をいつも狙ったプレイスタイルだった

「俺のミスだ!!順一の番!!」

可能性があれば、僕はナインボールを狙った。

「おいおい、何でいつもお前はそうなんだよ!!その角度で

狙っても入るハズが無いだろう??」

僕は狙った!!もし、狙ったボールが狙ったポケットに落ちなくても、クッションボールで想いも寄らないポケットに

落ちる事もある。

狙わなければ奇跡も起こらない!!

想ったとおり!!ナインポールは狙いと違うポケットに違う
ボールに当たって落ちた。

英樹は怒り出した!!

「順一!!お前のビリヤードはつまらない!!計算でも何でも無い!そんなの、ゲームでも何でもない!!」

英樹は自分の考えを俺に押し付けようとした。

「今出来る可能性の中で一つづつ努力するのが楽しいんじゃ
無いか??」

英樹はテーブルの上にコロナの瓶を乱暴に置いた。

順一は英樹を睨んだ!!

「英樹!!結果良ければすべてよしじゃないの?俺はいつでも可能性があるのだったら、狙ったポケットじゃ無くても、
チャレンジして行くべきだと思うよ。」

「それじゃ、意味無いんだ!!」

英樹は両手を広げ、ゼスチャーで答えた!!

テーブルに千円が投げ込まれた。

それから、僕らは、夜が明けるまでゲームを続けた。

突き玉、引き玉、ジャンプボール、僕らはあらゆるテクニックを使い争った。

ゲームは15勝15敗で五分五分でゲームを終えた。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★



今日会社の上司が僕に言った!!

「スケートで、大きな大会で。トリプルルックが決められる
可能性が10%しか無いなら、今出来る事をやるべきだ!!
お前達の仕事も今出来る事をやるべきだ!!」

僕は笑った!!後輩にそっと言った。

あいつは終っている!!

僕だったら???

「10回やって1回しか出来ないトリプルルックだったら!!大会で失敗しても挑戦するよ!!もっともっと練習
して、出来る確率を上げるよ!!成功したら儲け物だし、
悔しい想いをしなかったら、いつまでたっても、そこの
レベルから抜け出せないからね!!」

遊びの中で、僕の生きる道は決まっていたのかもしれない。


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