tomorrow

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渡る世間は馬鹿ばかり!


ああ、世の中日々修行!先の見えないトンネルで僕は又不安になる。

しかし、営業の世界は理不尽だ。売ってナンボの世界。

こうやったら成功するとか、売れますなんて教科書があったら誰でもなれる。お笑い芸人に近いかも知れない!

真面目な性格じゃ生き残れない!

鬼頭は相変わらずヤバイ上司だった。

朝は会社まで、鬼頭を会社の車で家まで迎えに行った。「かあさん!行ってくる。」鬼頭はそう言うと家を出て来る。

早すぎず遅すぎず、僕は鬼頭の家の前で上司を待つ!

「ウメ!朝からお前元気無いなぁー。所で今日は何件契約取れるんだぁ?」

僕は車を道を間違えず会社に向かうので精一杯だった。

「えーっと、今日はありません!」

「ウメ!お前馬鹿かぁ!お前の仕事は契約を取る事だろうがぁー!」

狭い車の中で鬼頭は怒鳴った。

「すいません!」

「馬鹿野郎!こっち見ろ!」

ウメは小さな声で言った。「車運転しているので、無理です!」狭い社内で鬼頭は手を出す。

奴には敵わない!

僕はドンドン追い詰められ、嘘も見破られる!

悪事の全てを尽して来た!鬼頭のやっていない事は人殺しぐらいなもの?誰かがそう言っていた。

だから、奴は相手の心理を利用して、とことん追い詰める。

やはり、今思うと奴もトコトン鍛えられたくちらしい!

365日休みの日以外は何をやっても怒られた。

「お前はダメな営業だ!100人以上の営業マンのビリなんだぁ!」とか、「お前の親の顔を見てやりたい、息子一人きちんと育てられないで、何が親なんだぁ!」とか、

毎朝契約グラフの前で立たされた!

夜は毎晩ドンチャン騒ぎ!貯まったストレスはその日のうちに!で気が付けば、朝だった。

楽な仕事じゃ無いな。

決まった仕事をこなして、会社にいて、お金が貰える仕事じゃ無く、

何でこんな暮らしをしているのだろう?

そう思うのだった。

つづく。


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