tomorrow

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彼女の妹


「順一!やっぱり駄目かも知れない。」ミヨコは弱音を吐いた。
受験日も迫り弱気だった。

僕は、ミヨコの話し相手になった。

「何がダメなのか話してごらん?」僕はミヨコの話しを聞いた。

「だって、お姉ちゃんの様に綺麗じゃ無いし、食事は遅いし、まあ、頭も悪いし、良いところひとつも無いダメダメ星人かも?」

ミヨコは半べそで言った。

「そんな事は無いよ。ミヨコだって高校行って彼氏が出来れば、綺麗になるよ!!僕には、ミヨコが優しいの知っているから、ダメダメ星人じゃないから安心しなよ、誰だって不安はあるんだから。」

僕はミヨコを宥めた。

それから、夜遅くまで受験勉強は続いた。

「順一!私は何の為に勉強するのかなぁー?順一は何の為に
学校に行っているの?」

僕は答えに困った。

「大人になっても夢の続きが見られる様に勉強しているよ」

そう答えた。

「私もそうする。。。」

ミヨコは紅茶を飲みながらそう答えた。


その後、僕は彼女がどんな夢を追いかけ、どんな大人になったのか、知る術も無い。

その翌年、滑り止めの高校の試験に受かり、年明けに、

見事に志望校に彼女は受かった。

                      つづく。


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