インドでは、年に3回のクオリティーシーズンがあります。
ダージリン、アッサムなどの北東部では、3~11月の生産期の間に、
3回のクオリティ-シーズンがあります。
位置的に高地であるため、昼夜の温度差から発生する霧と冷涼な空気により、
紅茶独特の風味と香りを作り出します。
その中にあって、 ダージリン(Darjeeling)は、
各クオリティーシーズンの紅茶の味や香りの違いが、最もはっきりしています。
ファーストフラッシュ(一番摘み)
茶葉は、冬の間に養分をたっぷりとためて、一番初めの収穫期に採れる
柔らかい新芽を摘んだのが ファーストフラッシュ と呼ばれます。
若々しい香りとフレッシュな味わいが特徴で、水色は薄いオレンジ色。
ストレートティー向き
セカンドフラッシュ(二番摘み)
ファーストフラッシュを摘んだあとの新しく成長した茶葉を摘んだものが、
セカンドフラッシュ と呼ばれます。
味、香りが充実して、さわやかな香りがマスカットを思わせることから、
「マスカテルフレーバー」とも呼ばれます。
茶葉はファーストフラッシュよりも茶褐色で、水色は明るく濃いオレンジ色。
ミルクティー向き
オータムナル(秋摘み)
雨季の終わったあとの、しっかりとした良質な茶葉を摘んだものが、
オータムナル と呼ばれます。
マイルドで渋い味わい、水色は赤みがかった濃いオレンジ色。
収穫期間が短いために生産量としては少ないですが、
良品質の紅茶ができるシーズンといえます。
ロイヤルミルクティー向き
クオリティーシーズンはダージリンと同じく3回ありますが、
それぞれでの違いがあまりはっきりしていません。
ただし、セカンドフラッシュは濃厚で、コクのある最良品といわれています。
南インドに位置するニルギリでは、一年を通して温暖なため、
年間を通して茶葉の収穫が可能です。