sun♪sun♪sunny♪

乳がん


9月も終わりかけ。一本の電話がなりました。

私  『もしもし』

おば 『私よ。N子おばさん』

私  『久しぶりです~』

おば 『cmoniqueちゃん、聞いた?お母さんから。病気のこと・・・』

私  『えっ?昨日電話でしゃべったばかりだけど・・・何もいってなかったよ。』

おば 『あ~、やっぱりね・・・』

私   『何?癌?』

おば  『まあ、そうなんだけど。おばさんから言っておくねって言っといたけど、やっぱり言わないつもりだったんだねえ。』

*おばはキャリア約30年のベテラン看護士。脳外科勤務、婦長、看護部長など歴任のキャリアウーマンです*

私   『どこですか?(内心ドキドキ・・・)』

おば  『乳がんよ。初期だし、まあ、命がどうって事はないと思うけれど・・・やっぱり本人も女性だからね。声かけてあげて。不安だと思うのよ。宮崎にすごくいい病院があってね、おばさんも知ってるんだけど、そこでみてもらって偶然見付かったらしいよ。』

私   『わかりました。ありがとう。電話してみます。』

電話を切っても、なぜか『安心』している私。『早期なんや。良かったあ・・・』正直な気持ちでした。今までは癌なんで他人事で、見ていても『きっと家族になったらショックなんだろうなあ・・・』なんて思っていたけれど、ところがおっとことどっこい・・・そんな気持ちは全く出てこないのです。

さっそく電話しました。ところが当の本人も、実感もないのか、『言わずにちゃちゃっと切ってしまおうかと思ってたから・・・』ですって。(笑)子が子なら親も親です・・・・


母の乳がんが『超初期』と言われる状態で見付かったのも本当にすごいラッキーというか、守られているとしか言いようのないような偶然でした。夏に私たちが帰ったあたりから『乳腺炎』が気になっていたそう。その時に偶然回覧板で回ってきたある乳腺専門の病院長の講演会が目に止まりさっそく講演会に申し込みしたようです。そうして、話を聞きに言った後、すぐさまその病院で検診をうけたところ、触診ではまずわからないような(しかもまったく自覚症状がない)『超初期』の乳がんが乳管(乳房の真ん中あたり)に見付かったそう。幸い進行性ではないものの、癌には間違いないもの。それも、世界に3台しかないという検診機械を置いている病院でわかったこと。『守られてる・・・』そうとしか思えませんでした。

9月頭に検診、半ばに結果がわかり、進行性では無いため(しかしそのまま放っておくとよくないのは確からしかったです)10月22日に手術。左胸全摘。幸い、細胞にも異常なく、リンパ節にも転移は認められないということで、リンパ節を取らずにすみました。

病院はホテルのように綺麗で心のケアもしっかりしており、できるだけ患者さんの身になって治療をしてもらえるところらしく、おそらく結婚後初めてであろう上げ膳据え膳の生活を快適に毎日過ごしている様子。電話の声を聞いても、本当に入院生活が楽しそうで(笑)『ほんまに、癌患者かいな?』と思ってしまうくらい、前向きに生きている母。本当に素敵だなあ・・・と思います。大尊敬です。

女性なら幾つになってもやはり乳房の除去と言うのはつらいのではないか・・・そう思います。きっと、母もそれなりのショックはあったと思いますが、それ以上に今回の病気で得たものの方が大きいように思うのです。

例えば、頑固で無口な父との関係。片道1時間はかかる道のりを父はほとんど毎日病院へやってくるのだとか。そうして2人で食堂でランチを食べたり、時にはディナーに外のレストランへと外出したり。まるで新婚当初のよう。父が周りの人に『奥さんは?』と聞かれると『今、新しい体験をしに出かけてる』と応える余裕ぶり。

先日も、とってもFUNNYなできごとがあったのだとか。ゴルフへ出かけていった父とあるレストランで夕食の約束をした母。そんな母を驚かそうと顔なじみのキャディーさん2人を父は連れて行ったそう。そこで、驚いた2人のキャディーさん、

キャディー 『あれ、奥さんどうしたんですか?』(ゴルフ場は病院から近く、実家からは1時間以上かかる為、そこに母がいるなんて考えられなかったんでしょうね)

母     『今ね、別居中なんですよ・・・』

キャディー 『えっ??ほんとですか?weeklyマンションか何か借りられてるんですか?』

母     『いえいえ、そこの病院に新しいこと体験しに来てるんですよ♪取ったんですよ~』 

そう言って着ていたカーディガンをはらりと脱いで、なくなった左胸部分を見せたらしいです。うちの両親は大爆笑!

それを見たキャディーさん『え~!!○×△☆*$・・・・』っと驚きを隠せなかったらしいです。

それを家の母、『面白いことがあったんよ~』と楽しそうに話してくれます。

ほんとに癌患者??

『やっぱり今病気になったのには意味があるね。価値観の合う友達が同じ入院仲間でできてね、すっごく毎日楽しい。居心地よくてね。』

そういう母を私は大尊敬しています。とっても安心やし、笑っていられるって何て幸せなことだろうなと思います。どんな状況にあっても、どう感じどう取るか、それもその人次第。もちろん、世の中にはもっともっと大変な病気を抱えて、がんばってらっしゃる方もいらっしゃいます。けれど、その中で何か1つでも、『良かったなあ』『幸せだなあ・・・』そう感じることが出来れば、また何か違った物が見えてくるはず。どんな時にも笑って、その中で楽しめることを考えよう!改めて母の病気がそう教えてくれました。

この病気のおかげで、来年桜の咲くころには、両親の新婚旅行の思い出の宿、『柊屋』への京都旅行が実現しそうです・・・





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