★JELLY BEANS★アメリカ生活日記★

クリスマスイブの思い出






リビングルームには大きなクリスマスツリー

ツリーを彩る色取り取りのオーナメント

その下に置かれたたくさんのクリスマスプレゼント。

昔、夢見た光景が目の前にある。

そして、

その側に飾られたもう一つのクリスマスツリー

大きなツリーとは対照的に

手のひらに乗るほどの小さな小さなツリー

二つのクリスマスツリーを見ていると

いつの間にか涙が出ていた私...

そして、今日はクリスマスイブ。





6年前のクリスマス...

アメリカで小さな1ベットルームのアパートに住んでいた私達。

生後約1ヶ月の息子にとって

記念するべきファーストクリスマス。

しかし、

クリスマスツリーを買うことも

クリスマスプレゼントを買うことも出来なかった私達。

大学生だった旦那...

出産の為に仕事を辞めた私...

日々生活をするのがやっとだった。





一歩外に出る度に視界に入ってくる

他の家々の窓辺に飾られた大きなクリスマスツリー

煌びやかなクリスマスデコレーション

クリスマスショッピングを楽しむ人々で

賑わうショッピングモール...

小さな我が子を抱えながら切ない気持ちになった私。





口には出さないが寂しそうにしていた旦那。

以前は家族とあたり前のようにクリスマスを

楽しんできた旦那...

私と知り合った頃に両親が離婚し

その当時、様々な事情で会えなくなっていた。

クリスマスへの想いは人一倍強い旦那。





そんな彼を喜ばそうと

1ドルショップ(100円ショップ)で内緒で買った

小さな小さなクリスマスツリー...

そして、

たった一つだけのオーナメント...

キッチンの片隅にそっと飾ってみた私。

そのツリーを見た時の驚きながらも

嬉しそうにしていた旦那の顔が今でも脳裏に焼きついている。

『いつかクリスマスツリーを家に飾り、その下には

たくさんのプレゼントを置いて

成長したトーマスと共にクリスマスを楽しみたいね。』

小さな我が息子の寝顔を見ながら

そう語り合った6年前のクリスマスイブ。





この6年間で様々な事があった。

人生でここまで下に落ちたから後は這い上がっていくのみ!

そう思って日々がむしゃらに頑張って来た旦那と私。

何度も何度も喧嘩を繰り返し

何度も離婚の危機があった私達。

でも、なんとか乗り越えて迎えた今年のクリスマスイブ...

大きなクリスマスツリーと小さなクリスマスツリーが

それぞれとても輝いて見えた今日、

「ありがとう。」

涙と一緒に自然に出てきた言葉...

思い出のたくさん詰まった小さな小さなクリスマスツリー

これからもこの先もずっと大切にして行きたいと思う。




【2004年12月24日】


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