2008.02.18
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カテゴリ: 石仏閑話


 ところが、「大権現」の文字だけが、乱暴に削り取られています。これは意図的なもので、なぜ、このようなことをしたのでしょうか。考えられることは一つしかありません。

 明治元年、神仏分離政策の一環として、神社の権現号使用が禁止されます。のちに使用が許可されますが、当時、浅間神社を名乗っていたので、境内の石碑についても、敢えて権現を削除したものでしょう。

 「小御嶽石尊大権現 大天狗・小天狗」と表示する石碑は、関東各地に無数にあります。しかし、大権現を削り落とした石碑は見かけません。神仏分離や廃仏毀釈の波は、地域によって大きな差がありました。この地域では、廃仏運動が激しかったのかも知れません。





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最終更新日  2008.02.24 10:28:10
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