一言居士の辛口評論

一言居士の辛口評論

春・夏・秋・冬


 春「春分から夏至まで」、夏「夏至から秋分まで」、秋「秋分から冬至まで」、冬「冬至から春分まで」、概略こう書いている国語辞典が多いのでは、なかろうか。
 春分って冬・春、夏至って春・夏、秋分って夏・秋、冬至って秋・冬、どちらって思わなかっただろうか。
 正しくは、春「春分から夏至の前日まで」、夏「夏至から秋分の前日まで」、秋「秋分から冬至の前日まで」、冬「冬至から春分の前日まで」とすべきなのだが、そこまで気を配っていないというか語釈の正しくない国語辞典が多い。
 ボクシングの階級でも何,何kg以上、何,何kg未満とすべきところを何,何kg以下としたため、上下の両階級に入ってしまうといういい加減な語釈が以前は見られたが、春・夏・秋・冬については、現在も誤っている国語辞典が多い。
 新しい国語辞典や改訂版が出ると、そのユニークさや新語を多く取り入れていることのみ宣伝しているが、このような基礎的な言葉を正確に説明してほしいものである。
 『新明解国語辞典』(第6版)の影でひっそり出された感があるが、『講談社国語辞典』(第3版)は、だぶらずにきちんと解説がしてあった。

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