佐原眞(さはら まこと)1932年ー2002年
佐原さんが亡くなっておられたのも、つい最近ネットで知った。
国立歴史民俗博物館館長をずっとやってられてその関係もあるのかNHK教育に度々出ておられた。
佐原さんには本というよりテレビで惚れてたから、なんか最近見ないなぁ...、どうしてられるんだろうとは思ってた。
最初に佐原さんを知ったのは、もう10年以上前だと思うけどNHK教育で考古学のシリーズ番組をなさってられてた時だ。
弥生時代の復元された竪穴式住居の中にあぐらをかいてお話をされてて、そのなんとも不思議でおもろい感じだけでもう惹きつけられちゃったのを覚えてる。
お話がまた、それまで聞いてた考古学の話とすごく違ってて、今どこかに生きて生活してる弥生人の話をしてるようなそんな感覚をもった。
その時、佐原さんは石のやじりの先を頭蓋骨の穴にあてがい、これがピタッと合うのを探してるんだっておっしゃってた。
それを見つけることによってどれほど離れた人たちが戦っていたかが分かるんだってことを、笑いながらだけど熱く語ってられた。
とにかく、お話が上手で面白くて、その後は、佐原さんの番組はチェックして出来るだけ見るようにした。
佐原さんはよく博物館や遺跡の現場で講義をなさってて、それも楽しかった。
「いずみの高殿」 や更埴市の 「森将軍塚古墳」 は佐原さんがテレビでお話されてすぐに見に行ってしまった。
だいたい僕はヴィジュアルに弱くって、テレビで見せられると、とりわけ佐原さんの解説つきで見せられると「行きて~!!」ってなってしまう。
単体の建造物の遺跡の復元としちゃぁヴィジュアル的には日本一だと思う!あっ、僕の知ってる限りのことだけどね。
佐原さんは博物館を作るに当って見るものにわかりやすい展示というものを一番考えてらしたそうだ。
平原の中にドーンと建つ「いずみの高殿」や山のいただきに真っ白な石で隙間なく葺きあげられた前方後円墳のヴィジュアル効果ときたらとにかくすごかった!
「いずみの高殿」も「森将軍塚古墳」も、その建設に当っては佐原さんが大きく関わってられたんだと思う。
佐原さんの、見るものに分かりやすい展示って考え方をすごく感じるもん!
たぶん学術的な意味よりも見るものに古代を感じてもらうことを一義とする。そんな人だったんだと思う。
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