僕の生きてた生きてる生きる道

僕の生きてた生きてる生きる道

その15

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「 目線を子どもにあわせてみましょう 」  小さな子育入門 15

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3、子ども同士の中で


 最近、王様のようになっている子どもが見られます。周囲が大事大事と育て、子どもの持っている冒険心や、好奇心を十分に満たしてあげないで育てられた子どもの中に、よく見られます。保育園に来たら、そこは子ども同士の現実の世界です。イヤなことを言われることもあります。自分の思い通りに行かないこともあります。初めて経験することがたくさんあります。今までのように王様として扱ってもらえません。現実の世界を知るのです。家が恋しくなってきます。園にいくのがイヤになってしまいます。特に、おばあちゃんに訴えます。「もう僕は、保育園に行くのはイヤだ。家にいる。」


 温室から現実の世界に踏み出すことは大変です。マザコン的な人間が増えてきているのは、この辺に原因があるのではないかと考えさせられます。保育園の素晴らしさは、子ども同士で色々な経験が出来ることです。


 私たちが子どもの頃遊んだのは、裏山に行って篠竹を切り、それを刀にしてチャンバラをしたことでした。寒くなると篠竹に糸をつけ、糸のもう一方には針を結びつけます。その針にはザリガニを餌としてつけ、ウナギ取りの仕掛けを完成させます。学校から帰ってきたら、一生懸命に仕掛けを作り、ザリガニを捕まえ、川床に仕掛けを差します。翌朝まだ暗いうち、そして寒い中を起きて舟に乗り、仕掛けを取りに行きます。時には大きなウナギがかかっています。それを魚屋さんに持って行き、買い取ってもらい小遣いにしました。勉強をすることよりも、楽しかったです。


 夏には、川に行って水遊びをしました。まだ学校にはプールがありませんでした。地区ごとに泳ぐ場所が指定された川で、泳ぎを覚えました。大人たちは農作業が忙しく、泳ぎを教えてくれる時間がありません。泳ぎは上級生が下級生に教えるのです。力のある人は運動も上手でしたから、下級生に教えるのは彼らの義務でもあったのです。そのようにして私たちは、子ども同士の遊びの中でたくさんのことを学んだのです。


 今は、時代も変わり尊敬を受ける人は、勉強の出来る人、点数を他の人よりも多く取れる人になりました。確かに出来ないよりは出来るほうが良いでしょう。しかし、点数の多く取れるものが人間として、幸せな生活を送っているとは限らないのです。これらのこと学校に上がる前に、色々な経験を積むことによって養われていくものです。保育園での集団生活を、もっと積極的に受け止めて欲しいと思います。


 時には、彼らと同じ気持ちになって遊んでみましょう。私たちはみんな、かつては子どもであったのです。すべての人は子ども時代を経験しています。子どもに戻ってみるのもいいものです。




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