僕の生きてた生きてる生きる道

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心理ゲーム2

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 「 心理ゲーム2  - 人はどんなゲームをしているか - 」    

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(私の大好きな本からの抜粋です。)

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それではここで、人間関係の中で演じられる様々なゲームを取り上げてみよう。


エリック・バーンは、人々が演じる心理ゲームの一つ一つに名前をつけた。たとえば、次のようなものである。



ゲーム(1)「あなたのせいでこうなった」


ある男の人は妻に、「俺が帰ってきたらすぐに出かけられるように準備しておいてくれ」と言って仕事に出かけた。仕事から帰ったら旅行に行く予定であった。


ところが妻のほうは他の仕事に追われて、彼が帰ったときには、まだ準備が整っていなかった。その結果、旅行に出るのが予定よりだいぶ遅れてしまった。


彼は、旅行に行く車の中で、「まったく、お前のせいでこんなに遅くなってしまった。もいホテルノチェック・インに間に合わなかったら、お前のせいだぞ!渋滞だ!おまえがちゃんと準備してくれていたら、こんな渋滞にはぶつからなかったんだ」と、次々に文句を言った。


最初のうちは謝っていた妻も、あんまりたたみかけて言われるので、少し弁解したい気分になった。「それは私のせいじゃないわ。」 


ところが彼は、その一つ一つを容赦なく論破していった。宿について寝床に入ってからも、「ああ、こんなに不愉快なのはお前のせいだ!」と、言うのをやめなかった。


ついに妻は爆発して、何も言わずにその部屋から布団を持って出て行ってしまった。あわてた夫は妻をなだめたが、もう彼女のほうは口を聞こうともしない。


夫ははじめて、自分のしたことが何の意味もない嫌がらせだったことに気付いて後悔したが、もうあとの祭りで、自己嫌悪とみじめさの合わさったような実にいやな気持ちになってしまった。妻の方も、失望感と悔しさで、耐え難い不快な気分になった。


これが、「あなたのせいでこうなった」というゲームである。相手を責めて、追い詰めて、そのすべての努力の結果は、いやな感情である。エネルギーは沢山使ったが、何も生み出さなかった。これが「心理ゲーム」である。まったくバカらしいが、我々はこのゲームをしょっちゅうやっている。


続く・・ 「心理ゲーム3」へ



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