2007.11.05
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カテゴリ: きのこ
物事には起承転結がある。季節でいうと春夏秋冬。泉谷しげるの歌でもがなろうかという気持ちにもなってくるが富士山のきのこ採りもついに結となった。とっても寂しいけどしょうがない。富士山シリーズは今年これで最後である。
富士山は見事に紅葉していた。まさにエゴ・ラッピンの色彩のブルースである。
ん?

紅葉1.JPG
その中でも赤。赤はやっぱ目立つなあ。
地面は敷き詰めたような枯葉
落葉
風が吹くたびに広葉樹林の枯葉がさらさらと落ちてくる。
そして心の中で中原中也の詩がさらさらと響くのである。
ジョンリーは中也の「一つのメルヘン」が好きで好きで時々この詩を朗読する。
なんともいえずエモーショナルを感じる詩である。


 小石ばかりの、河原があつて、
 それに陽は、さらさらと
 さらさらと射してゐるのでありました。

 陽といつても、まるで硅石か何かのやうで、
 非常な個体の粉末のやうで、
 さればこそ、さらさらと
 かすかな音を立ててもゐるのでした。

 さて小石の上に、今しも一つの蝶がとまり、
 淡い、それでゐてくつきりとした
 影を落としてゐるのでした。

 やがてその蝶がみえなくなると、いつのまにか、
 今迄流れてもゐなかつた川床に、水は
 さらさらと、さらさらと流れてゐるのでありました……

高校の頃、この詩に出会い20代の時にこの詩が好きだという詩人に会い
ジョンリーも夢中になって詩を書いたもんだった。


富士山の枯葉の音はまさに中也の詩を感じるのであった。
とまぁかっこよく出だしを書いたのであるけどホントの所はきのこを採っているときは
そんなこたあかんけいねぇ。
ひたすらキングとの出会いにハンターと化したハナイグチブラザーズがいるだけなのである。
今回はヤギタケを採っていたらコメツガ軍団と計ったような出会い。里山さんとの出会い。ぎくばくさんとの出会い。まぁ結にふさわしい出会いのパレードだった。
あ!そうだ躍動感溢れる子鹿とも会ったね。
しばし一緒に採ったりしながらヤギタケとの遭遇を楽しんだね。
ヤギタケ
ヤギちゃんが出ると富士山のきのこが終わったんだなと感じるんだね。
ヤギタケ
シモフリシメジも採れたけどさすがに爆裂状態が多かった。
チャナメ4
チャナメもかなりヤバイ状態のもあったけど幼菌もあったよ。
キヌメリガサ
根気タケともいうけどキヌメリはしっかり存在をアピールしていたね。

ハナイグチブラザーズはラストのポイントでに天目さんがヤギちゃんの超大群生を発見するなどサプライズが待っていて感動ものだった。
収穫
最後の収穫。
ほんとにほんとにこれで富士山のきのこの最終章。
ブログを読んでいただいた、きのこ中毒の皆様、今年もありがとうございました。
来年もフォースは富士山のきのことともにあれ!
これをキャッチフレーズに楽しみましょう。







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最終更新日  2007.11.05 22:39:30
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