1980年くらい、僕は中高生だったわけであるが当時ロックの名盤と呼ばれるものは廃盤になってい他のか流通量が少なかったのか分からないが全然手に入らなかったのである。たとえば名盤選に入っているもので邦楽だったらやまがたすみこの「サマー・シェイド」とか金延幸子の「み空」とか、洋楽で言えばナッズのファーストアルバムやザ・バーズの「名うてのバード兄弟」などなど…。文字情報では相当すごいものだということが分かるが現物がないのでどうにもならなかったのである。
そんな中、サウンドストリートというNHK FMの番組で甲斐よしひろがやたらと斉藤哲夫の「グッドタイム・ミュージック」を大絶賛してかけていたのが印象的である(僕が聞いただけでも2回かけていた)。「こんな音楽をすでにやっていた人がいるんだ」と。確かにコーダ直前のコード進行はドギモを抜かれた。その他にもはっぴいえんどの「風をあつめて」も何度もかけていた。この曲は当時15歳くらいだった僕には妙に乾いていてアングラでちょっと怖いイメージがした。しかしおかげで色々手に入らない音楽を聞くことができて本当に感謝している。一方森永博志はバッファロー・スプリングフィールドの「フォー・ホワット」をプレイしてこれもまた本でしか見たことのないバンドの音楽が聞けて感激したものである。
面白いことに地元のレコード屋にはジャックスのアルバムは売れ残って置いてあった。メジャーレーベルだったからであろうか。買っておけばよかったが何となく興味が持てず放っておいたのだった。
ちょうどその頃、まだ大ヒットを飛ばしていないころの甲斐バンドのライブを見に行ったらアルバム未収録の加藤和彦の「カフェ・ル・モンドのメニュー」をカバーしていてものすごく格好良かったことを覚えている。甲斐よしひろ、すごい男である。
ジャケ買い 2024.12.29