ジョナサンズ・ウェイク

ジョナサンズ・ウェイク

愛のひだりがわ(筒井康隆)



SFやブラックユーモアなど幅広いジャンルにわたる筒井作品の中で、本作は『時をかける少女』や『わたしのグランパ』などの少年少女(ジュブナイル)小説に分類される。また、本書では、リアリズムの文体で文体を用いながらも、犬と話せる主人公や母親の幽霊といった荒唐無稽な設定を取り入れ、一人の少女の成長物語を感動的に紡ぎだしている。

子供は物語の楽しさに、大人はプロットの巧みさに取り憑かれること間違いなし。
小説のさらなる可能性を示してくれる秀作だと思う。

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