ジョナサンズ・ウェイク

ジョナサンズ・ウェイク

壊れかた指南(筒井康隆)



単行本で約370枚もあるのに手に持っても重い感じがしないのは、装丁が明るいからだろうか、気持ちが浮いているからだろうか。然るに横尾忠則氏のこの装丁だけにしても千五百円の価値がありそうなのだが、中身がまたこの何のその驚愕の戦慄の滑稽の感動の感激の感涙の傑作の快楽の衝撃の笑劇の名作の迷作の沈黙の鬼仏の交代の空中の喫煙の便意の限界の耽読のものであり、もうこれは買うしかないのである。読むしかないのである。

収録作に「壊れかた指南」なるものはない。そうか。三十篇の作品全てが「壊れかた指南」だったのだな。読み終えて納得。わはははははははは。もひとつ、は。


父親が帰宅し「面白そうな本、買ってきたぞー」。以下、省略。

壊れかた指南


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