[1]見えない障害



平成13年10月9日
初等中等教育局長決定


[ 趣 旨 ]
 近年の児童生徒の障害の重度・重複化に対応するため、障害種別の枠を超えた盲・聾・養護学校の在り方を検討することが必要となっている。また、小・中学校等に在籍する注意欠陥/多動性障害(ADHD)児、高機能自閉症児など特別な教育的支援を必要とする児童生徒への対応が求められている。このため、全国の実態を踏まえながら特別支援教育の在り方に関して調査研究を行う。
特別支援教育 ……詳しくはここをクリック

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 こうした答申がなされ、平成19年には全国の小中学校に、特別支援教育コーディネーター(仮称)を置くことが決定されました。

 日本で「学習障害(LD)」が口にされるようになったのは、やっと15年くらい前のことで、いまだに広がりが少なく、理解が進んでいません。
 平成11年にようやく文科省でその定義がまとめられたところですが、学習障害(LD)、注意欠陥/多動性障害(ADHD)、高機能広汎性発達障害は、別名、見えない障害とも言われ、単に親のしつけの問題ととらえられていることが多いのですが、決してそうした後天的なことが要因ではなく、これは先天的なものです。しかもそれらが複合的に絡み合っているケースが多いため、これらの障害をまとめて、私たちは「軽度発達障害」と呼んでいます。
 環境ホルモンや携帯電話・テレビの電磁波などが影響しているのではといった説もありますが、最近の研究では、妊娠2~3ヶ月の頃、ちょうど「耳」ができあがる頃に、お母さんのお腹の中で何らかの問題が起こり、中枢神経にできたキズのようなものが原因なのではないかと言われています。ですから、少なくともお母さん達には「自分の子育てが間違っていたのでは?」という不安を抱かないで欲しいと思います。


[1]状態・問題例

 他人の目から見ると一見わからない、、、
 やったらできそうに見える、、、 
 →「しつけ」が悪いと思われる

 でもね、お母さんにしてみれば、「何か違う、育てにくい!」と感じるんです。
 それで、そのことをまわりに相談してもあまり相手にしてもらえない。
 「気のせいよ~」と、友達から。
 「あんたの育て方が悪いからや~」と、ジジ・ババから。
 それで、お母さんは余計に落ち込んで、ますます子どもを叱責する悪循環へ。

 お母さんのカンは当たるものです。お母さんがおかしい?と思ったなら、それは本当におかしいのかもしれないのです。
 一方で、家の中では何の問題もなくても、外ではそうもいかないことがあります。この場合は、学校の先生のカンがものを言います。
 いずれにしても、子どものことを理解することが第一歩です。

 こうした子どもにとって、自分にはできないこと(はた目にはわざとやっているのでは?とまで思われるようなこと)で叱責されると、大きく自尊心が傷つけられます。かたや、親にしろ教師にしろ、しつけが悪いと思われるのがイヤで、ますます子どもを叱責してしまいます。みんながみんなそうではありませんが、実際に軽度発達障害を持っている場合、他の子の3倍も叱責されてしまうことになります。

 どうしてできないの!
 ちゃんとやりなさい!
 何度言ったらわかるの!

 そういう前に、ちょっと待ってあげてください。
 他の子とは「情報の取り入れ方、感じ方」が違うだけなのかもしれないのです。





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