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かねてから、「世界遺産登録」への取り組みがなされていた百舌鳥・古市古墳群が世界文化遺産に登録されることが決まりました。歴史好きな一市民として心からうれしい限りです。
『 7 月 6 日、日本最大の前方後円墳「仁徳天皇陵古墳」(大山古墳、堺市)を含む 49 基の古墳で構成する大阪府南部の「百舌鳥(もず)・古市(ふるいち)古墳群」を世界文化遺産に登録することに決めた。国内の世界遺産は 23 件目で、内訳は文化遺産 19 、自然遺産 4 となる。(静岡新聞 7 月 7 日朝刊)』
世界文化遺産の登録を推進していた推進本部会議の以下のホームページを、ご紹介させていただきます。
出典:百舌鳥・古市古墳群世界文化遺産登録推進本部会議(大阪府・堺市・羽曳野市・藤井寺市) http://www.mozu-furuichi.jp/jp/learn/about.html
<世界最大の墳墓である仁徳天皇陵古墳をはじめとする百舌鳥古墳群>
堺市のやや北部に位置する百舌鳥古墳群は、日本を代表する古墳群で、かつては 100 基以上あったといわれますが、現在は 44 基が残っています。 主な古墳には、大仙公園を挟んで、日本最大の前方後円墳である仁徳天皇陵古墳と履中天皇陵古墳があり、東側に、いたすけ古墳、御廟山古墳、ニサンザイ古墳、北側に反正天皇陵古墳があります。
<世界遺産となった古墳群>


<古墳とは>
日本列島では、 3 世紀後半から約 400 年の間、土を高く盛り上げた墳丘をもつお墓(墳墓)が盛んに造られました。この時代に造られた墳丘をもつお墓を「古墳」といい、古墳は当時の階層の高い人によって造られました。古墳の墳丘の周りの掘られた部分に水をためて濠(ほり)になっていることもあります。
また、墳丘の斜面には、石(葺石・ふきいし)が敷きつめられているものもあり、装飾や墳丘の崩れの防止などが目的だと考えられています。
また、墳丘が 2 段・ 3 段になっているものや、濠が 2 重・ 3 重になっているものもあります。 形も、上から見たときに、鍵穴の形をした「前方後円墳」、円形の「円墳」や四角形の「方墳」などバラエティーに富み、大きさも 10m 程度から 400m を超える巨大なものまでさまざまです。
<歴史的背景からみてみると>
水田稲作農耕の弥生時代が始まったことによって、人々の暮らしは「狩猟・採取経済」から「生産経済」に変化します。そうした生活の変化により、各地で水田を中心とする村落が成立し、それらが次第に統合され、初源的な「クニ」と呼ばれるような政治的集団を生み出していきました。
弥生時代の中期には、こうした政治集団の首長たちによって墳墓が造られるようになり、弥生時代の後期後半・ 2 世紀後半には、各地で特色のある墳丘墓が造営されるようになります。 そうした各地の墳丘墓を基にして、地域を越えて画一的な「古墳」が造営されるようになったのが「古墳時代」です。
古墳時代前期の大型古墳は、墳丘の形態や埋葬施設の構造、副葬品の組合せなどがきわめて画一的で、近畿を中心に、西は九州から東は関東・東北南部に及ぶ広範囲で同じ特徴が見られます。
このことから、古墳の出現は、広域の首長連合の成立を反映しているものといわれています。
<百舌鳥・古市古墳群とは>
百舌鳥・古市古墳群は、古墳時代の最盛期(4世紀後半から5世紀後半)にかけて築造された、古代日本列島の王たちの墓群です。古代日本の政治文化の中心地のひとつであり、大陸に向かう航路の出発点であった大阪平野に位置しています。 .
墳丘の長さおよそ 500 mにおよぶものをはじめとする、世界でも独特な鍵穴型の前方後円墳が多数集まり、これらと多数の中小墳墓が密集して群を形成しています。
本資産の古墳には、前方後円墳、帆立貝形墳、円墳、方墳という4種類があります。これらの型式は、日本列島各地の古墳の規範となった標準化されたものでした .
世界各地の多くの墳墓の墳丘が棺や室に盛土・積石しただけのものであるのに対して、古墳の墳丘は葬送儀礼の舞台として幾何学的なデザインを施し、埴輪などの土製品で飾り立てた建築的な傑作でした。
<百舌鳥・古市古墳群の特徴>
古墳は日本列島の各地にみられ、それらの多くは一定のエリア内に群をなして営まれています。
それらは「古墳群」と呼ばれていますが、古墳群の中でも特に大規模な前方後円墳が集中して営まれている大古墳群は大阪や奈良に多くあり、百舌鳥・古市古墳群はその代表です。
百舌鳥・古市古墳群は、巨大な前方後円墳を核として、小規模の円墳、方墳に至るまで、墳形と規模のバラエティー豊かな古墳で構成されています。
特に、この古墳群で見られる
①墳丘の巨大さ
②濠の多重化
③陪塚(ばいちょう)の多数配置は、 古墳築造の最盛期の姿をはっきり表しています。
また、立地にも特徴があり、「百舌鳥エリア」では大阪湾を望む台地上に、「古市エリア」では丘陵や台地上に立地し、古墳の巨大さを引き立てる場所を選んだと考えられています。
さらに、副葬品にも特徴が見られます。
まずひとつに、鉄製品が大量に副葬されていることがあげられます。
特に、「甲冑(かっちゅう)」「鏃(やじり)」「刀剣」「鍬鋤先(くわすきさき)」など同種のものを大量に副葬したという例が多くみられ、当時貴重であった鉄資源を用いて最新技術で作られた鉄製品が大量に副葬されているということは、古墳群の被葬者がいかに大きな力をもっていたかを物語っています。
また、「馬具」「帯金具」などの金銅製品も出土しています。
出典:百舌鳥・古市古墳群世界文化遺産登録推進本部会議(大阪府・堺市・羽曳野市・藤井寺市) http://www.mozu-furuichi.jp/jp/learn/about.html
~あとがき~
日本の貴重な歴史資産のひとつが世界的に評価され世界文化遺産として登録されることは大変うれしいことです。最近は、外国の観光客の方々が急増し、日本の歴史遺産や、自然遺産などを知っていただくのは素晴らしいことだと思います。自分は、古代史と言われる時代に特に興味があります。恥ずかしながら、堺市にはお伺いしているものの、今回の世界文化遺産の対象となった「百舌鳥・古市古墳群」には、まだ直接自分の足で、自分の目で見たことがないのでぜひできるだけ早い時期に訪問したいと思っています。 以上
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