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東日本大震災から1週間。 福島原発の問題や津波被災地の行方不明者、各地で頻発する余震や計画停電など、震災の影響は計り知れないものがあり、世の中は沈滞ムードに覆われている。 しかし私たちにできることは、まずは節電に努め、買いだめを控えるなど、自分にできる範囲の協力をしながら、平静な生活を続けていくことしかないだろう。 私にできることは、季節の花の便りを伝えることで、ここを訪れてくださったみなさんの心にわずかな癒しをお届けするくらいのものだが、おつきあいいただければ幸いです。
さて、こちらは数日前に見つけた 幣辛夷 (シデコブシ・3/14撮影)。 コブシに似た白い花は3月から4月にかけて咲き、コブシよりもさらに花びらが細く長く、枚数も多くてヒラヒラと風に揺れる。この写真のように花びらがピンクのものは ベニコブシ と呼ばれるそうだ。 シデコブシの「シデ」とは、神事に使う玉串などに垂れ下げるシデ( 四手・紙垂 )からくるもので、四手辛夷とも書く。 幣 は「 しで・ぬさ 」などと読むが、これも神事に用いる四手と同様のものを指し、広辞苑では、シデコブシに幣辛夷の字を当てている。
シデコブシは モクレン科 の落葉小高木で、同じモクレン科の コブシ と タムシバ の交雑によって生まれたものと考えられている。自生地は中部地方南部と兵庫県の一部に限定され、湿原の周辺や渓流沿いなど湿地環境を好むため、分布も限られ自生種は 絶滅危急種 にも指定されているという。 しかし、栽培ものが庭木として比較的普通に植えられており、街中でも見ることができる。 こちらのお宅でも、満開の花がひらひらと風に揺れていた( もう1枚 )。