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2025.11.05
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2025-26年ACLE第4節​ヴィッセル神戸vs蔚山HDの試合をノエビアスタジアムで観戦。1-0でヴィッセル神戸の勝利。以下、レポートいたします。(長文で失礼します)

【戦術】
〈ヴィッセル神戸〉
攻撃では、4バックディフェンスラインとアンカー扇原と(時に落ちる)右MF井手口との連携したビルドアップから、右WG武藤、左WGパトリッキが両サイドを高く張ったうえ、右サイドは右SB鍬先とパトリッキと井手口、左サイドは左SB永戸、左MF宮代が連携して両サイドを攻撃の基点としつつ、両サイドへの速い縦パス、ロングフィードやバイタルエリアやハーフスペースに進出するCF大迫へのクサビのパスを主体として、速い縦パスから両サイド、更にはポケットへの進出を狙って攻めていく。
守備では、ハイプレス時はマンツーマンプレスの4-3-3基調、ミドルブロック時またはリトリート時は4-4-2基調


攻撃では、4バックディフェンスラインとボランチのトロヤク、イ・ ジンヒョン(縦関係)との連携したビルドアップから、FWホ・ユル(後半途中からマルコン)やトップ下の キム・ ミンヒョクへのポストプレーや ラカバ、 ペク・インウのスピードを 最大限活用して、 素早いカウンターを仕掛ける攻撃を主体とする。トロヤクがディフェンスラインに落ちる5-4-1と4-2-3-1との可変システム。後半は両シャドーを起点として、ハーフスペースからポケットへの進出を狙う。
守備では、ボランチのトロヤクが4バックの真ん中に落ちて5バックを構成する5-4-1のミドルブロックを主体として、数的優位を作ってディフェンスしていく。後半失点後はトロヤクが中盤のボランチに上がって4-4-2のブロックディフェンスに変更。
(相手CK時はマンマーク主体でゾーンディフェンスを加味)

【得点】
58分 パトリッキ(ヴィッセル神戸)

【退場】
なし

【警告】
40分 トゥーレル(ヴィッセル神戸)
57分  ペク・インウ(蔚山HD)

【試合の流れ】
(前半)
ヴィッセルは4-1-2-3システム、蔚山は4-2-3-1(5-4-1)の可変システムにて、この試合に臨む。
まず、チャンスを作ったのはヴィッセルで、まず4分に、バイタルエリアでのFW大迫のクサビのパスを受けた右WG佐々木のシュートは、蔚山GK ムン・ジョンインの好セーブに阻まれ、続く7分にも、敵陣右サイドでの展開から、佐々木のシュートはバーを超えてしまい、さらに16分に得た左SB永戸の左CKのこぼれ球にペナルティエリア内で反応した右MF井手口のシュートは蔚山ディフェンスにブロックされてしまう。
ヴィッセルは、前線からのプレスが有効なうえ、ビルドアップからの素早いサイドへの展開や大迫や左MF宮代へのクサビのパスで蔚山のディフェンスを押し込んでいく。
これに対して、蔚山はヴィッセルのビルドアップに対して、5-4-1のミドルブロック、そしてリトリート対応により数的ディフェンスを確保しながら、FW ホ・ユルやトップ下の キム・ ミンヒョクへのクサビのパスや ラカバ、 ペク・インウの両シャドーのスピードを活用したカウンター攻撃で反撃の機をうかがう。
蔚山は、20分に、自陣右サイドでのカウンターから、右SB
しかし、その後もヴィッセルが両サイドからの攻撃に対して、蔚山外苑前5-4-1のブロックディフェンスで対応する場面が続いて、ヴィッセルは、29分に、カウンターから、宮代からパスを受けた左WGパトリッキが中に切れ込みながら放ったシュートはバーを超えてしまう。
更にヴィッセルは、両サイドから両ポケットへの進出をうかがう展開となり、35分に、敵陣右サイドでの展開から、ペナルティエリア内で永戸のクロスのこぼれ球に反応した大迫の左足のシュートは、バーを叩いてしまい、先制には至らず。
ヴィッセルは、43分にも、左ハーフスペースにてパスを受けた大迫のクロスに、宮代がペナルティエリアて頭で合わせるも、蔚山GK ムン・ジョンインにキャッチされてしまう。
蔚山は、FW ホ・ユルやトップ下の キム・ ミンヒョクを起点としてカウンターを狙おうとするが、ヴィッセルの適切な対応により、攻撃の起点を作れず、前半はヴィッセルが試合を優位に進めながらも、前半は0-0で終了。

(後半) 
ヴィッセル、蔚山ともシステム変更や選手交代なしで後半開始。
後半も、前半同様、ヴィッセルが両サイドからの攻撃によりチャンスをうかがい、蔚山が5-4-1のブロックディフェンスにて対応していく場面が続く中、ヴィッセルが粘り強い攻撃により先制に繋げていく。
ヴィッセルは、58分に、、バイタルエリアでの大迫のポストプレーを起点として、敵陣右サイドでの展開から、右SB鍬先のクロスを、ペナルティエリア右で受けたパトリッキが中に切れ込みながら放った左足のシュートがゴール左隅に決まり、ヴィッセルが1-0と先制する。
これに対して、試合の流れを変えたい蔚山は、59分に、左シャドーの ペク・インウから イ・チョンヨンに替えて、サイドからの攻撃を活性化させようとする。
蔚山は、64分に、左サイドでの展開から、 イ・チョンヨンが左サイド奥から左ポケットまで進出しながら出したクロスに、右SB チェ・ソクヒュンが合わせてシュートを放つも、ヴィッセルGK前川の好セーブに阻まれてしまう。
蔚山は、更に、65分にも、FW ホ・ユルからマルコンに、ボランチの イ・ ジンヒョンから イ・ドンギョンに替えて、トップのキム・ミンヒョクをボランチに、 イ・ドンギョンをトップ下に配置替えして、マルコンのポストプレーと イ・ドンギョンのスペースへの飛び出し、イ・チョンヨンと右シャドーのラカバの両サイドからの突破により、チャンスをうかがう。
蔚山は、まず69分に、敵陣右サイドでの展開から、ラカバからのクロスに、ペナルティエリアで反応したマルコンが頭で合わせるもGK前川にキャッチされてしまい、続く71分にも、敵陣右サイドからペナルティエリア右に仕掛けながら進出したラカバの左足のシュートはGK前川の好セーブに阻まれてしまい、更に75分にも、バイタルエリアでクサビのパスを受けたマルコンが仕掛けながら放ったシュートはGK前川のにキャッチされてしまうが、蔚山はラカバとイ・チョンヨンの両シャドーを左右配置換えをするなどして試合の流れを引き寄せようとする。
これに対して、ヴィッセルは、71分に、左WGパトリッキから武藤に、左SB永戸から本多に替えて対応するとともに、マルコンへのクサビのパスに手を焼きつつも、前線からのプレスにより試合の流れを渡さないようにする。
ヴィッセルは、79分に、バイタルエリアでのパス交換から、ペナルティエリアでのこぼれ球に反応した武藤のシュートは蔚山GK ムン・ジョンインの好セーブに阻まれてしまう。
その後は、蔚山が87分に、マルコンがバイタルエリアでクサビのパスを受けて放ったシュートはバーを超えてしまう。
ロスタイムに入り、蔚山はボランチのトロヤクを前線に上げて、マルコンとトロヤクへのロングフィードやサイドからのクロスを多用するものの、ヴィッセルのCB山川とトゥーレルを中心としてことごとく跳ね返すなどして適切に対応し、ヴィッセルが1-0と逃げ切って勝利。

【システム】
(ヴィッセル神戸)4-1-2-3(右から)
GK  前川
DF  鍬先、山川、トゥーレル、永戸(70分 本多)
アンカー 扇原
MF 井手口、宮代(85分 広瀬)
FW  佐々木、大迫(90+2分 小松)、パトリッキ(70分 武藤)
(守備時はハイプレス時はマンツーマンプレスの4-3-3基調、ミドルプレス時とリトリート時は4-4-2)

(蔚山HD)4-2-3-1(右から)
GK   ムン・ジョンイン
DF   チェ・ソクヒュン、 ソ・ミョングァン、 イ・ジェイク、 チョ・ヒョンテク
ボランチ トロヤク、イ・ ジンヒョン(65分  イ・ドンギョン)
シャドー  ラカバ、キム・ ミンヒョク、 ペク・インウ(59分  イ・チョンヨン)
FW   ホ・ユル(65分 マルコン)
(守備時はミドルブロック主体でリトリート時とも5-4-1。プレス時は5-3-2?)

【勝負の分かれ目】
ヴィッセルがビルドアップから、有効なポストプレーを交えたサイドへの展開を基点として継続的に試合を優位に進めたことと、GK前川らディフェンス陣が粘り強くディフェンス対応したこと。

【まとめ】 
ヴィッセルは、押し込みながらも蔚山の5-4-1ブロックディフェンスを崩さないでいたが、前半から積み重ねた両サイドからの攻撃が身を結び、先制できた。
後半、蔚山マルコンのポストプレーに手を焼きながらも、前川の好セーブもあり、逃げ切ることができた。
大きな勝点3をゲット。

蔚山は、ゲームプラン通り(?)、5-4-1のディフェンシブな戦い方で前半を0-0で折り返せたものの、後半、ヴィッセルの攻撃に耐えきれずに先制を許してしまった。
マルコンの投入や両シャドーの配置替えなどで決定機を作ったものの、あと一歩及ばなかった。

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#Jリーグ
#ACLE









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最終更新日  2025.11.05 22:40:40


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