授業研究のあしあと

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2014.03.15
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カテゴリ: その他
授業中に思いがけない発言が生まれることにより、それまでの発言の流れの節を折り、話し合いを深めることは、子どもの同士の学び合いを大切にする教師であれば、これまでの経験から同感できるところだろう。

それでは、この「思いがけない発言」は、どうすれば生まれるのか。

以前、このblogで「しみじみとする授業に」と書いたが、まず、その中で紹介した溜池善裕先生(宇都宮大学)の「考える子ども」(社会科の初志をつらぬく会 2013.11月)の原稿をあらためてみる。

・・・・・

 それではあらためて「よい授業」の条件に戻ってみよう。
 1)は自由な雰囲気のある学級でしばしば起こる事態である。(※ なお、1)は「教師その他の予想しないような疑問や意見が出される」である。)高圧的で権威的な教師の下では起こりにくいが、子どもたちが起こす反乱もあり、全く1)が起こらないかと言えばそうではない。だが、「しみじみとする授業」であるには、意外な疑問や意見が教師や仲間たちに受け止められなければならない。意外な疑問や意見であっても、そうであるからこそなお、その子が何を言っているのか、それがどれほどその子にとって意味のあることなのか、それがどれほど仲間全体の前進において意義のあることなのか、それらをその時に子ども達や教師が分からなければならないのである。

・・・・・

ここで指摘されていることは、自由な雰囲気のクラスであること。さらには、思いがけない発言の意図や背景、意味、話し合いにおける意義まで教師も子どもも本気で聴こうとしていることが前提として必要だということだろう。

次に、課題の質も挙げられるだろう。これまで何度か「理由づけの質を高める」と書いたが、そこで指摘したのは「根拠と主張の距離を遠くする」ような課題が必要であることである。このことにより、子どもたちは「これまでの知識や経験を総動員して想像する」ことになり、それらの想起の仕方やつなぎ方の違いにより、思いがけない発言が生まれやすくなると考える。



以前、無藤隆先生(白梅学園大学)がフェイスブックに次のように書かれていたので紹介する。

・・・・・

 授業について、予想されないような質問や発言が子どもから出ることが大事だということ。
 その通りだと思います。そうでない授業が悪いという意味ではなく、その水準を超えるという意味においてです。
 ただ、その予想されないとは、例えば、50個の予想をしていたら、51個目が出てきたというのとは違う気がします。それだったら、経験を積み上げれば、50個の予想は100個となり、大抵は予想の範囲に収まるようになります。
 むしろ、ありきたりの発言に予想外を見いだせることが大事なのではないか。予想・予想外とはその発言の字面にあるのではなく、発言を兆候とする思考の模索状態に理解が及び始めることで、予想通りが予想外へと異なって見えてくるのではないだろうか。
 それは教師の力量としてのいわば次元的飛躍が起こるときなのかも知れません。

・・・・・

つまり、授業中に生まれる思いがけない発言は、それに気づく「教師の成長」とセットであるということである。この教師の成長とは若手教師のことだけでなく、全ての教師であることが必要である。なぜなら、どれだけベテランであっても、子どものことを100%理解することは不可能だからである。

さらには、気になる子どもの発言を中心にすることも大切であろう。教師がどうすればいいか分からないからこそ、そして、そのことを意識しているからこそ、その子どものことが気になるのであり、その子どもの発言を「都合の悪いもの」ではなく「教師の力量を超えるもの」として聴こうとするとき、「教師の成長」に向けて一歩踏み出すことができる。そして、「思いがけない発言」としてとらえることができることが、「教師の成長」の芽生えなのだろう。

本当は、全ての子どもたちのことが気にならなければならないのだが。



1)自由な雰囲気と強い助け合いを前提とした「聴く」−「語る」関係がつくられていること
2)「想像」を伴う質の高い課題が設定されていること
3)授業に「教師の成長」があり、その教師の聴き方が子どもたちの聴き方のモデルになっていること

8年前から「思いがけない発言を中心にした授業づくり」を提案し、何度も指摘、批判されていたのだが、少しすっきりしたような気がする。





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最終更新日  2014.03.15 11:25:41
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