じゅんぺいの潤滑ブログ

２３日（土）むつ市の劇団未来半島のクリスマスショート劇公演を見てきました。

２本ダテでした。

１本目は「戻り道」という題の劇でした。

これは、下北の村に２０年ぶりに戻ってきた中年の男が、１００歳になると１００万円もらえるという村の制度を利用して、婆さんから１００万円をもらおうとする芝居です。その誕生日がクリスマスという設定です。そしてその中年男を追いかけて貸し金業のヤクザのような男が東京から追いかけてくるというストーリーです。

　実家を２０年前に捨てて出て行った男は、婆さんと話をします。そして飲んでいて寝てしまいますが、その夢の中で、自分が捨てたはずの男の子が成長する夢を見ます。そして目が覚めて朝になると婆さんはいません。ヤクザの男はなんで婆さんがいないんだと詰め寄りますが、実は１ヶ月前になくなっていたことを告白、ヤクザの男は、中年男を拳銃で撃って出て行くがはずれる。そして朝陽が男にあたりクリスマスの夜が明けたところで芝居は終わります。

　やはり、ここの芝居の見所は自分が捨てた子どもの夢も見るところでしょうね。よかったですよ。ヤクザ役もピッタリはまっていたという感じです。また婆さん役もよかったですよ。

２作目は、サンタクロースが年を取り、後継を決めるため、トナカイ、雪ダルマ、ウサギのなかから後継を決めるが、相手が願っていることをかなえる奇跡を起こしたものが、サンタクロースの後継者になるということで、それぞれの願いをかなえるべく、行動を起こす。トナカイは、酔っ払った男に、私の宝物と抱きしめれば抱きしめたものが金に変わるという奇跡をさずける。ウサギは、女子高生にはパパに対して素直になれるようにする奇跡をさずける。そして雪だるまは犬の白に人間になれるような奇跡を授ける。

　そしてクリスマスの夜、最後にこの３人が家で会うが、パパに対して初めて素直になれた娘にパパは私の宝物と言って抱きしめるが、娘は瞬時に金になる。しかしイヌのシロが、雪ダルマからさずかった奇跡で娘を人間に戻し、さらにイヌのシロは、娘に折られた足も治り、３人してクリスマスの夜空を見上げて、最後は全員登場し、大円団となる。クリスマスイブにふさわしいファンタジーでした。そしてこの芝居の見所は、ファンタジーとともに、やはり踊りでしょう。随所に表われる踊りも見所ですね。

いずれの二作も劇団未来半島代表の仁木宏さんの原作・脚本です。いい芝居でした。

今年、オラも色々なことありました。

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