全日本プロレス・ＰＷＦ王座大移動劇 | メタボの気まぐれ

力道山の死後、百田家に保管されていた
インターナショナル及びＷＷＡ世界ベルトとして
使用されていたチャンピオンベルトが
全日本プロレスを創立して間もない
ジャイアント馬場に寄贈された。

馬場が初代・世界ヘビー級選手権者となり
この直後、ハワイ州ホノルルを本部とする
タイトル管理団体・ＰＷＦ設立が発表され
初代会長には馬場と旧知の仲であった

ロード・ブレアースが就任した。

そして世界ヘビー級王座をＰＷＦ認定王座と改め
馬場をその初代王者に認定。
これがＰＷＦヘビー級王座の始まりである。

ドリー・ファンク・ジュニア、ハーリー・レイス、
フリッツ・フォン・エリック、ペドロ・モラレス、
ビル・ロビンソン、プロフェッサー・タナカ、
ディック・ザ・ブルーザー、オックス・ベーカー、
キラー・カール・コックス、ケン・パテラなど
世界の強豪を退けただけではなく

ＮＷＡ世界王者のジャック・ブリスコ

アジア王者の大木金太郎とのダブルタイトルも行い
日本プロレス史上の最多連続防衛記録である
38回連続防衛を樹立した。

しかし1978年、ＰＷＦ王座が大移動する。

1978年6月1日・秋田市立体育館

カマタの反則に怒った馬場が反則でやり返して大暴走、
反則負けで馬場は王座を転落した。

それまでの世界王座はアメリカでも日本でも
反則やリングアウトでは王座は移動しないルールを
馬場は反則負けでも負けは負けと反則・リングアウトでの
王座移動を認める様にしていた。

それが裏目に出た形となり２週間後の
6月12日・一宮市産業体育館
カマタは初防衛戦でビル・ロビンソンに敗れ
ロビンソンは第３代ＰＷＦ王者となった。

更に４ヶ月後の10月18日・栃木県立体育館
アブドーラ・ザ・ブッチャーがロビンソンを破り
王座は悪役ブッチャーの手中に渡った。

そして馬場はＰＷＦ王座を全日本に戻すべく
1979年2月10日、アメリカ・シカゴ
世界三大団体のひとつＡＷＡにて
ブッチャーに王座挑戦。

試合は６０分３本勝負
１本目を馬場が8分52秒、体固めで先取
２本目はブッチャーが3分6秒、体固めでタイ
そして３本目、ブッチャーが得意のエルボーを仕掛けるも
馬場のチョップの嵐に足がもつれ場外に転落
7分11秒、リングアウトで馬場が王座奪回に成功した。